大阪教育大学附属天王寺小学校の考査は、どのような構成になっていますか。
合否は総合評価で決まる
合否は、ペーパーテスト、制作、運動、行動観察、面接の総合評価で決まります。どれか一つが突出していればよいという設計にはなっていません。逆に言えば、苦手な領域があっても、ほかの場面での姿でおぎなえる余地があるということです。
ペーパーの出題分野は、お話の記憶、図形、数量、言語、常識、推理、巧緻性などと広く、特定の分野に偏った試験ではありません。考える力を問う問題も多いため、基本的な内容だからと油断はできません。
制作は見本を正確に読み取って再現する形式、運動は特別な技能を求めない基礎的な動き、行動観察は近年、競技色の薄い課題が中心です。それぞれの具体的な出題例は、過去問の記事で詳しく扱います。
入学調査は二段階で行われる
入学調査は1次と2次に分かれています。令和9年度は、1次調査が令和9年1月6日、1次の合格発表が1月8日、2次調査が1月10日から13日、最終の合格発表は1月14日です。
1次を通過した子どもだけが2次に進みます。年明けの短い期間に集中して行われるため、年末年始の体調管理が結果を左右することもあります。
公表されている入学調査案内に、抽選の記載はありません。日程や仕組みは年度によって変わりますので、必ず最新の案内でご確認ください。
ペーパーと制作で見られること
ペーパーテストは幅広い分野から出題され、考える力を問う問題も多く含まれます。分野をまんべんなく整えておくことが土台になります。枚数をこなすより、なぜその答えになったのかを説明させる時間を取りましょう。
制作の課題では、見本のとおりに色を塗ったり、絵を描いたりします。自由に表現する課題というより、示されたものを正確に読み取る力が問われる形です。
運筆などの巧緻性の問題も頻出です。描く、塗る、線を引くという基本の動作を、丁寧に、指示どおりに行える状態にしておきましょう。速さを競う必要はありません。
運動と行動観察で見られること
運動テストでは、器械体操のような特別な技能は求められません。合図の前に走り出さない、終わったら静かに待つといった約束を守れるかどうかも、同時に見られています。
行動観察は、これまで自由遊びからサーキット運動までさまざまなものが出題されてきました。近年では男女とも、模倣体操、リズム体操、身体表現といった競技色の薄い課題が多くなっています。
勝ち負けのある課題が減っているということは、まわりの子と競うのではなく、指示を聞いて自分の体を動かせるかどうかが見られているということです。よく見て、まねをして、楽しんで動けることが大切です。
考査中に保護者の作文がある
備考として、考査中に保護者の作文があります。子どもが考査を受けている間、保護者は別室で与えられた課題について書くことになります。書く時間は限られていますので、家庭の教育方針を短い言葉でまとめておく準備が必要です。
親子面接は考査日の当日に実施されます。子どもの考査と同じ日ですから、朝から夕方まで学校で過ごす一日になります。体力と集中力の両方が必要になる日程です。
面接の形式や、保護者の作文で問われた内容については、面接の記事で詳しく扱います。基本的な内容であっても、試験対策は必須です。最新の内容は公式の入学調査案内でご確認ください。ご家庭だけで判断に迷うときは、プロによる個別相談を承っております。あわせて個別家庭学習サポートもご活用ください。
実際にどんな問題が出ているか
学校が出題そのものを公表しているわけではありませんが、受験されたご家庭の話から、課題のおおよその形は見えています。ここでは、分野ごとに具体例を整理します。
ペーパーの具体例
ペーパーはお話の記憶、図形、数量、言語、常識、推理、巧緻性と幅広く、考える力を問う問題が多く含まれます。過去に出た形として、次のようなものがあります。
- 格子状に並んだ点の間を、見本と同じ形になるように、決められた始点から終点まで線で描いていく運筆の問題
- 周囲に並んだ絵の中から、一緒に使う道具どうし、あるいは仲間どうしのものを見つけて線で結ぶ常識の問題
運筆は、見本を正確に読み取る目と、鉛筆を止めたい所で止められる手の両方が必要です。常識の仲間つなぎは、ものの名前を知っているだけでなく、何に使うか、どこで見るかまで結びついているかが問われます。
制作・運動の具体例
制作は、示された見本のとおりに色を塗る、絵を描くといった、正確に写し取る形の課題です。運動では、過去に次のような課題が出ています。
- 床の線を左右に跳び越える動き
- 二つ折りにしたなわとびを回す動き
- マットの上でなわとびをする課題
高い技能を競うものではなく、指示を聞いて体を動かせるか、順番を待てるかが見られています。行動観察も、近年は模倣体操やリズム体操、身体表現のように、勝ち負けのない課題が中心です。
面接の進み方
親子面接は考査日の当日に行われます。堅苦しい問答というより、何かを見せられて、それを見たり手に取ったりしながら答える形で、行動観察の視点も含まれています。控え室からは10組ほどずつ教室へ移動して順番を待ち、番が来ると上級生が迎えに来て、手をつないで面接の場所まで連れて行ってくれます。初めて会う上級生と手をつないで歩けるかどうかも、お子さまの落ち着きが表れる場面です。
保護者アンケートで問われていること
考査中に保護者が記入するアンケートでは、次のような話題が取り上げられています。
- この学校のどこに魅力を感じたかを述べる話題
- 入学後の交通機関でのマナーについて、現在の家庭での指導と、入学後にどう指導するかを述べる話題
- 小学校や園でのPTA活動の経験、または今後どんな活動をしようと考えているかを述べる話題
- 校長先生が書かれた記事を読み、家庭の教育方針と比べて共感した点や考えたい点を盛り込んだ感想文
その場で読んで書く形式ですので、家庭の教育方針を短い言葉で言える状態にしておくことと、公共の場でのふるまいを日ごろから言葉にして子どもに伝えていることが、そのまま材料になります。
2027年度の入学調査で公表されている日程(予定)
調査の中身とあわせて、いつ何が行われるのかを押さえておきましょう。大阪教育大学附属天王寺小学校が案内している2027年度(令和9年度)の日程は次のとおりです。学校の案内には「現時点での予定」という但し書きがありますので、必ず最新の募集要項でご確認ください。
願書の配布は二度に分けて行われます。一次配布は令和8年(2026年)8月22日で、この日は学校説明会が予定されている日にあたります。二次配布は令和8年10月13日と14日で、時間は10時から12時と13時から16時と案内されています。
願書の受付は令和8年12月1日から4日までです。第1次調査は令和9年(2027年)1月6日、その発表が1月8日、第2次調査が令和9年1月10日から13日、最終発表が1月14日と示されています。
募集人員は男児が51名から54名、女児が51名から54名で、あわせて105名です。年内に願書を出し、年明けの1週間あまりで二段階の調査を終えるという流れになります。
出願できる条件と、願書に添える書類
この学校では、調査の準備と同じくらい、出願の条件を確かめておくことが大切です。
出願資格として示されているのは、2020年4月2日から2021年4月1日までに生まれたお子さまであること、そして自宅から学校まで片道50分以内の地域に、保護者と同居していることです。この50分という基準は入学時だけのものではなく、入学後も適用されます。超えた場合は原則として退学とされていますので、在学中の転居も含めて考えておく必要があります。
通学の方法についても条件があります。最寄りの駅やバス停から自宅までは徒歩のみとされており、自動車や自転車を使うことはできません。通学時間を調べるときは、平日の朝の到着時刻に合わせて経路を検索するよう案内されています。
願書を提出するときには、住民票記載事項証明書と、経路を検索した結果のプリントアウトを添えることとされています。書類で通学時間を確かめる仕組みになっていますので、住まいが基準の境目にあたるご家庭は、早い段階で実際の所要時間を確認しておいてください。
大阪教育大学附属天王寺小学校の試験内容についてよくある質問
過去の問題は公開されていますか
学校が出題の内容や過去の問題を公開しているわけではありません。ただ、受験されたご家庭の話から、運筆や常識の仲間つなぎといったペーパーの形、なわとびを使った運動、見せられたものを手に取りながら答える面接、保護者アンケートの話題までは見えていますので、上の「実際にどんな問題が出ているか」にまとめています。出題そのものを追いかけるのではなく、日々の生活のなかで指示を聞いて動く経験を重ねておくほうが確実です。
抽選はありますか
抽選の有無について示した記載は見当たりませんでした。実施されるかどうかを推測して備えることはできませんので、募集要項が公表された時点でご確認ください。
検定料はいくらですか
金額を示した記載は見当たりませんでした。願書の配布が令和8年8月22日から始まりますので、そのときに配られる案内でお確かめください。
学校の説明を聞ける機会はありますか
令和8年(2026年)8月22日に、令和9年度の入学を考えているご家庭を対象とした学校説明会が予定されています。願書の一次配布と同じ日ですので、この機会に出願の条件や日程をまとめて確認しておくとよいでしょう。
入学後はどのような学びが行われていますか
文部科学省の教育課程特例校の指定を受けており、令和元年度から「ぼうさい科」、令和7年度から「STEAM科」が置かれています。1学年は3クラスで、1クラスは35名です。2024年4月現在の児童数は627名(男子310名・女子317名)と示されています。調査に向けた準備というより、入学後の6年間を思い描くための材料としてご覧ください。
あわせて読みたい 関連記事
- 大阪教育大学附属天王寺小学校の過去問の傾向
- 大阪教育大学附属天王寺小学校の学費・諸費用
- 大阪教育大学附属天王寺小学校の制服・持ち物
- 大阪教育大学附属天王寺小学校の給食
- 大阪教育大学附属天王寺小学校の通学区域・アクセス
- 大阪教育大学附属天王寺小学校の教育の特色
- 大阪教育大学附属天王寺小学校の連絡進学・内部進学
- 大阪教育大学附属天王寺小学校の併願校
- 大阪教育大学附属天王寺小学校の合格する勉強法
- 大阪教育大学附属天王寺小学校の抽選・倍率・偏差値
- 大阪教育大学附属天王寺小学校の面接・親子行動観察
- 大阪教育大学附属天王寺小学校の願書の書き方
- 大阪教育大学附属天王寺小学校の受験塾選び
- 大阪教育大学附属天王寺小学校の合格する勉強法
- 大阪教育大学附属天王寺小学校の国立小の面接回答例
- 大阪教育大学附属天王寺小学校の受験情報まとめ
志望校対策に、うみ塾長制作の教材があります
元お受験幼稚園面接官のうみ塾長が、願書・面接・学校選びを教材にまとめています。
ニュースを見逃さないように登録する
Google ニュースでフォローする1.jpg)


























