小林聖心女子学院小学校の教育には、どのような特色がありますか。英語も気になります。
賢明な女性の育成という理念
聖心女子学院は、一人ひとりが神の愛を受けたかけがえのない存在であることを知り、世界の一員としての連帯感と使命感を持って、より良い社会を築くことに貢献する賢明な女性の育成をめざすと掲げています。
この理念は、成績や進学先という尺度とは別の次元にあります。自分が大切にされている存在だと知ることから始まり、その感覚を他者へ広げていくという道筋が描かれています。
出願資格にも、学院の教育方針のもとで教育を受けることに熱意を持っていることが挙げられています。理念に共感できるかどうかは、志望を考えるうえで最初に確かめるべき点だと言えるでしょう。
三つの教育方針
学校は、一人ひとりの全人格的成長を願い、魂を育てる、知性を磨く、実行力を養うという三つの教育方針を大切にしています。この三つは、それぞれ別の力を指しながら互いに支え合う関係にあります。
魂を育てるとは、キリスト教の価値観に基づき、日々の生活のなかで祈ることを大切にする営みです。静かに神に向かう時間を通して、生命への感性や、自分も人もかけがえのない存在として大切にできる心を育てるとされています。
知性を磨くとは、知識を多く得ることではなく、自分の頭で深く考え、想像力を用いて物事の背後まで考え、それを表現することだと学校は定義しています。実行力を養うとは、進んで役割を引き受け、行動に移す力を指します。
少人数で進める英語教育
英語を習っていないので不安だという保護者の声に対して、学校はほとんどの子どもが初めての英語から始めると答えています。丁寧に指導できるよう、クラスを半分に分けた少人数制で、ネイティブの教員が授業を行います。
低学年では、歌やチャンツを使いながら楽しく英語に触れる形が取られます。気がつけば英語が聞ける、話せるという状態に至るよう、カリキュラムが組まれていると説明されています。
入学前に英会話教室へ通わせる必要はないということです。むしろ日本語で自分の考えを言葉にする力を育てておくほうが、後の英語学習にも生きてきます。
探究学習ソフィータイム
総合的な学習の時間は、ソフィータイムと呼ばれています。ソフィーは、聖心会の創立者である聖マグダレナ・ソフィア・バラの愛称です。社会の問題に触れる体験や活動を通して、自ら考え実行する力を養う時間と位置づけられています。
学校は、決まりきった答えのある問題ではなく、答えを出すことが難しい問題に直面することが多くなる時代を見据えています。物事を多面的に捉えたり、人に寄り添って考えたりする姿勢を、探究学習を通して育てています。
どのように学ぶかを大切にするという方針は、小学校の6年間だけで完結するものではありません。中学校、高等学校へと続く12年間の学びの中で、少しずつ形になっていく力です。
一人一台の端末と学びの環境
1年生から6年生まで、一人一台のタブレット端末が貸与されています。学習支援のソフトを使い、鉛筆や消しゴムと同じ文房具として学習に活用する考え方が示されています。充電は毎日持ち帰って家庭で行います。
フィルタリングや利用時間の制限もかけられており、家庭でも学校でも安心して使える環境が整えられています。感染症などで学級が閉鎖された場合には、遠隔会議システムを使って朝の会や授業が行われます。
豊かな自然の中で祈りの時間を持ちながら、探究学習とデジタル端末を組み合わせて学ぶ。この組み合わせが、小林聖心女子学院小学校の日常の姿だと言えるでしょう。ご家庭だけで判断に迷うときは、プロによる個別相談を承っております。あわせて個別家庭学習サポートもご活用ください。
12年間を三つのステージに分けて育てる
小林聖心女子学院の教育を理解するうえで欠かせないのが、12年一貫という考え方です。小学校から高等学校までをひとつづきの時間としてとらえ、ステージI・ステージII・ステージIIIという三つの区分に分けて、発達の段階に応じた指導を行っています。
小学校の6年間は、その最初の入り口にあたります。ここで完結させるのではなく、次の段階へ渡していく時期として設計されているわけです。学年ごとの目標だけでなく、その先まで見通した積み上げが前提になっている、と考えるとわかりやすいでしょう。
宗教教育は柱のひとつです。一日の始まりと終わりに祈る時間があり、週に一度はミサが行われ、心を静かにして過ごすひとときが日課のなかに組み込まれています。加えて、英語教育、リーダーシップ教育、そして全人教育という言葉が学校の掲げるものとして示されています。
この方向は、入試にも表れています。2027年度入試からは、対話型のSQ入試が導入されると案内されています。SQとは社会的知性を指す言葉で、人と関わる力をどう見るかという視点が、入り口の段階から意識されているということです。教育の中身と入試のあり方が地続きになっている学校だと言えます。
学びの節目になる一年の行事
教育の中身は、行事の並びにも表れます。5月には遠足と創立記念日、聖マグダレナ・ソフィアの祝日があり、6月は聖心の祝日です。7月にはステージIの運動会が行われ、希望する児童を対象としたオーストラリアでのサマーキャンプも案内されています。
9月は合唱祭、10月はステージIIの体育祭、11月には追悼のミサと、2年生から4年生のフィールドトリップが置かれています。12月にはゆりの行列とクリスマスの行事、3月には感謝のミサとステージIの英語発表会があります。
祈りの行事、体を動かす行事、外へ出かける行事、そして人前で表現する行事。この四つがひととおりそろっているところに、全人教育という言葉の中身が見えてきます。行事は年度によって変わりますので、最新の内容は学校の案内でご確認ください。
100年を超える歩みが土台にあります
教育の中身を考えるとき、その学校がどのように始まったのかを知っておくと、掲げている言葉の重みが違って見えてきます。小林聖心女子学院の始まりは1923年、兵庫県武庫郡住吉村に修道院が開かれ、住吉聖心女子学院として創立されたときにさかのぼります。創立者は聖マグダレナ・ソフィア・バラです。
1926年には現在の地へ移り、小林聖心女子学院と名を改めました。中学校と高等学校が発足したのもこの年です。小学校が創立されたのは、戦後の学制改革を受けた1948年でした。そして2023年、学院は創立100周年を迎えています。
100年を超える時間のなかで、宗教教育を柱に据える姿勢は変わらずに受け継がれてきました。新しい取り組みを取り入れながらも、根にあるものは動かない。この二つが同居しているところが、伝統校の教育を見るうえでの要点です。
教育内容についてよくある質問
少人数の環境と聞きましたが、実際の規模はどのくらいですか
児童数は311名で、1クラスの人数は20名から30名ほど、教員は非常勤9名を含めて36名とされています。学年の人数が多すぎないぶん、一人ひとりの育ちが見えやすい環境だと考えられます。
宗教が家庭の信仰と違っても大丈夫でしょうか
入学にあたって特定の信仰が求められているという案内は確認できていません。祈りの時間や行事の意味をどう受け止めるかは、説明会などで直接おたずねになるのがよいでしょう。
英語はどのくらい学びますか
授業時数や担当者の詳細は公表されている情報が確認できていません。学校が英語教育を柱のひとつに掲げていることは示されていますので、具体的な進め方は説明会でご確認ください。
学校の教育方針が家庭に合うか迷っています
教育の方向と家庭の育て方が重なっているかどうかは、6年間の過ごしやすさを大きく左右します。個別相談でも、この観点からのご相談を多くいただいています。
公式情報を軸に、どのようなご家庭と相性がよいのか、ネット上の評判をどう読み解けばよいかは小林聖心女子学院小学校の評判・口コミの読み解き方で整理しています。
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