合格対策と聞くと、問題集の枚数や塾の授業時間を思い浮かべがちです。しかし小林聖心女子学院小学校が公表している情報を読むと、学校が見ようとしているのは子どもの育ちそのものだとわかります。ここでは1年間の見通しと、家庭でできることを整理します。
学校を知ることから始める
学校は年間を通して、子どもと一緒に参加できる行事を用意しています。オープンスクールは3月、学院祭は4月、学校説明会は5月と11月、授業見学ツアーは6月と11月の1か月間、毎日実施されています。
入試説明会と入試体験は7月です。ここでは試験の各領域と、その背景としてどのような子ども像を求めているかが説明されます。学校自身の言葉で語られる説明ほど、確かな手がかりはありません。
夏と冬には個別相談会もあります。説明会より前に相談したい場合は、教頭へ電話するよう案内されています。緑豊かなみこころ坂や自然に囲まれた校舎を、実際に見て感じてほしいと学校は呼びかけています。
三つの分野に対応する土台を育てる
入学試験は、ペーパーテスト、絵画・制作、集団行動の三つの分野と親子面接で構成されると学校は説明しています。さまざまな視点から総合的に判断し、子どもの全人的な成長の様子を見たいと述べられています。
ペーパーテストの土台になるのは、話を聞いて理解する力です。読み聞かせを続け、大人の指示を最後まで聞いてから動く習慣を育てましょう。この力は、他の二つの分野にも通じます。
絵画・制作では、はさみやのりを扱い、思い浮かべたことを形にしようとする姿勢が問われます。集団行動は、同年代の子どもと過ごす時間の中でしか育ちません。三つの分野は、日常生活の中で少しずつ育っていくものです。
日程から逆算して1年を組み立てる
A日程を目指すなら、出願は2026年6月22日に始まり、面接は8月29日、考査は9月5日です。春の段階で学校を訪れ、家庭としての志望理由を言葉にできる状態にしておく必要があります。
夏休みは仕上げの時期にあたります。生活のリズムを崩さず、家族で会話する時間を確保することが、そのまま面接の準備になります。特別な訓練よりも、日々の暮らしの積み重ねが表れる場面だからです。
B日程は考査が10月6日、C日程は11月28日です。三つの日程があるということは、一度の結果ですべてが決まらないということでもあります。この構造を知っておくだけで、家庭の心の持ちようは変わります。
理念への共感を家庭の言葉にする
出願資格には、学院の教育方針のもとで教育を受けることに熱意を持っていることが挙げられています。聖心女子学院は、賢明な女性の育成をめざすと掲げ、魂を育てる、知性を磨く、実行力を養うという三つの方針を示しています。
キリスト教の信者でなくてもよいと学校は明言しています。宗教教育は人間の土台としての教育であり、自分は愛されているという自尊心を育てることを大切にしていると説明されています。
この理念に家庭として共感できるかどうかを、夫婦で話し合っておきましょう。面接で語る言葉は、その話し合いの中からしか生まれません。原稿を暗記する準備とは、質が異なります。
結果に振り回されない準備を
月齢については、試験内容によってグループ分けを実施するなどの配慮があると学校は説明しています。生まれ月を過度に心配する必要はありませんが、それを理由に準備を緩めてよいわけでもありません。
考査の内容や結果についての問い合わせには応じられないと募集要項に明記されています。当日の様子を子どもから聞き出そうとしすぎず、よく頑張ったと迎えてあげてください。
受験の1年間は、子どもが大きく育つ時間でもあります。合否にかかわらず、この時間そのものに価値があると信じて、家族で歩んでいきましょう。ご家庭だけで判断に迷うときは、プロによる個別相談を承っております。あわせて個別家庭学習サポートもご活用ください。
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