大阪教育大学附属天王寺小学校の教育の特色について知りたいです。
大阪教育大学附属天王寺小学校は1877年に設置された、たいへん歴史のある学校です。大阪教育大学の附属小学校として、教育の研究と実習の場という役割も担っています。ここでは、この学校が掲げる教育の考え方と、学校生活の特色を整理します。取り組みの内容は年度によって変わることがあるため、詳しくは公式の案内でご確認ください。
大切なのは、以下の3点です。
・個が生きる学校という教育目標
・大学の附属校としての役割
・学校生活と年間の行事
大阪教育大学附属天王寺小学校の個別相談、家庭学習サポート、願書作成、面接対策を行う筆者が詳しく解説していきます。
大阪教育大学附属天王寺小学校を受験される方は、ぜひ参考にしてくださいね!
個が生きる学校という教育目標
大阪教育大学附属天王寺小学校は、個が生きる学校という言葉を教育目標に掲げています。ひとりひとりの子どもが、その子らしく力を発揮できる場をつくるという考え方です。
目指す子どもの姿として、自他の人格を尊重し健康で安全につとめる子、生命を尊重し実践力のある子、みんなと協力してしごとのできる子、自分でよく考え進んで実行できる子、ものごとを最後までやりぬく子、きまりを守り明るくくらせる子という六つが示されています。
これらは学校案内の文言としてだけでなく、日々の授業や行事、そして入学者選考の内容にも表れています。考査で親子での活動や行動観察が行われるのは、この教育目標と重なる部分です。
大学の附属校としての役割
大阪教育大学附属天王寺小学校には、普通教育を行うことに加えて、特別な任務が与えられています。大学と一体となって、教育の理論と実際に関する研究を行うこと。これが第一に挙げられています。
また、大学の教育実習機関として、実習生を受け入れ、適切な指導を行うことも役割のひとつです。年間の予定の中に、教育実習の期間や研究発表の機会が組み込まれている点は、一般の小学校とは異なる特徴です。
さらに、教育に関する理論を研究して教育実践に役立てること、現職の教員に研修の場を提供することも任務とされています。この学校で行われる実践は、広く教育界に還元されていく性格を持っています。
学校生活と年間の行事
学校生活の中には、季節ごとの行事や、宿泊を伴う体験的な学習が豊富に組み込まれています。低学年から高学年にかけて、林間学舎、臨海学舎、修学旅行、スキー教室といった行事が学年に応じて用意されています。
また、防災に関する宿泊体験や避難訓練も行われています。自他の生命を尊重し、健康で安全につとめるという教育目標が、こうした具体的な取り組みとして形になっています。
スポーツデーや学芸会といった行事は、友だちと協力しながら一つのことに取り組む場です。土曜日の授業は行われていないため、週末を家庭で過ごす時間として使えます。
安全への取り組み
大阪教育大学附属天王寺小学校では、学校の安全について具体的な備えが整えられています。警備員が配置され、校内の巡回が行われるほか、防犯カメラや防犯ブザー、緊急通報の仕組みが設けられています。
来校者には入校証による確認が行われ、保護者による立ち当番も実施されています。複数の目で子どもたちを見守る体制がとられているといえます。
大きな駅に近い立地であるからこそ、こうした備えが重ねられています。日々の登下校の安全は、学校と家庭の双方で支えていくものです。
この学校が合うご家庭
研究や実習の場であることを前向きに受け止められること、ひとりひとりの個を大切にするという考え方に共感できること、そして子ども自身が考えて動くことを家庭でも大事にできること。この三つが重なるご家庭にとって、魅力的な選択肢になります。
一方で、通学に関する条件があり、公共交通機関での通学が前提になります。また、転入や編入の制度は設けられていません。学校の理念と、日々の暮らしの現実の両方を並べて考えることが、後悔のない選択につながります。
説明会やオープンスクールの機会には、ぜひ足を運んでみてください。文章では伝わらない学校の空気は、実際に足を運んでこそ感じ取れるものです。
ご家庭だけで判断に迷うときは、個別相談を承っております。日々の学習は個別家庭学習サポートもあわせてご活用ください。
【大阪教育大学附属天王寺小学校】公式が示す「特別任務」と教育課程特例校の指定
この学校の教育を理解するうえで欠かせないのが、公式サイトが「特別任務」と呼んでいる役割です。義務教育としての基礎的な教育を行うことに加えて、次の4つが挙げられています。
- 大学と一体となって、教育の理論と実際に関する研究を行うこと
- 大学の教育実習機関として、実習生を随時受け入れ、適切な指導を行うこと
- 教育に関する理論を研究し、教育実践に役立てること
- 現職教員に研修の場を提供すること
つまり、日々の授業そのものが研究の場でもある、という前提で運営されている学校です。教育実習生が教室に入ることも、研究会で授業が公開されることも、この特別任務から自然に導かれるものだとお考えください。
そのうえで注目したいのが、文部科学省の教育課程特例校の指定です。公式サイトの研究活動のページによれば、令和7年度以降は「STEAM科」の教育課程特例校として、科学技術と芸術を結びつけた学びを進めています。また令和元年度からは「ぼうさい科」の教育課程特例校でもあります。教育課程特例校というのは、国が定める標準の教育課程とは別に、学校独自の教科を設けることが認められている仕組みです。「STEAM科」「ぼうさい科」という名前の授業が時間割に存在する、ということになります。
さらに、令和2年から3年度には国立教育政策研究所の教育課程研究指定校事業で「STEAM教育の実現をめざしたカリキュラム開発」に取り組み、令和6年度からはパナソニック教育財団の特別研究指定校、同じく令和6年度には日産財団の理科教育助成校、国立教育政策研究所の教育課程実践検証協力校にも名を連ねています。研究の対象は国語科、社会科、算数科、理科、生活科、音楽、図画工作、家庭科、体育、道徳、外国語と、教科全体に及びます。
【大阪教育大学附属天王寺小学校】学校の規模と教育についてよくある質問
1クラスは何人ですか
公式サイトの「基本データ」には、1クラス35名、1学年3クラスと示されています。2024年4月現在の児童数は627名(男子310名、女子317名)です。教職員は令和6年度で、校長1名、副校長1名、教諭19名、常勤講師3名、非常勤講師8名という体制です。
教育目標はどのようなものですか
掲げられているのは「個が生きる学校」です。育てたい子ども像として、人格を尊重し実践力を備えた子ども、生命を尊重し健康と安全を重んじる子ども、協力して仕事ができる子ども、思考力と主体性のある子ども、粘り強さを持つ子ども、規律正しく明るい子どもの6つが示されています。学力だけでなく、人との関わり方や生活の姿勢まで含めて言葉にされている点が特徴です。
どのくらいの歴史がある学校ですか
公式の沿革によれば、明治10年7月に中之島常安町の大阪府師範学校内に附属演習小学校が設置されたのが始まりです。以後、大阪府尋常師範学校附属小学校、大阪府天王寺師範学校附属小学校などと名前を変えながら続いてきました。現在の校地に移ったのは昭和28年3月からです。公式サイトのお知らせでは、2027年の150周年記念式典(11月1日開催予定)に向けた準備が進められていることが伝えられています。校歌は作詞が竹中郁氏、作曲が中田喜直氏です。
教育実習生が入ることに不安はありませんか
特別任務のひとつとして明記されている以上、実習生が教室に入るのは前提です。ただし公式は「実習生を随時受け入れ、適切な指導を行う」と書いており、受け入れっぱなしにするのではなく指導とセットで行うという書き方をしています。研究授業や公開の機会が多いことを、学びが外に開かれている環境と受け止められるかどうかが、この学校を選ぶうえでの分かれ目になります。
学校の様子はどこで見られますか
公式サイトの学校生活のページは「学校行事」「トピック」「安心・安全のために」「今日の給食」の4つに分かれています。行事の記事だけで81ページ、給食の記事も継続して更新されており、日々の様子が細かく残されています。学校のきまりやいじめ防止基本方針、学校安全マニュアル、教科書採択の結果と理由まで「各種案内・規定」からPDFで公開されていますので、説明会の前にひととおり読んでおくと、質問の質が変わります。
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