建国小学校では、どんな教育が行われているのでしょうか。
日本語・韓国語・英語の多言語教育
同校の最大の特色は、日本語に加えて韓国語と英語を学ぶ多言語教育です。学校生活のなかで自然に複数の言語に触れ、グローバルな感覚を育てることを目指しています。
学校法人白頭学院が運営する、幼稚園から高校までを擁する学校で、在日コリアンの民族教育を土台に、国際人の育成に力を入れています。
言葉や歌、踊りを通じてアイデンティティを育む学びもあり、複数の文化に親しみながら成長できる環境が整えられています。
韓国語教育は少人数・レベル別
韓国語は、ネイティブ教員による授業が週4時間行われます。全学年2クラスの少人数指導で、3年次からはレベル別の2クラス編成になります。
韓国のICT教育を取り入れたカリキュラムが特徴で、5・6年生が受験する韓国語能力試験(TOPIK)では、合格者が90%以上と案内されています。
家庭で主に韓国語を使う児童向けのクラスでは、韓国の国定教科書を使った国語教育も行われるなど、一人ひとりの背景に合わせた指導がなされています。
英語教育はチームティーチングで
英語は、1〜4年生が週2時間、5・6年生が週3時間学びます。ネイティブ教員と小学校教員によるチームティーチングで、聞く・読む・話す・書く力を育てます。
教材にはOxfordのLet’s Goシリーズが使われ、2年生からは年1回、英検Jrや英検5級・4級などの外部試験を受験します。
低学年では楽しく英語に触れることを重視し、高学年になると、自分のことを英語で表現する力を育てていきます。
少人数と縦割りで育てる主体性
同校は少人数編成で、子ども一人ひとりと向き合う授業を大切にしています。きめ細やかな指導のなかで、それぞれの個性を伸ばすことを目指しています。
学年を超えた縦割り活動の時間も設けられ、互いに協力し、助け合い、いたわり合う心を育てています。
友だちと学び、生活するなかで、主体性と社会性を身につけていくことが、同校の教育の柱になっています。
家庭で意識しておきたいこと
まずは、複数の言語や文化に前向きに触れられるよう、家庭でもいろいろな経験の機会を用意しておくとよいでしょう。
あわせて、あいさつや助け合いといった、人との関わりの基本を大切にすることが、同校の縦割り活動や少人数の学びにもなじむ土台になります。
ご家庭だけで判断に迷うときは、プロによる個別相談を承っております。あわせて個別家庭学習サポートもご活用ください。
【建国小学校】学年ごとの英語と韓国語の授業時数
多言語教育と聞いても、実際にどれだけの時間が使われているのかが分からないと、イメージがつかみにくいものです。資料で確認できた時間数は次のとおりです(年度によって変わることがありますので、最新は学校の募集要項でご確認ください)。
- 英語:1・2年生は週2時間
- 英語:3・4年生は週2時間
- 英語:5・6年生は週3時間
- 韓国語:1年生から6年生まで週4時間(2クラス編成)
韓国語は6年間を通して週4時間が確保されています。2クラス編成というのは、韓国語を「国語教育」として学ぶ班と「外国語」として学ぶ班に分かれる形です。前者は韓国本国のテキストや教材を使い、後者は学校が開発した教材を使うと資料には示されています。同じ教室で一律に進めるのではなく、その子の入学時点の力に合わせて学び方を変えている点が特徴です。
英語は低学年から週2時間ずつ、高学年で週3時間に増えます。日本語で生活しながら、韓国語と英語の両方に毎週触れ続ける環境ですので、6年間の積み重ねはかなりの量になります。学校からのメッセージにも、多言語教育を一貫して実践しネイティブの教員を配置すること、学齢に応じて英語・韓国語・日本語の「聞く」「話す」「読む」「書く」力の習得をめざすことが挙げられています。
【建国小学校】語学以外の特色ある学び
建国小学校の教育課程には、学校教育法にもとづく教科のカリキュラムに加えて、韓国語や韓国の歴史・地理などを学ぶ民族教科の時間が設けられています。言語だけでなく、その背景にある文化や歴史まで含めて学ぶ設計です。
伝統文化に触れる時間として、テッコンドが4年生から6年生、韓国舞踊が全学年の授業に組み入れられています。体を使って学ぶ活動が教育課程のなかに位置づけられている点は、他校ではあまり見られない形です。
情報教育では、全学年で「情報」の時間が週1回実施されています。入学時の費用にiPad一式75,000円が含まれていることからも、機器を使った学習が日常的に行われていることがうかがえます。学校からのメッセージにも、耐震機能を備えた校舎とICT教育機器の整備が挙げられています。
指導体制では、韓国語・音楽・図工・英語・情報・テッコンド・舞踊を専科の教師が担当します。教員数は非常勤6名を含めて18名、児童数は150名で、全学年が1クラス25名から30名の少人数編成です。少人数の授業体制により、教員と児童、保護者どうしも親密に情報を共有できるという説明が資料には示されています。
このほか、体験授業・校外授業・自然とのふれあい学習を多く取り入れていること、クラブ活動にサッカー、バスケット、プンムル、クリケットがあることも特色です。
【建国小学校】教育と語学についてよくある質問
入学までに韓国語を学んでおく必要はありますか
入学前に韓国語の力を求めるという記載は資料にはありません。韓国語の授業が「国語教育」として学ぶ班と「外国語」として学ぶ班の2クラス編成になっているのは、入学時点の力に幅があることを前提にした仕組みだと考えられます。心配な点は説明会で直接確認しておくと安心です。
英語はどのくらいの時間がありますか
1・2年生と3・4年生が週2時間、5・6年生が週3時間です。韓国語は1年生から6年生まで週4時間ですので、語学に充てられる時間は全体として多めに取られています。
ICTの環境はどうなっていますか
全学年で「情報」の時間が週1回設けられています。入学時の費用にiPad一式75,000円が含まれており、校舎の整備とあわせてICT教育機器がそろえられていることが学校からのメッセージにも記されています。金額は2026年度のもので、最新は学校の募集要項でご確認ください。
語学を生かせる行事はありますか
年間行事には、4月の韓国語能力試験、6月の韓国語弁論大会、12月の英語レシテーション大会、1月の実用英語技能検定、3月の韓国語スピーチ大会が並んでいます。授業で学んだ言葉を人前で使う機会が、1年を通して用意されている形です。
入試でも語学の力は見られますか
2026年度入試の考査区分は、口頭試問・行動観察・運動・面接(親子)でした。語学の試験が課されるという記載はありません。入学後の学びに向けて、日本語で自分の考えを言葉にする習慣を整えておくことが、いちばん確実な準備になります。試験の内容については建国小学校の試験内容の記事もご覧ください。
転入や編入で入ることはできますか
転入学・編入学の制度はあり、定員に余裕がある場合に受け入れる形です。算数と、日本語または韓国語のテスト、そして面接があると資料には示されています。一方で復学の制度はなく、帰国子女の受け入れも行っていないとされていますので、転勤の可能性があるご家庭は早めに学校へご相談ください。
学校の様子はどこで見られますか
2026年度入試に向けては、学校説明会が2025年4月19日・6月21日・8月23日・9月20日、オープンスクールが2025年6月21日・8月23日、公開授業が2025年9月20日に実施されました。授業の様子を見学できる機会がありますので、語学の時間の雰囲気を確かめたい場合は、公開授業やオープンスクールの日程に合わせて参加されるとよいでしょう。次の年度の日程は学校のホームページで案内されます。
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