大阪教育大学附属天王寺小学校を受験するとき、併願校はどう選べばよいですか。
国立と私立では入試の時期が違う
近畿圏の私立小学校の多くは、秋のうちに入学試験を行います。これに対して国立小学校の入学者選考は、年が明けてから実施されるのが一般的です。大阪教育大学附属天王寺小学校の選考も、1月に行われる形が案内されています。
この時期のずれがあるため、秋に私立小学校を受験し、その結果を踏まえて年明けに国立を受けるという進め方が可能です。実際に、複数の学校を組み合わせて受験するご家庭は少なくありません。
ただし、日程は年度によって変わります。前年の日程をそのまま前提にせず、募集要項が出そろった段階で改めて確認してください。
抽選があることを踏まえる
大阪教育大学附属天王寺小学校の選考方法には、抽選が含まれています。同じ大阪教育大学の附属校でも、池田や平野では抽選が行われていないため、この点は大きな違いです。
どれだけ準備を重ねても、抽選という運の要素が残ります。この学校だけを目指して準備を進めると、結果によっては大きな失望につながりかねません。だからこそ、併願を含めた組み立てが重要になります。
抽選の有無や実施の時期は年度によって見直されることがあります。募集要項が公表されたら、必ず確認してください。
併願校を選ぶときの視点
併願校を選ぶときにまず考えたいのは、通学のしやすさです。大阪教育大学附属天王寺小学校は複数の路線が使える便利な立地ですが、私立小学校の場合は通学時間が長くなりがちです。合格したあと実際に通えるかどうかを、具体的に考えておきましょう。
次に、学校の教育方針との相性です。この学校は、個が生きる学校という目標を掲げ、大学と一体となった研究の場でもあります。まったく方針の異なる学校を並べて受験すると、面接の場でご家庭の考えに一貫性がなくなってしまうことがあります。
三つ目は、費用です。国立小学校は授業料がかからないのに対し、私立小学校では継続的な学費が必要になります。どちらに進むことになっても家計が成り立つのか、事前に見通しを立てておきましょう。
考査の内容から見た組み合わせ
大阪教育大学附属天王寺小学校の考査は、ペーパーテスト、制作、運動、行動観察に加えて、親子での活動と親子面接、そして保護者の作文という構成です。ペーパーは幅広い分野から基本的な内容が出題されます。
幅広く基礎を固める準備は、他の学校の対策とも重なる部分が多くなります。その意味では、併願の準備がしやすい入試だといえます。
とはいえ、傾向が近いかどうかだけで併願校を決めるのも本末転倒です。お子さんに合う学校かどうかという軸を、最後まで手放さないでください。
ご家庭の軸を決めておく
併願の組み立てに正解はありません。ご家庭が何を大切にするのか、どこまでなら通えるのか、費用はどこまで見込めるのか。この三つを言葉にしておくと、迷ったときの判断が楽になります。
秋に私立、年明けに国立という流れになる場合、お子さんにとっては長い期間にわたって緊張が続きます。体調管理と、気持ちの切り替えをどう支えるかが、ご家庭の大きな役割です。
周囲のご家庭の動きが気になることもあると思います。ただ、条件も価値観も家庭ごとに違います。他の家庭の選択は、そのご家庭にとっての最適解であって、自分たちの答えではありません。
ご家庭だけで判断に迷うときは、個別相談を承っております。日々の学習は個別家庭学習サポートもあわせてご活用ください。
【大阪教育大学附属天王寺小学校】公式の日程から見た併願の組み立て(2027年度)
併願を考えるときにいちばん確かなよりどころは、公式が示している日程そのものです。2026年8月時点で公開されている2027年(令和9年)度の入学調査案内には、次の日程が示されています。
- 願書一次配布:令和8年8月22日(土)※学校説明会が予定されている日
- 願書二次配布:令和8年10月13日(火)・14日(水)
- 願書受付期間:令和8年12月1日(火)〜12月4日(金)
- 1次調査:令和9年1月6日(水)/1次合格発表:1月8日(金)
- 2次調査:令和9年1月10日(日)〜13日(水)/最終合格発表:1月14日(木)
募集人員は男児51〜54名、女児51〜54名の計105名です。
ここから読み取れることは3つあります。
ひとつめは、願書の受付が12月の頭にあるということです。関西の私立小学校の多くは9月から10月に入試を終えていますので、私立の結果がおおむね見えたあとに、この学校へ出願するかどうかを決められることになります。
ふたつめは、調査そのものが年明けの1月6日から14日までに集中している点です。私立の合格をいただいたあとに、年末年始をはさんで、もう一度お子さまの気持ちを整えなければなりません。ここをどう支えるかが、併願するご家庭の最大の課題になります。
みっつめは、2次調査が1月10日から13日までの4日間にわたるという点です。1日で終わる試験ではありませんので、ご家族の予定は広めに空けておく必要があります。
【大阪教育大学附属天王寺小学校】併願についてよくある質問
同じ大学の附属校を併願できますか
公式サイトの関連リンクには、大阪教育大学附属の学校として、附属天王寺小学校のほかに附属池田小学校と附属平野小学校が挙げられています。ただし、複数の附属小学校を同時に受けられるかどうかについて、公式に明記された記述は2026年8月時点で見当たりません。各校の募集要項でそれぞれ確認していただく必要があります。
通学時間の条件は併願先選びに影響しますか
大きく影響します。この学校は、徒歩または公共交通機関で片道50分以内の地域に保護者と共に住んでいることを出願資格としており、入学後も同じ基準が適用され、超える場合は原則として退学となる、と公式が明記しています。最寄り駅やバス停からご自宅までは徒歩のみで、自動車や自転車の使用は認められていません。私立を含めて通える範囲を考えるとき、この条件がいちばん厳しい制約になるご家庭も少なくありません。
私立の入学手続きと日程が重なりませんか
公式が示している最終合格発表は令和9年1月14日(木)です。秋に私立の合格をいただいた場合、入学手続きや制服の採寸などは、この日より前に進むのが通例です。二重に費用が発生する可能性を、あらかじめご夫婦で確認しておいてください。金額や締切は学校ごとに違いますので、併願先の募集要項で必ず確かめましょう。
説明会にはいつ行けばよいですか
公式サイトには、令和8年8月22日(土)に令和9年度生対象の学校説明会が予定されていると案内されています。この日は願書の一次配布日でもあります。私立の入試準備が本格化する前の時期にあたりますので、併願を検討しているなら、この日程はカレンダーに入れておきたいところです。
年明けまで気持ちが続くか心配です
これはご相談でもよくうかがう不安です。私立の入試が終わってから1次調査までは2か月以上あきます。この期間に生活のリズムが崩れてしまうご家庭は珍しくありません。おすすめは、ペーパーの量を増やすのではなく、朝の起床時刻と就寝時刻を保つこと、そして年末年始も30分でよいので机に向かう時間を残すことです。公式が掲げる教育目標には「粘り強さを持つ子ども」という一文があります。この学校が見ているのは瞬間的な出来映えよりも、続ける姿勢のほうだと考えてよいでしょう。
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