併願は、受験の回数を増やすことではありません。家庭が大切にしたい教育を軸に、通える範囲で候補を並べ、日程が成り立つかを確かめる作業です。小林聖心女子学院小学校を志望する場合の考え方を、公表されている条件から整理します。
三つの日程が併願設計を左右する
2027年度の入試は、A日程、B日程、C日程の三つに分かれています。A日程は考査が2026年9月5日、B日程は10月6日、C日程は11月28日です。募集要項には、A日程を受験した場合でもB日程やC日程に出願できると明記されています。
この構造は、同じ学校を複数回受けられるという点で特徴的です。第一志望として臨むのであれば、A日程で挑み、その結果を見て次を考えるという流れが自然でしょう。
ただし、一度払い込んだ考査料は返金されません。各日程20,000円ですから、どこまで受けるかを最初に家族で決めておくことが、無駄のない併願設計につながります。
他校との日程の重なりを確認する
関西の私立小学校は、9月から10月にかけて入試が集中します。A日程やB日程が他校の入試と重なる可能性は十分にあり、面接日と考査日の両方を確認しておく必要があります。
小林聖心女子学院小学校では、面接と考査が別の日に設定されます。A日程は面接が8月29日、B日程は9月19日です。C日程だけは、面接と考査がいずれも11月28日に行われます。
面接の時間帯は学校が指定します。よくある質問によれば、要項に示された日程の範囲内であれば、事務室に連絡することで変更できるとされています。併願先の日程が重なった場合は、早めに相談しましょう。
教育の方向性を軸に候補を選ぶ
この学校はカトリックの価値観に基づく女子校で、12年間の一貫教育を掲げています。出願資格にも、学院の教育方針のもとで教育を受けることに熱意を持っていることが挙げられています。
併願校を選ぶときも、この軸から大きく外れない範囲で考えると、面接での受け答えに一貫性が生まれます。宗教教育のある学校、女子校、一貫教育の学校といった観点で、通学圏内の候補を洗い出してみてください。
逆に、方向性の異なる学校を並べること自体は否定されるものではありません。ただし、なぜその両方を志望するのかを家庭の言葉で説明できるかどうかは、確かめておく必要があります。
通学90分の条件から範囲を絞る
出願資格には、保護者のもとから通学でき、通学の所要時間が90分以内であることが示されています。この条件は、併願校を考えるうえでの現実的な地理の範囲を教えてくれます。
学校は阪急今津線の小林駅から徒歩7分に位置し、大阪梅田から26分、神戸三宮から乗り換えを含めて25分の距離です。この経路上や、同じ沿線から通える学校が、自然と候補に入ってきます。
併願校も同じように通学時間を測っておきましょう。合格したあとに通えないという事態を避けるため、実際の時間帯に電車に乗って確かめることをおすすめします。
子どもの負担を最優先に考える
併願校が増えれば、その数だけ子どもは試験を受けます。慣れない場所で、初対面の大人と過ごす時間は、大人が想像する以上に消耗します。9月から11月にかけての体調管理は、対策そのものと同じくらい重要です。
三つの日程があることは、一度の結果ですべてが決まらないという安心につながります。A日程で思うようにいかなくても、そこから立て直す時間が残されているという事実を、家族で共有しておきましょう。
併願の組み立ては、家庭ごとに正解が異なります。日程、通学、教育の方向性という三つの軸で候補を並べ、優先順位を決めてください。ご家庭だけで判断に迷うときは、プロによる個別相談を承っております。あわせて個別家庭学習サポートもご活用ください。
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