過去の出題を知ることは、対策の出発点になります。大阪教育大学附属天王寺小学校では、ペーパー、制作、運動、行動観察という領域から出題されてきました。ここでは分野ごとの出題例と、家庭での取り組み方を整理します。
ペーパーの出題例
運筆の課題では、上の見本と同じになるように、星印から黒丸まで線を描きましょうという設問が出されました。マス目の中に置かれた点をたどりながら、見本と同じ形の線を再現していく問題です。手の動きを目で確かめながら進める力が問われます。
常識の課題では、絵の中から一緒に使うものや仲間同士のものを見つけて、線でつないでくださいという設問が出されています。道具の組み合わせや、生き物の仲間分けなど、生活の中で見てきたものが答えの手がかりになります。
出題分野は、お話の記憶、図形、数量、言語、常識、推理、巧緻性などと幅広いものです。考える力を問う問題も多いため、分野をまんべんなく整えたうえで臨む必要があります。
運動テストの出題例
過去には、線を左右に飛び越える、なわとびを2つに折ってグルグル回す、マットの上でなわとびをするといった課題が出されました。器械体操のような特別な技能は必要とされていません。
なわとびを2つに折って回すという課題は、跳ぶ力ではなく道具を扱う力を見るものです。ふだんからなわとびに触れ、自分の手で扱える状態にしておくとよいでしょう。
合図の前に走り出さない、終わったら静かに待つといった約束を守れるかどうかも、運動の場面で見られています。動きの上手さだけを練習しても足りません。
制作と行動観察の出題例
制作の課題は、提示された見本のとおりに色塗りをしたり、絵を描いたりするものが出題されています。見本を正確に読み取り、そのとおりに再現する力が問われる形式です。
行動観察は、これまで自由遊びからサーキット運動まで、さまざまなものが出題されてきました。近年では男女とも、模倣体操、リズム体操、身体表現といった競技色の薄い課題が多くなっています。
勝ち負けのある課題が減っているということは、まわりの子と競うのではなく、よく見て、まねをして、楽しんで動けるかどうかが見られているということです。
分野別の取り組み方
運筆は頻出です。描く、塗る、線を引くといった基本的な練習は、短い時間でも毎日続けることが力になります。鉛筆を正しく持ち、力を加減しながら動かす経験を重ねてください。
常識は、机の上の学習だけでは届きません。買い物や料理、掃除の場面で道具を実際に使わせ、何と何を一緒に使うのかを体で覚えさせましょう。図鑑で確かめる時間を持てば、知識として定着します。
お話の記憶は、読み聞かせが土台になります。読み終えたあとに、誰が出てきたか、何をしたかを子どもの言葉で言わせてみてください。
過去問との向き合い方
問題を解いたあと、丸をつけて終わりにしないことが大切です。なぜその答えになったのかを子どもの言葉で説明させると、理解しているのか、たまたま当たったのかが見えてきます。
枚数をこなすことが目的になると、子どもは作業として処理するようになります。1日に取り組む量を決め、集中が切れる前に終える運用のほうが、結果として力になります。
基本的な内容であっても、試験対策は必須です。出題は年度によって変わりますので、最新の内容は公式の入学調査案内でご確認ください。ご家庭だけで判断に迷うときは、プロによる個別相談を承っております。あわせて個別家庭学習サポートもご活用ください。
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