小林聖心女子学院小学校の過去問には、どのような問題が出ていますか。
ペーパーの出題例
関連動画:小学校受験の試験内容と家庭学習について。この学校の個別情報を説明したものではありません。
常識の分野では、季節を手がかりにする問題が出ています。並んだ絵を見て、同じ季節にあたるものどうしを組み合わせる形で、季節の行事や生き物、植物が結びついているかどうかが問われます。
図形の分野では、回転図形が出ています。示された形を回したときに同じ形になるものを選ぶ問題で、頭の中で図形を動かす力が必要になります。
数量、言語、記憶、推理からも出題されています。数量は、絵に描かれたものの数を数えて多い少ないを比べたり、分けたあとにいくつ残るかを答えたりする分野です。言語は、ものの名前の音を手がかりに、同じ音で始まるものや終わるものを探す形が中心になります。
記憶は、読み上げられた短いお話を聞いて、出てきたものや起こった順番を答える分野です。推理は、示された決まりや順序をもとに、隠れている部分や次に来るものを考える問題で、答えそのものより、なぜそう考えたのかを言葉にできるかどうかが力になります。
ペーパーは幅広い分野から出題されますが、常識問題からの出題が多く、やや難しい問題も含まれます。基礎をしっかり固めたうえで、応用問題にも取り組んでいくとよいでしょう。
行動観察と制作の出題例
行動観察では、タブレットを使った質問が出されました。機器の操作そのものが問われるわけではなく、指示を聞いて落ち着いて答えられるかどうかが見られていると考えられます。
制作テストでは、ブレスレット制作と課題画が出されました。細かい作業と、自分で考えて描く作業の両方が含まれており、手先の使い方と発想の両面が見られます。
これらの場面では、身体能力や器用さ以上に、協調性や生活習慣が評価されます。細かい指示も出されますので、日ごろから人の話を最後まできちんと聞ける姿勢を育てておきましょう。
常識分野を生活の中で育てる
常識の出題が多いということは、机の上の学習だけでは届かない領域が問われるということです。季節の移り変わりを感じる経験、行事に参加する経験が、そのまま答えにつながります。
買い物に行けば旬の食べ物に触れられます。散歩に出れば咲いている花が変わります。図鑑や絵本で確かめる時間を持てば、目にしたものが知識として定着していきます。
問題集で季節を暗記させることもできますが、実感をともなわない知識は応用がききません。似た絵が並んだときに迷わず選べるのは、実際に見たことのある子どもです。
図形は手で確かめてから紙に向かう
回転図形は、頭の中だけで考えようとすると急に難しくなります。まずは実際の紙やカードを回して、重なる形を目で確かめる経験を重ねてください。
手を使って確かめた経験があると、紙の上でも同じ操作を頭の中で再現できるようになります。順番を飛ばして問題集から入ると、当てずっぽうで答える癖がつきかねません。
間違えた問題は、その場で正解を教えるのではなく、翌日にもう一度向き合わせてみてください。時間を置いて解き直すことで、記憶ではなく理解として定着していきます。
学校が用意する入試体験を使う
学校は7月に入試説明会と入試体験を実施しています。入試体験では、前年度の実際の問題を見ながら、教員が試験のときのように口頭で出題し、子どもが答える形式が取られます。
市販の問題集を解くのと、学校の教員の声で出題されるのとでは、体験の質が異なります。指示の出し方や話す速さは紙の上には現れません。参加すると安心して受験できると学校自身が述べています。
なお、2027年度からは社会的知能指数を取り入れた入試へ変更されると説明されています。過去の出題をなぞるだけでなく、何が問われても崩れない土台を育てる姿勢で臨みましょう。ご家庭だけで判断に迷うときは、プロによる個別相談を承っております。あわせて個別家庭学習サポートもご活用ください。
2027年度から入試の形が変わります
過去の傾向を追いかけるときに、まず押さえておきたい変化があります。小林聖心女子学院小学校では、2027年度入試から対話型のSQ入試が導入されると案内されています。SQとは社会的知性を指す言葉で、人と関わる力をどう見るか、という考え方が入試の設計に持ち込まれることを意味します。
これは、これまでの過去問の集め方だけでは足りなくなる、という合図でもあります。紙の上で正解を選ぶ力に加えて、相手の話を受け止めて自分の言葉で返す力が、より意識して見られるようになると考えるのが自然です。
とはいえ、対話の力は特別な訓練で急に身につくものではありません。家庭での会話を、質問と返事の往復で終わらせず、「どうしてそう思ったの」ともう一歩たずねてみる。そうした日々のやりとりが、いちばん確かな備えになります。導入初年度の詳細は、必ず学校が公表する募集要項や説明会でご確認ください。
学校が大切にしている時間から傾向を読む
出題そのものが公表されていない以上、傾向をつかむ手がかりは学校の日常のなかにあります。小林聖心女子学院は小学校から高等学校までの12年間をひとつづきの教育としてとらえ、ステージI・ステージII・ステージIIIという区分で発達の段階に応じた指導を行っています。
宗教教育は柱のひとつで、一日の始まりと終わりに祈る時間があり、週に一度のミサ、心静かに過ごすひとときが日課に組み込まれています。落ち着いて座る、人の話を最後まで聞く、その場の空気を感じ取る。こうした姿勢は、行動観察や制作の場で必ず表に出てきます。
一年の行事にも学校の性格が表れています。5月には遠足と創立記念日、聖マグダレナ・ソフィアの祝日があり、6月には聖心の祝日、7月にはステージIの運動会、9月には合唱祭、10月にはステージIIの体育祭が行われます。11月には追悼のミサと、2年生から4年生のフィールドトリップ、12月にはゆりの行列とクリスマスの行事、3月には感謝のミサとステージIの英語発表会が置かれています。
祈りの行事と、体を動かす行事と、表現の行事がひととおりそろっている。過去問を解く時間と同じくらい、こうした場面を想像しながら生活を整える時間を持ってほしいと思います。
学校の規模から、日々の姿を想像しておく
傾向を考えるうえで、どのくらいの人数の学校なのかを知っておくことも役に立ちます。小林聖心女子学院小学校の児童数は311名で、1クラスの人数は20名から30名ほどとされています。教員は非常勤9名を含めて36名です。
学年ごとの人数がそれほど多くありませんから、集団のなかで一人ひとりの姿が見えやすい環境だと考えられます。行動観察のような場面でも、目立つ振る舞いをした子が評価されるというより、その場でどう過ごしたかが丁寧に見られていると考えるほうが自然でしょう。
学校生活の前提として、給食は実施されておらず、スクールバスの運行もありません。土曜日の授業は行われず、年に3回程度の登校日が設けられているとされています。こうした条件は、入学後の生活の組み立てに直結しますので、傾向を追いかけるのと同じ熱量で確かめておきたいところです。なお、これらの数字や条件は年度によって変わることがありますので、最新の内容は学校の公表する資料でご確認ください。
過去問と傾向についてよくある質問
過去問題は配布されていますか
学校から過去問題が配布されているという案内は確認できていません。市販の問題集などで基礎を固めつつ、学校が用意する体験の機会に足を運んで、実際の雰囲気を確かめるのが現実的な進め方です。
SQ入試が始まると、これまでの対策は無駄になりますか
無駄にはなりません。ペーパー・行動観察・制作・親子面接という枠組みそのものが変わると案内されているわけではありませんので、これまでどおりの土台づくりは続けてください。そのうえで、人と関わる場面での言葉のやりとりを意識的に増やしていきましょう。
何年分の傾向を見ればよいですか
年度をさかのぼるほど、いまの学校の姿からは離れていきます。古い情報を集めることより、直近の説明会で語られている言葉を丁寧に拾うほうが、はるかに役に立ちます。
家庭だけで傾向をつかむのが難しいときは
情報の取捨選択そのものが負担になっているご家庭も多いものです。個別相談や家庭学習サポートで、いまのお子さまに必要な順番を整理することもできます。
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