大阪教育大学附属平野小学校から、中学校へはどう進むのでしょうか?
連絡進学は全員が進めるわけではありません
大阪教育大学附属平野小学校の出願要項には、現在、大阪教育大学附属平野中学校と連絡進学体制をとっているが、希望者の全員が進学できるわけではないので承知しておいてほしい、と記されています。
学校が自ら、進学が保証されないことを明示しているということです。九年間が約束された学校だと考えて入学すると、思わぬ食い違いが生じます。
進学の条件や、何名が進めるのかといった具体的な情報は公表されていません。志望を固める前に、学校へ直接確認しておくことをおすすめします。
附属幼稚園からの連絡進学
大阪教育大学附属平野小学校の募集人員は男女合計105名以下で、そのうち60名程度は附属平野幼稚園から入学する見込みと公表されています。
令和8年度入学者選考の実績では、募集105名のうち、入学選考による募集が56名、附属幼稚園からの連絡進学者が49名でした。年度によって内訳は変わります。
つまり、外部から出願する家庭にとっての枠は、募集人員の数字よりも小さくなります。幼稚園からの連絡進学が、募集の半分近くを占めているということです。
大学の附属校であるということ
大阪教育大学附属平野小学校は、大学の教育実習校として学生の教育実習の指導を行っています。また大学と共同し、教育学や教科教育学等の学術・実践理論の実験実証校となります。
さらに、独自のテーマによる初等教育の実践的研究を行っています。出願の条件にも、この性格と使命を十分に理解し、教育活動に協力できる家庭であることが挙げられています。
研究授業や教育実習が学校の一年に組み込まれています。この環境をどう受け止めるかを、家庭で話し合っておきましょう。
三校の併願はできません
大阪教育大学附属平野小学校は、附属天王寺小学校・附属池田小学校との併願を認めていません。出願の条件にも明記されています。
大阪教育大学の附属小学校三校のうち、受けられるのは一校だけです。中学への連絡進学の状況も含めて、三校を比べたうえで決めることになります。
あわせて、出願時に大阪府に保護者と共に居住し、通学に要する時間が50分以内であることも条件です。この条件は卒業時まで同様に満たしている必要があります。
【大阪教育大学附属平野小学校】学校が進めている研究と新しい教科
進学のことを考えるうえで、小学校の6年間でどんな学びを積むのかを知っておくことは欠かせません。公式サイトの本校の研究のページには、研究テーマとして「未来の社会を創り出す子どもを育てる概念ベースの探究カリキュラム開発〜資質・能力と評価の明確化〜」が掲げられています。
その中心にあるのが、2024年度から始まった新しい教科「未来探究科」です。それまでの「未来そうぞう科」に代わるもので、持続可能な社会の創り手となるための資質・能力を育てること、各教科の学習を統合したり横断させたりするカリキュラム・マネジメントを行うこと、そして学ぶ内容が過密になるカリキュラム・オーバーロードの解消をめざすことが説明されています。
めざす子ども像は「社会や集団の形成者としての自覚と責任をもち多様な見方で物事を深く考える子ども」です。育成する力としては、実生活や実社会の課題を見いだし多様な他者と協働しながら積極的に働きかける「探究に向かう力」と、領域固有の知識やスキルを統合・横断させて事象を本質的に考える「創造する力」の二つが挙げられています。
中学に進んでからも通用するのは、覚えた知識の量ではなく、こうした学び方そのものです。進学の枠を心配する前に、この6年間で何が身につくのかをご家庭で確かめておいてください。
【大阪教育大学附属平野小学校】進学についてよくある質問
中学の情報はどこで確認できますか
小学校の公式サイトには、中学校の教育内容や進学の実績についての詳しい記載が見当たりません。中学校のことは中学校の公式サイトや説明会で確かめるのが確実です。小学校への問い合わせは電話06-6709-1230、メールでも受け付けられていますので、進学の見通しについて気になることは、出願を決める前に直接お尋ねください。
その先の高校や大学までつながっていますか
高校や大学への進学の道すじについても、小学校の公式サイトには記載が見当たりません。国立の学校ですので、私立の一貫校とは前提が異なります。6年間、9年間のその先をどう考えるかは、ご家庭で早い段階から話し合っておきたいところです。
学校の様子を知る手がかりはありますか
公式サイトには「令和7年度 学校評価報告書」が掲載されています。学校が自校の取り組みをどう振り返っているのかが分かる資料です。また、学校生活のページには、探究カフェや学年ごとの活動、他校の6年生と対話する授業の様子など、日々の記事が掲載されています。パンフレットには載らない普段の姿が見えますので、志望を固める前に目を通しておくとよいでしょう。
教育目標はどのようなものですか
教育目標は「ひとりで考え ひとと考え 最後までやりぬく子」です。「ひとりで考え」は進んで問題を発見しその解決に向かって深く考えようとする自発的な構え、「ひとと考え」は矛盾したり対立したりする考えを出し合いみんなで練り上げること、「最後までやりぬく」はさまざまな工夫を加えながら創造的にねばり強く追究していくことだと説明されています。進学の先を考えるときにも、この三つがご家庭の願いと重なるかどうかが、いちばん大きな判断材料になります。
保護者はどのように学校に関わりますか
公式サイトのPTAのページには、保護者と教職員が協力し、子どもたちの健やかな成長を支えるためにさまざまな活動を行っていると紹介されています。学級文庫や図書室の充実に向けた寄贈図書の募集、図書ボランティアによる図書室の整備、環境整備委員会による校内の保全、ベルマークの収集やリユース品の整理といった活動が挙げられています。附属三校の間でのバレーボール大会や、農業、音楽、料理といった保護者のサークル活動も紹介されています。進学の話とは直接つながらないように見えますが、6年間どのように学校と関わっていくのかを知っておくことは、ご家庭にとって大切な判断材料になります。
進学を考えるときの視点
連絡進学があること自体は、中学受験の準備に時間を取られずにすむという意味で利点です。ただし、それが全員に保証されていない以上、日々の学習をおろそかにはできません。
また附属平野中学校を卒業したあとは、高校受験を経て進路を選ぶことになります。小学校入学の段階から、その先の見通しも視野に入れておくと安心です。
連絡進学の条件や、募集人員の内訳については、大阪教育大学附属平野小学校が公表する最新の出願要項で必ずご確認ください。ご家庭だけで判断に迷うときは、プロによる個別相談を承っております。あわせて個別家庭学習サポートもご活用ください。
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大阪教育大学附属平野小学校の進学の枠組みは変わる?
国立の附属校では、少子化などを背景に、中学・高校のあり方を見直す動きが各地で出ています。大阪教育大学でも、附属天王寺と附属平野の中学・高校をあわせて新しい国立の中高一貫校をつくる計画が検討されており、具体的な内容は2026年度中に示される予定とされています。
こうした動きは、小学校からの連絡進学のしくみにも関わってくる可能性があります。進学先や連絡進学の条件はお子さんの入学後にも変わり得るため、最新の情報は学校の公式発表でご確認ください。
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