小林聖心女子学院小学校に入ると、中学や高校、大学へはどう進むのでしょうか。
12年一貫教育という前提
学校は、12年間一貫教育を標榜して掲げていると明言しています。高校3年生で卒業するまで、同じ教育理念と教育方針のもとで預かる前提で、カリキュラムやキャリア教育のプログラムが準備されています。
小学校の6年間は、その12年の入り口にあたります。1年生から4年生をステージ1、5年生と6年生をステージ2と呼び、中学校と高等学校をステージ3として、発達段階に応じた区切りが設けられています。
下校時刻や活動の内容も、このステージごとに変わります。学年で区切るのではなく、成長の段階で捉える考え方が、学校生活の細部にまで及んでいます。
併設中学校・高等学校への進学
よくある質問では、ほとんどの生徒が推薦によって小林聖心女子学院高等学校へ進学すると説明されています。中学校受験のために学習の時間を割く必要がないため、小学校の学びに集中できるという利点があります。
ただし、推薦であるということは、学校が定める基準を満たす必要があるということでもあります。日々の学習と生活の積み重ねが、そのまま進学の土台になります。
外部の中学校を受験する道が閉ざされているわけではありませんが、12年間を通して育てる設計になっている以上、家庭としてどの道を歩むのかは早い段階で意識しておくとよいでしょう。
大学への進学状況
学校の説明によれば、ほぼ100パーセントの生徒が4年制大学へ進学します。そのうちおよそ6割から7割の生徒が、指定校推薦、総合型選抜、学校推薦型選抜といった推薦制度によって進学しているとされています。
進学先は文系にとどまらず、自然科学系、医歯薬系、芸術系など幅広い分野にわたります。学校は、生徒自身が自分の進路を真剣に検討し、学力や偏差値だけで大学を選ぶのではなく、生き方としての進路を選択しているからだと説明しています。
推薦制度による進学が多いということは、高校3年間の日々の学習や活動が評価の対象になるということです。一度の試験で決まる進路とは、準備のあり方が異なります。
姉妹校への転校という道
保護者の転勤などで在校中に転校する場合、姉妹校への推薦制度があります。姉妹校として、東京都港区白金にある聖心女子学院の初等科・中等科・高等科が挙げられています。
学習面と生活面の両面で学校の基準を満たしていれば、校長の推薦を受け、姉妹校が実施する試験に合格して転校することができます。中学校と高等学校の場合は、静岡の不二聖心女子学院にも同様の道があります。
姉妹校以外でも、日本各地のカトリック学校には準姉妹校として推薦による転学が認められる場合があります。転勤の可能性がある家庭にとって、この仕組みは心強い支えになるでしょう。
海外留学と体験学習
併設の中学校と高等学校では、中学3年生から高校3年生を対象に留学制度が設けられています。外国の学校で正規の授業を1年間履修し、通常の成績を修めた生徒には単位が認定され、進級が認められます。
夏の休業中には、オーストラリアの姉妹校への短期留学やフィリピンでの体験学習も実施されています。多くの生徒が参加し、成果をあげていると学校は述べています。
小学校のうちから世界とのつながりを意識できる環境があることは、理念に掲げられた世界の一員としての連帯感と使命感を育てるうえで、大きな意味を持っています。ご家庭だけで判断に迷うときは、プロによる個別相談を承っております。あわせて個別家庭学習サポートもご活用ください。
学院の歩みが12年一貫の形をつくってきました
12年一貫という言葉は、あとから付けられた仕組みではなく、この学院の成り立ちそのものから生まれています。始まりは1923年、兵庫県武庫郡住吉村に修道院が開かれ、住吉聖心女子学院として創立されたときです。創立者は聖マグダレナ・ソフィア・バラです。
1926年には現在の地へ移り、小林聖心女子学院と名を改めました。中学校と高等学校が発足したのもこの年です。小学校が創立されたのは、戦後の学制改革を受けた1948年でした。つまり、中学校と高等学校が先にあり、そのあとに小学校が加わって12年の形が整ったという順序です。
2023年には学院創立100周年を迎えています。100年を超えて受け継がれてきた教育の上に、いまの小学校6年間が置かれている。内部進学を考えるときは、この時間の厚みも一緒に見ておきたいところです。
系列の学校はどのように広がっているか
進学の道筋を考えるときは、系列にどのような学校があるのかを整理しておくと見通しが立ちます。中学校と高等学校は小林聖心女子学院中学校・高等学校です。小学校から続く同じ学院のなかで、ステージII、ステージIIIへと進んでいきます。
大学については、聖心女子大学と同大学院が系列として示されています。小学校の6年間から先の進路が、系列のなかにひととおり用意されているということです。
もちろん、系列の学校へ進むことだけが道ではありません。ただ、選択肢がそろっていること自体は、お子さまの成長や関心の変化に合わせて考え直せる余地がある、ということでもあります。進学の条件や実績は年度によって変わりますので、詳細は学校の説明会でご確認ください。
途中から入る道も用意されています
6年間のあいだには、ご家庭の事情が変わることもあります。小林聖心女子学院小学校には転入と編入の制度が設けられているとされています。転勤などで在学中に住まいが変わる場合や、途中から入学を希望する場合の入り口があるということです。
海外から戻って入学を考える場合についても受け入れの仕組みがあり、海外に1年以上お住まいで、帰国後2年以内であることが目安として示されています。海外での経験を持つ子が学年のなかにいることは、学校全体の学びにとっても意味のあることでしょう。
実施される学年や時期、募集の有無は年度によって変わります。検討されるご家庭は、早めに学校へ直接おたずねください。
先の進路は、学校を訪ねて確かめる
進学に関する情報は、資料に載る数字よりも、学校で直接聞ける話のほうがはるかに具体的です。2027年度入試に向けては、2026年3月20日のオープンスクール、4月29日の学校説明会、6月に設けられる学校説明会、6月20日の学校見学ツアー、7月22日から23日の入試説明会が予定と案内されています。
児童数は311名、1クラスは20名から30名ほど、教員は非常勤9名を含めて36名とされています。この規模のなかで6年間を過ごし、その先へ進んでいく姿を、実際に校舎で見てから考えると判断がぶれません。予定は変更されることがありますので、申し込みの方法とあわせて学校の案内でご確認ください。
進学についてよくある質問
内部進学のために特別な準備が必要ですか
条件や仕組みの詳細は公表されている情報が確認できていません。ただ、12年を見通した教育が行われている学校ですから、日々の学習と生活を積み重ねることが土台になるのは間違いありません。
外部の中学校を受験することはできますか
その可否や実際の様子については、学校説明会で直接おたずねになるのが確実です。方針は年度によって変わることがあります。
系列の大学へは必ず進むのですか
系列として大学が示されていることと、全員がそこへ進むこととは別の話です。進路の実際は年度ごとに異なりますので、最新の状況をご確認ください。
先の進路まで含めて相談したいときは
小学校を選ぶ段階で、その先の12年をどう考えるかは大きなテーマです。個別相談では、こうした長い見通しも含めてお話しをうかがっています。
あわせて読みたい 関連記事
志望校対策に、うみ塾長制作の教材があります
元お受験幼稚園面接官のうみ塾長が、願書・面接・学校選びを教材にまとめています。
ニュースを見逃さないように登録する
Google ニュースでフォローする1.jpg)

























