過去の出題を知ることは、対策の出発点になります。大阪教育大学附属平野小学校では、ペーパー、巧緻性、行動観察、口頭試問という四つの領域から出題されてきました。ここでは領域ごとの出題例と、家庭での取り組み方をまとめます。
ペーパーの出題例
常識の分野では、マナーとルールを題材にした問題が出されました。外はまだ雨が降っています、たろうくんが次はお絵描きをして遊ぼうと言ったので、はなこさんは積み木を片づけました、というお話が読まれます。
そのうえで、家の中で楽しく遊んでいる絵をすべて選んで、右上の四角に丸をつけてくださいという設問が続きます。お話を聞き取る力と、場面にふさわしいふるまいを判断する力の両方が必要です。
ペーパーの出題分野は、お話の記憶、常識、図形などです。特に難度が高い出題はないとされていますので、基礎的な学力を分野ごとに整えておけば充分に対応できます。
一つのお話でつながる出題形式
この学校の出題には、大きな特徴があります。ペーパーや巧緻性などの課題が、一つのお話を題材にした一連のものとして出題されるのです。分野ごとに切り離された問題集とは、体験がまったく違います。
さらに、筆記用具は指示された道具をカゴから取り出して使い、問題ごとに取り替えます。道具を選び、置き、また別の道具を取るという動作が、試験の一部になっています。
この独特の方式に対処するには、過去の問題を実施されたとおりの手順で解くことが効果的です。慣れることが、指示をきちんと理解し、実行することにつながります。
巧緻性と行動観察の出題例
巧緻性では、みかんの形を橙色のクレヨンで塗る、点線をなぞるといった課題が出されました。描く、塗る、線を引くという基本の動作を、落ち着いて丁寧に行えるかどうかが見られます。
行動観察では、積み木の片づけや風船バレーゲームなどが行われました。協調性などが観点になっている集団ゲームですので、勝ち負けにこだわるより、友達と一緒に楽しめるかどうかが大切です。
ペーパーで読まれたお話に出てきた積み木の片づけが、そのまま行動観察の課題になっている点にも注目してください。お話と課題がつながる構成になっています。
口頭試問の出題例
志願者に対する口頭試問では、公園に遊具をどのように配置するかという内容が質問されたことがありました。正解のある問いではなく、内容に即した考えが述べられるかという会話力が観点です。
ほかにも、家から学校までの道をつくりましょう、先生と交互に道の形をしたパズルを置いて家から学校までの道をつくりましょう、道の周りにおもちゃを置いて楽しい街をつくりましょう、といった課題がありました。
信号に気をつける、周りをよく見る、横断歩道を正しく渡るの中で、一番気をつけようと思う交通ルールはどれですか、それはどうしてですかとたずねられたこともあります。理由まで自分のことばで言えるかが問われます。
家庭での取り組み方
問われたことにきちんと答えられるコミュニケーション力を身につけることを、対策の主眼に置きましょう。答えの正しさよりも、相手のことばを受け止めて返す姿勢が見られています。
交通ルールやマナーは、口頭試問でも保護者面接でも取り上げられます。日々の登下校や外出の場面で、なぜそうするのかを子どもと話しながら歩いてみてください。
制度や出題は年度によって変わります。考査前後の抽選はすでに廃止されました。最新の内容は公式の募集要項でご確認ください。ご家庭だけで判断に迷うときは、プロによる個別相談を承っております。あわせて個別家庭学習サポートもご活用ください。
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