試験の中身を知ることは、家庭での準備の方向を定めることにつながります。大阪教育大学附属池田小学校の考査は、ペーパー、口頭試問、制作、運動、行動観察と、親子面接で構成されてきました。考査中には保護者の作文もあります。ここでは過去に実施された内容を整理し、そこから読み取れる対策の方向を考えます。
考査は五つの領域と親子面接
過去の考査内容は、ペーパー、口頭試問、制作、運動、行動観察の五つでした。ペーパーの出題分野は、お話の記憶、図形、常識、言語、推理などです。合否は、これらと面接の総合評価で決定されます。
親子面接には特徴があります。志願者のみで始め、保護者が後から加わる形式です。子どもが先生とどんな話をしたのかを、あとから入室した保護者に説明する場面もあります。親子のやりとりがそのまま見られる設計になっています。
この学校には考査前の抽選がなく、出願した全員が試験を受けることができます。運に左右されず、準備してきた力をそのまま出せる仕組みだと言えるでしょう。その分、当日の一日にかかる比重は大きくなります。
ペーパーは独特で常識分野が多い
ペーパーテストはオリジナルの問題が多く、ほかの学校では見られないような形式での出題もあります。市販の問題集だけをなぞる準備では、当日に面食らうことがありますので、形式そのものに慣れる時間が必要です。
なかでも、推理と常識の分野、図形と言語の分野を組み合わせた複合問題や、お話の記憶などの出題形式が独特だったり、ひねりがあったりするため注意が必要です。一つの問題の中で二つの力が同時に問われます。
常識問題は、理科、生活、マナー全般から幅広く出題されています。知識だけでも体験だけでも足りず、その両方が必要になる設計です。図鑑で見たものを実際に手に取る経験が、そのまま答えの支えになります。
制作と行動観察の観点
制作の課題は、指示が複数回あり、作業ごとに制限時間が設けられています。最初の指示を覚えたまま、次の指示を受け止めて手を動かす必要があり、聞く力と切り替える力が同時に問われます。
創造性を伸ばすと同時に、時間やルールを守ることも家庭で指導しておきましょう。自由に作らせるだけでは、この形式には対応できません。時間を区切って仕上げる練習を、遊びの中に取り入れてみてください。
行動観察は、チームで何かをするという形が多く見られます。チームの中で、協調性と積極性の両方を示せるように行動することが大切です。どちらか一方に偏ると、その子の良さが伝わりにくくなります。
2026年度から保護者作文が加わった
2026年度入試から、新たに保護者の作文が行われるようになりました。事前の説明会では、アドミッションポリシーについて熟読しておくこと、記入時間は5分であることの2点が発表されています。
入試において、保護者の比重が上がったと捉えることができます。学校が公表しているアドミッションポリシーを読み込み、家庭の考えと照らし合わせておく作業が欠かせません。夫婦のどちらが書くことになっても困らないよう、二人で共有しておきましょう。
5分という時間は、考えながら書くには短すぎます。何を書くかをあらかじめ整理していなければ、まとまった文章にはなりません。過去には、協調性を育てるために自宅ではどのように関わっているか、といった課題が出されています。
家庭での準備の方向
常識分野の問題が多数出題され、指示を理解する力と積極的な行動が観点になる入試です。この二つは、問題集を解くだけでは身につきません。日々の生活の中で、少しずつ育っていくものです。
マナーや生活常識を身につけるために、日常生活でも、なぜいけないのか、なぜそうするのかということを、その都度きちんと説明してあげましょう。そうすることで、学校が求める常識が子どもの身についていきます。
運動テストでは、モニターに表示される映像をまねてくださいという課題が出されました。その場で駆け足をするなど、見て、まねて、動く力が問われます。内容は年度によって変わりますので、最新の情報は公式の案内でご確認ください。ご家庭だけで判断に迷うときは、プロによる個別相談を承っております。あわせて個別家庭学習サポートもご活用ください。
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