併願は、受験の回数を増やすことではありません。家庭が大切にしたい教育を軸に、通える範囲で候補を並べ、日程が成り立つかを確かめる作業です。甲南小学校を志望する場合の考え方を、公表されている条件から整理します。
二つの日程が併願設計を左右する
入学試験はA日程とB日程の二回です。A日程の考査は2026年9月5日、B日程は2027年1月30日です。B日程の募集人員は若干名ですから、実質的にはA日程が中心になります。
A日程の面接は2026年8月24日から8月31日までの平日に、B日程の面接は2027年1月26日から28日に行われます。いずれも考査日とは別の日です。
A日程を受験した家庭がB日程も受ける場合、面接は本人のみとなります。二度目の保護者面接はありません。
他校との日程の重なりを確認する
関西の私立小学校は、9月から10月にかけて入試が集中します。A日程の考査が9月5日であることを踏まえ、他校の面接日と考査日の両方を確認しておく必要があります。
面接が8月下旬の平日に指定される点にも注意が必要です。日時は8月初旬に郵送で知らされますので、仕事の都合を早めに調整しておきましょう。
願書の受付は郵送のみです。A日程は2026年7月21日から7月31日まで、B日程は2027年1月8日から1月22日までです。期日必着ですので、余裕を持って郵送してください。
教育の方向性を軸に候補を選ぶ
この学校は共学で、徳・体・知のバランスのとれた教育を掲げています。宗教教育はありません。日本の伝統文化学習と国際理解教育の両方に力を入れている点が特徴です。
併願校を選ぶときも、この軸から大きく外れない範囲で考えると、面接での受け答えに一貫性が生まれます。共学校、伝統校、系列に大学を持つ学校といった観点で候補を洗い出してみてください。
逆に、方向性の異なる学校を並べること自体は否定されるものではありません。ただし、なぜその両方を志望するのかを家庭の言葉で説明できるかどうかは、確かめておく必要があります。
通学の条件から範囲を絞る
この学校は通学範囲を定めていません。大阪市や豊中市、明石市から電車で通学している児童もいます。JR住吉駅から徒歩10分という立地です。
送迎バスはなく、自家用車での送迎も原則として禁止されています。徒歩や電車での集団登下校が基本になりますので、駅までの経路を確かめておきましょう。
併願校も同じように通学時間を測っておきましょう。合格したあとに通えないという事態を避けるため、実際の時間帯に電車に乗って確かめることをおすすめします。
子どもの負担を最優先に考える
併願校が増えれば、その数だけ子どもは試験を受けます。慣れない場所で、初対面の大人と過ごす時間は、大人が想像する以上に消耗します。
選抜料は各日程20,000円で、提出された書類と選抜料は返還されません。どこまで受けるかを家族で決めてから出願すると、判断に迷わずに済みます。
併願の組み立ては、家庭ごとに正解が異なります。日程、通学、教育の方向性という三つの軸で候補を並べ、優先順位を決めてください。ご家庭だけで判断に迷うときは、プロによる個別相談を承っております。あわせて個別家庭学習サポートもご活用ください。
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