試験の中身を知らないままでは、家庭での準備の方向が定まりません。大阪教育大学附属平野小学校の考査は、ペーパー、巧緻性、行動観察、口頭試問と、保護者面接で構成されてきました。ここでは過去に実施された内容と、そこから読み取れる対策の方向を整理します。
考査は四つの領域と保護者面接
過去の考査内容は、ペーパー(お話の記憶、常識、図形など)、巧緻性、行動観察、口頭試問でした。これに保護者面接が加わります。附属幼稚園からの内部進学があるため、ほかの二つの附属校に比べて募集人数が少ない点も特徴です。
ペーパーテストには特に難度の高い出題はなく、基礎的な学力を出題分野ごとに整えておけば充分に対応できるとされています。奇をてらった問題で落とすための試験ではありません。
ただし、出題形式には強い特徴があります。ペーパーや巧緻性などの課題が、一つのお話を題材にした一連のものとして出題されるのです。分野ごとにばらばらに解く練習だけでは、当日の流れに戸惑うことがあります。
筆記用具を取り替えながら解く
筆記用具は、指示された道具をカゴから取り出して使い、問題ごとに取り替えます。鉛筆で書く問題のあとにクレヨンで塗る問題が来る、といった具合です。
この独特の方式に対処するには、過去の問題を実施されたとおりの手順で解くことが効果的です。慣れておくことが、指示をきちんと理解して実行することにつながります。
家庭で練習するときも、問題だけを渡すのではなく、道具を取り出す動作から一緒に行ってみてください。落ち着いて道具を選べるかどうかは、練習の量よりも慣れの有無で決まります。
行動観察と口頭試問
行動観察は、協調性などが観点になっている集団ゲームです。過去には積み木の片づけや、風船バレーゲームなどが行われました。特別な運動能力が問われるわけではありません。
口頭試問では、志願者に対して公園に遊具をどのように配置するかという内容がたずねられたことがありました。これは内容に即した考えが述べられるかという会話力が観点になっています。
問われたことにきちんと答えられるコミュニケーション力を身につけることを、対策の主眼に置きましょう。答えの正しさよりも、相手のことばを受け止めて自分のことばで返す姿勢が見られています。
巧緻性の課題
巧緻性では、みかんの形を橙色のクレヨンで塗る、点線をなぞるといった課題が出されました。手先の器用さそのものよりも、指示どおりに丁寧に取り組めるかどうかが問われます。
塗り残しがないか、はみ出していないか。急いで雑になっていないか。日々の遊びの中でクレヨンや鉛筆に触れ、最後まで仕上げる経験を重ねてください。
ペーパーの中にも運筆に近い課題が混ざります。描く、塗る、線を引くといった基本の動作を、繰り返し練習しておくとよいでしょう。
面接は志願者と保護者が別々に
面接は、志願者と保護者が同じ教室で別々に行われます。志願者に対しては口頭試問という形式になります。子どもと保護者が同時に別のことを問われる形です。
保護者には、進学校ではないことを知っているか、交通マナーについて家庭でどのように指導しているか、といった質問がされます。学校の性格を正しく理解しているかが確かめられます。
考査前後にあった抽選は廃止されました。制度は年度によって変わりますので、最新の内容は公式の募集要項でご確認ください。ご家庭だけで判断に迷うときは、プロによる個別相談を承っております。あわせて個別家庭学習サポートもご活用ください。
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