試験の内容を知ることは、対策の第一歩です。小林聖心女子学院小学校は、選考でどの領域を見るのかを公式に説明しています。ここでは公表されている枠組みと、過去に実施された考査の内容を整理し、そこから読み取れる学校の姿勢と家庭でできる準備を考えます。
考査は三つの分野と親子面接で構成される
学校のよくある質問では、入学試験がペーパーテスト、絵画・制作、集団行動の三つの分野と親子面接で構成されると説明されています。そのうえで、さまざまな視点から総合的に合否を判断していると述べられています。
過去の考査内容としては、ペーパー、行動観察、制作の三つが実施され、親子面接は考査日の前に行われていました。例年の順序は、ペーパーテスト、絵画制作、お弁当、行動観察の流れだったと伝えられています。
ペーパーの出題分野は、図形、数量、言語、記憶、推理、常識などと幅広く、なかでも常識分野からの出題が多いとされています。行動観察ではタブレットを使った質問が、制作ではブレスレット制作や課題画が出されました。
2027年度からSQを取り入れた入試へ
学校は、2027年度からSQ、すなわち社会的知能指数を取り入れた入試に変更すると説明しています。共感力や対人スキルなど、人間関係を円滑にする能力が観られることになります。
学校側は、これまで大切にしてきた目に見えない知性をより丁寧に見つめるための変更だと述べています。従来のペーパーテストによる基礎学力を大切にしながら、知識の量だけでなく、それをどのように活かし、人と関わりながら表現していくかという姿勢を見るものだと説明されています。
対話型の思考プロセス試問では、正解を早く導くこと以上に、なぜそう考えたのかという思考の過程に耳を傾けるとされています。言葉で十分に表現できなくても、身振りや指差しも含めて受けとめるという姿勢が示されています。
考査当日のスケジュール
2027年度の児童募集要項によれば、考査日は受付が8時から8時45分まで、考査が9時から12時までです。午前中の3時間をかけて実施されるため、複数の分野が順に行われることが時間からも想像できます。
持参品は、インターネット出願サイトから印刷した受験票、上靴、水筒とされています。筆記用具などは学校が用意するものと考えられ、家庭が持ち込むものは最小限です。水筒が指定されている点からも、長時間になることがうかがえます。
合格発表はインターネットの合否照会サイト上で行われます。募集要項には、考査の内容や結果についての問い合わせには応じられないと明記されています。当日の様子を子どもから聞き出そうとしすぎないことも、家庭の心構えの一つです。
月齢への配慮がある
よくある質問では、生まれ月が考慮されるかという問いに対し、試験内容によっては月齢を考慮してグループ分けを実施するなどの配慮があると回答されています。早生まれの家庭にとっては、安心できる情報でしょう。
ただし、配慮があることと、月齢差が消えることは違います。同じ月齢の中で見比べられるのであれば、その集団の中でどうふるまえるかが問われます。生まれ月を理由に準備を緩めてよいということにはなりません。
なお、受験番号は生年月日順に付けられます。逆に、生まれ月が早い子どもであっても、有利さが自動的に働くわけではありません。年齢相応の落ち着きや、話を最後まで聞く姿勢は、月齢とは別に育てていく必要があります。
家庭で積み上げられること
ペーパーは常識分野からの出題が多く、やや難しい問題も含まれます。基礎をしっかり固めたうえで応用問題にも取り組み、季節や生活にまつわる知識を日々の暮らしの中で身につけていきましょう。
行動観察と制作では、身体能力や器用さ以上に、協調性や生活習慣が評価されます。細かい指示も出されますので、日ごろから人の話を最後まできちんと聞ける姿勢を育てておくことが役立ちます。
7月には入試説明会と入試体験があり、前年度の実際の問題を教員が口頭で出題する形式が案内されています。試験の各領域と、学校が求める子ども像についても説明されますので、参加をおすすめします。ご家庭だけで判断に迷うときは、プロによる個別相談を承っております。あわせて個別家庭学習サポートもご活用ください。
あわせて読みたい 関連記事
志望校対策に、うみ塾長制作の教材があります
元お受験幼稚園面接官のうみ塾長が、願書・面接・学校選びを教材にまとめています。
ニュースを見逃さないように登録する
Google ニュースでフォローする1.jpg)
























