甲南小学校に入ると、中学や高校、大学へはどう進むのでしょうか。
ほとんどが系列中学校へ進む
学校のよくある質問には、ほとんどの児童が、男子は甲南中学校、女子は甲南女子中学校へ進学すると記されています。1割程度、外部を受験する児童もいるとされています。
男子と女子で進学先が分かれる点は、この学校の特徴です。甲南中学校は男子校、甲南女子中学校は女子校であり、それぞれ別の学校法人として運営されています。
小学校の6年間は、その先の中学校と高等学校へつながる時間になります。中学受験のために学習の時間を割く必要がないため、小学校での学びに集中できます。
校内推薦試験がある
甲南中学校や甲南女子中学校への進学に、一般入試の受験は必要ありません。ただし、校内推薦試験を含めた校内推薦の基準を満たした児童が進学すると学校は説明しています。
校内推薦試験の教科は、国語、算数、社会、理科です。無条件で進学できるわけではありませんので、日々の学習と生活の積み重ねが、そのまま進学の土台になります。
3年生以上は土曜授業のあとに補習が実施され、6年生には希望者による7校時の補習もあります。夏休みには夏期講習もあり、基礎学力を身につけられる仕組みが整えられています。
系列校の構成
系列校は、甲南幼稚園、甲南中学校、甲南女子中学校、甲南高等学校、甲南女子高等学校、甲南大学と同大学院、甲南女子大学です。幼稚園から大学まで続く道筋があります。
定員60名のうち、およそ30名は甲南幼稚園からの進学です。つまり、外部から入学する子どもとほぼ同じ人数が、幼稚園から上がってくることになります。
甲南三学園として、環境学習や農業体験学習が合同で行われています。体育の授業で甲南大学の体育会の学生からスポーツを教えてもらうこともあります。
外部を受験する道
1割程度の児童が外部を受験しています。系列校へ進む道が用意されていることと、外部を受験できないことは別の話です。
ただし、12年あるいはそれ以上を見据えて設計されている学校です。家庭としてどの道を歩むのかは、早い段階で意識しておくとよいでしょう。
進学の状況は年度によって変わります。系列の中学校がどのような教育を行っているのかも含めて、最新の内容は学校説明会などで直接たずねてください。
転入と編入、復学の制度
転入と編入の制度があります。新5年生まで、欠員があれば転編入試験が実施され、新年度から編入できます。実施する場合は学校のサイトで知らされます。
復学の制度は、海外に転居した場合に限り、5年生の4月までとされています。帰国子女の受け入れは行われていません。転勤の可能性がある家庭は、この点を確認しておく必要があります。
転編入試験を実施する場合は学校のサイトで知らされます。制度の詳細は年度によって変わりますので、最新の内容は公式の情報でご確認ください。ご家庭だけで判断に迷うときは、プロによる個別相談を承っております。あわせて個別家庭学習サポートもご活用ください。
学園の始まりから、いまの形になるまで
幼稚園から大学まで続く道筋は、初めからそろっていたわけではありません。一人の人物が、順を追って築いていったものです。
創立者の平生釟三郎は1866年、いまの岐阜県加納町にあたる土地に生まれました。東京高等商業学校、のちの一橋大学を卒業し、1893年に神戸商業学校へ赴任しています。1900年以降は保険会社に移り、その経営を軌道に乗せました。教育と実業の両方を歩いた人です。
1911年に甲南幼稚園を創立し、その翌年にあたる1912年に甲南小学校を創立しました。さらに1936年には甲南高等学校の設立にも力を尽くしています。幼稚園から始めて、小学校、そして高等学校へと、子どもの育ちに合わせて段階的に広げていった歩みです。
つまり、この学園の一貫性は、後から制度として設計されたものではなく、創立者の構想がそのまま形になったものだということです。内部進学を考えるときは、この時間の厚みも一緒に受け止めておきたいところです。
小学校の6年間で積み上げるもの
系列の中学校へ進むにせよ、外を受験するにせよ、土台になるのは小学校の6年間で何を積み上げたかです。
甲南小学校は建学の精神として、人格の修養と健康の増進を第一義とし、個性に応じて生まれ持った才能を伸ばしていく、という考え方を掲げています。目指す子どもの姿として示されているのは、思いやりのある子、あきらめない子、考える子の三つです。
教育の方針としては、徳育・体育・知育のバランスのとれた人間教育を基礎に据えること、一人ひとりがのびのびと個性を発揮できる教育を行うこと、日本の伝統文化の学習を通じて礼儀作法を身につけるとともに国際理解教育に積極的に取り組むこと、が示されています。
具体的な活動としては、茶道、竹馬、将棋、和太鼓、ロボットなどに取り組むKONANチャレンジが用意されています。高学年になると中心となって進める委員会の活動もあり、放課後の時間を有効に使える環境が整えられているとされています。
あきらめない子、という言葉が掲げられていることに注目してください。進学の場面で問われるのは、まさにこの力です。うまくいかないときにどうふるまうかは、6年間の日々のなかでしか育ちません。
途中から入る場合に示されている学年
ご家庭の事情で、途中から入学を希望する場合もあります。甲南小学校には転入と編入の制度が設けられており、対象は新2年生から新5年生とされています。
新1年生と新6年生が対象に含まれていない点は、押さえておきたいところです。入学のタイミングを検討されているご家庭は、この範囲のなかで考えることになります。
また、奨学の制度も設けられているとされています。長い在学期間のなかで支えとなる仕組みがあるかどうかは、家庭にとって大切な情報です。
制度の内容や実施の有無は年度によって変わります。検討されるご家庭は、早めに学校へ直接おたずねください。
入り口の段階で確かめておきたいこと
先の進路を考えるには、まず入り口の条件を正確に押さえておく必要があります。2027年度入試のA日程については、願書の配布が2026年7月1日から学校のホームページを通じて行われ、出願の期間は2026年7月22日から8月1日まで、選考は2026年9月5日、合格発表は同じ2026年9月5日に郵送で行われる予定と案内されています。
学校を知る機会としては、学校説明会が2026年2月28日、5月30日、7月4日に予定と案内されています。進学に関する話は、資料に載る数字よりも、こうした場で直接聞ける内容のほうがはるかに具体的です。
小学校の6年間だけでなく、その先の進み方まで質問を用意して臨むと、限られた機会を有効に使えます。予定は変更されることがありますので、申し込みの方法とあわせて学校の案内でご確認ください。
進学と学園についてよくある質問
学園の規模はどのくらいですか
小学校の児童数はおよそ360名、1クラスは30名ほど、教員は30名とされています。同じ顔ぶれで6年間を過ごすことになりますので、人間関係の作り方も長い目で見る必要があります。
系列の学校へ進むことが前提ですか
道筋が用意されていることと、全員がそこへ進むこととは別の話です。進路の実際は年度ごとに異なりますので、最新の状況を学校でご確認ください。
入学前に進路のことまで考えるべきですか
細かく決める必要はありませんが、どんな選択肢があるのかは知っておいたほうがよいでしょう。選べる道の広さは、そのまま安心につながります。
先の進路まで含めて相談したいときは
小学校を選ぶ段階で、その先をどう考えるかは大きなテーマです。個別相談では、こうした長い見通しも含めてお話しをうかがっています。
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