大阪教育大学附属平野小学校では、過去にどのような問題が出ましたか。
ペーパーの出題例
常識の分野では、マナーとルールを題材にした問題が出されました。雨が降っていて外に出られない日に、子どもたちが室内でどう過ごしたかという短いお話がまず読まれます。遊びを別のものに切り替えるときに、それまで使っていた玩具を片づける場面が話の中に置かれているのが特徴です。
そのうえで、示された絵の中から、家の中での過ごし方としてふさわしいものを選び、決められた場所に印をつけて答える設問が続きます。お話を聞き取る力と、場面にふさわしいふるまいを判断する力の両方が必要です。
ペーパーの出題分野は、お話の記憶、常識、図形などです。特に難度が高い出題はないとされていますので、基礎的な学力を分野ごとに整えておけば充分に対応できます。
一つのお話でつながる出題形式
この学校の出題には、大きな特徴があります。ペーパーや巧緻性などの課題が、一つのお話を題材にした一連のものとして出題されるのです。分野ごとに切り離された問題集とは、体験がまったく違います。
さらに、筆記用具は指示された道具をカゴから取り出して使い、問題ごとに取り替えます。道具を選び、置き、また別の道具を取るという動作が、試験の一部になっています。
この独特の方式に対処するには、過去の問題を実施されたとおりの手順で解くことが効果的です。慣れることが、指示をきちんと理解し、実行することにつながります。
巧緻性と行動観察の出題例
巧緻性では、みかんの形を橙色のクレヨンで塗る、点線をなぞるといった課題が出されました。描く、塗る、線を引くという基本の動作を、落ち着いて丁寧に行えるかどうかが見られます。
行動観察では、積み木の片づけや風船バレーゲームなどが行われました。協調性などが観点になっている集団ゲームですので、勝ち負けにこだわるより、友達と一緒に楽しめるかどうかが大切です。
ペーパーで読まれたお話に出てきた積み木の片づけが、そのまま行動観察の課題になっている点にも注目してください。お話と課題がつながる構成になっています。
口頭試問の出題例
志願者に対する口頭試問では、公園に遊具をどのように配置するかという内容が質問されたことがありました。正解のある問いではなく、内容に即した考えが述べられるかという会話力が観点です。
ほかにも、家から学校までの道をつくりましょう、先生と交互に道の形をしたパズルを置いて家から学校までの道をつくりましょう、道の周りにおもちゃを置いて楽しい街をつくりましょう、といった課題がありました。
信号に気をつける、周りをよく見る、横断歩道を正しく渡るの中で、一番気をつけようと思う交通ルールはどれですか、それはどうしてですかとたずねられたこともあります。理由まで自分のことばで言えるかが問われます。
【大阪教育大学附属平野小学校】学校が育てたい力から出題の意図を考える
出題の形を追いかけるだけでは、準備は空回りします。学校がどんな子どもを育てたいと言っているかを知ると、練習の意味が見えてきます。
公式サイトの教育目標は「ひとりで考え ひとと考え 最後までやりぬく子」です。「ひとりで考え」は、進んで問題を発見し、その解決に向かって深く考えていこうとする自発的な構えのことだと説明されています。「ひとと考え」は、矛盾したり対立したりする考えを出し合い、みんなで練り上げることからより高い知識を創造することです。「最後までやりぬく」は、さまざまな工夫を加えながら創造的にねばり強く追究していくことだとされています。
この三つは、そのまま検査の各領域と重なって見えてきます。ひとりで問題に向かう姿は筆記に、考えを出し合う姿は行動観察に、工夫しながらやりぬく姿は実技や巧緻性の課題に表れます。
さらに、本校の研究のページでは、2024年度から始まった新しい教科「未来探究科」が紹介されています。育てたい力として、実生活や実社会の課題を見いだし多様な他者と協働しながら積極的に働きかける「探究に向かう力」と、知識やスキルを統合・横断させて事象を本質的に考える「創造する力」が挙げられています。
正解を早く出す訓練よりも、うまくいかないときに自分で工夫し、友だちの考えを聞いて取り入れられるかどうか。ご家庭での関わり方も、そこに焦点を合わせてみてください。
【大阪教育大学附属平野小学校】出題の傾向についてよくある質問
学校は過去の問題を公開していますか
過去の問題の公開や配布について、公式サイトに記載が見当たりません。ここで紹介しているような出題例は学校が公表したものではありませんので、あくまで参考として受け止め、確かなことは学校にご確認ください。連絡先は電話06-6709-1230です。
公式サイトで選考について書かれているのはどこですか
2027年(令和9年)度入学者選考出願要項に、選考は筆記、行動観察、実技、面接型の試問で行い、総合的に評価すると示されています。なお、このページはアドレスに2026という文字が入っていても中身が2027年度のものになっていますので、開いたときは表題の年度を必ず確かめてください。
検査はいつ行われますか
検査は令和9年1月20日(水)と21日(木)の二日間、合格発表は1月22日(金)午前9時と示されています。願書配布は令和8年11月12日(木)から12月4日(金)、出願は12月22日(火)と23日(水)です。冬の二日間にわたる検査ですので、体調を整えることも準備のうちです。
準備を始める前に確かめることはありますか
出願資格をご確認ください。出願時に大阪府内で保護者とともに居住していること、通学に要する時間が徒歩または公共交通機関により50分以内であること、そのうち交通機関の利用時間が乗り換えを含めて40分以内であることが条件として示されています。附属天王寺小学校および附属池田小学校との併願もできません。
ふだんの学校の様子を知る方法はありますか
公式サイトの学校生活のページには、探究カフェや学年ごとの活動、他校の6年生と対話する授業など、日々の記事が掲載されています。入学案内のページには過去のオープンキャンパスの様子も紹介されており、定員を超えた場合は抽選が行われる旨が案内されています。加えて「令和7年度 学校評価報告書」も公開されています。問題の形式に詳しくなるよりも、この学校の日常に触れておくほうが、お子さまにとっては近道になることがあります。
手を動かす経験はどのように積めばよいですか
特別な教材を買いそろえる必要はありません。折る、切る、結ぶ、包む、片づけるといった動きは、毎日の暮らしのなかにいくらでもあります。洗濯物をたたむ、おやつの袋を開けて閉じる、靴のひもを結ぶ、といった場面を、大人が先回りせずにお子さま自身にまかせてみてください。うまくいかないときにどう工夫するかを見守ることが、教育目標にある「最後までやりぬく」姿勢を育てることにつながります。
家庭での取り組み方
問われたことにきちんと答えられるコミュニケーション力を身につけることを、対策の主眼に置きましょう。答えの正しさよりも、相手のことばを受け止めて返す姿勢が見られています。
交通ルールやマナーは、口頭試問でも保護者面接でも取り上げられます。日々の登下校や外出の場面で、なぜそうするのかを子どもと話しながら歩いてみてください。
制度や出題は年度によって変わります。考査前後の抽選はすでに廃止されました。最新の内容は公式の募集要項でご確認ください。ご家庭だけで判断に迷うときは、プロによる個別相談を承っております。あわせて個別家庭学習サポートもご活用ください。
あわせて読みたい 関連記事
志望校対策に、うみ塾長制作の教材があります
元お受験幼稚園面接官のうみ塾長が、願書・面接・学校選びを教材にまとめています。
ニュースを見逃さないように登録する
Google ニュースでフォローする1.jpg)


























