大阪教育大学附属池田小学校では、過去にどのような問題が出ましたか。
図形の出題例
図形の分野では、パズルを題材にした問題が出されました。左側に示された空いている形に、右側に並んだ図形のどれを組み合わせればぴったり収まるかを選んで答える設問です。図形は裏返しても回してもいけない、という条件が添えられている点が特徴です。
裏返さない、回転させないという条件があるということは、そのままの向きで組み合わせを考えるということです。条件を聞き逃すと、まったく違う答えを選んでしまいます。
家庭で練習するときは、実際に紙を切って手で並べてみてください。手で確かめた経験があると、紙の上でも同じ操作を頭の中で再現できるようになります。
言語の出題例
言語の分野では、しりとりを題材にした問題が出されました。指定された生き物の絵から始めて、しりとりでつながる絵を選び、決められた場所に印をつけて答える設問です。絵が枝分かれして並んでおり、道筋をたどる形になっています。
しりとりは遊びの延長ですが、絵の名前を正しく知らなければ続けられません。ものの名前を知っているかどうかが、そのまま得点につながります。
ふだんの散歩や買い物の中で、目にしたものの名前を口に出す習慣をつけましょう。図鑑で確かめる時間を持てば、知識として定着していきます。
ペーパー全体の傾向
推理と常識の分野、図形と言語の分野を組み合わせた複合問題や、お話の記憶などの出題形式が独特だったり、ひねりがあったりするため注意が必要です。
常識問題は、理科、生活、マナー全般から幅広く出題されています。知識と体験の両方が必要になりますので、机の上の学習だけでは届きません。
マナーや生活常識を身につけるために、日常生活でも、なぜいけないのか、なぜそうするのかということを、その都度きちんと説明してあげましょう。
運動と制作の出題例
運動テストでは、モニターに映し出される動きを見て、そのとおりにまねる課題が出されました。その場で駆け足をするなど、見て、まねて、動く力が問われます。
制作の課題は、指示が複数回あり、作業ごとに制限時間が設けられています。創造性を伸ばすと同時に、時間やルールを守ることも家庭で指導しておきましょう。
行動観察は、チームで何かをするという形が多く見られます。チームの中で、協調性と積極性の両方を示せるように行動することが大切です。
過去問との向き合い方
この学校には考査前の抽選がなく、出願した全員が試験を受けることができます。運に左右されないぶん、当日の一日にかかる比重は大きくなります。
問題を解いたあと、なぜその答えになったのかを子どもの言葉で説明させてください。オリジナル問題が多い学校では、答えを覚える学習は役に立ちません。
2026年度入試からは保護者の作文も加わりました。子どもの過去問対策だけでなく、家庭としての準備も同時に進める必要があります。最新の内容は公式の情報でご確認ください。ご家庭だけで判断に迷うときは、プロによる個別相談を承っております。あわせて個別家庭学習サポートもご活用ください。
過去問を考える前に押さえておきたい、公表されている数字
出題の傾向を追いかける前に、入試そのものの規模を知っておくと、準備の力の入れどころが見えてきます。手元の2026年度の学校資料では、募集人数は男女100名で、内訳は男子50名、女子50名です。
志願者数は5年分が男女別に公表されています。2026年度は男子100名・女子84名の合計184名、2025年度は男子105名・女子103名の合計208名、2024年度は男子102名・女子100名の合計202名でした。さらにさかのぼると、2023年度は男子103名・女子122名の合計225名、2022年度は男子133名・女子107名の合計240名です。
5年の流れで見ると、志願者数はゆるやかに減っています。ただし、合格者数は公表されていませんので、実際に何人に一人が合格したのかという実質倍率を出すことはできません。
募集100名に対する志願者数から計算できるのは、志願倍率と呼ばれる数字だけです。2026年度であれば1.84倍になりますが、これは合格のしやすさをそのまま表すものではありません。数字の性質を取り違えないようにしておきましょう。
ここに挙げたのは2026年度までの数字です。最新の状況は学校の募集要項でご確認ください。
出題の背景にある学校の考え方
過去問に取り組むときは、その一問がどんな力を見ようとしているのかを考えると、対策の方向が定まります。大阪教育大学附属池田小学校は、主体性、たがいを認め合う寛容さ、そして安全という三つを柱に、自ら進んで学び、生活を切り開いていく意欲と能力を育てることを教育目標に掲げています。
あわせて、好ましい人間関係を育てることによる集団的な資質と社会性の育成、自分と他者の命を尊重する心情の育成、健康でたくましい心身の育成、そして安全な社会づくりに主体的に参画する人間の育成が挙げられています。
もう一つ知っておきたいのが、2009年に文部科学省から教育課程特例校の指定を受けているという事実です。全国共通の枠組みとは別に、この学校ならではの教育課程を組むことが認められているという意味になります。
大学の附属校として、大阪教育大学との共同研究や、学部生・教職大学院生の教育実習と実地研究指導の場という役割も担っています。日々の授業が研究と結びついている学校だという前提は、志望理由を考えるときにも生きてきます。
過去問と対策についてよくある質問
過去問題集は学校から出ていますか
学校から過去の問題そのものが公表されているわけではありません。公表されているのは考査の区分で、ペーパー、口頭試問、行動観察、制作、運動、面接、保護者作文が示されています。まずはこの区分に沿って、どの力を伸ばすかを整理するところから始めるとよいでしょう。
志願者数が減っているなら対策は軽くてよいですか
志願者数は2022年度の240名から2026年度の184名へと減っていますが、合格者数が公表されていない以上、競争の中身までは読み取れません。数字の増減で準備の量を決めるのではなく、考査の区分をひととおり経験しておくことのほうが大切です。
受験番号によって有利不利はありますか
受験番号はランダムに決められると案内されています。願書を早く出すと若い番号になるという仕組みではありません。番号を気にするよりも、考査の日に力を出せる生活リズムを整えておきましょう。
いつから準備を始めればよいですか
考査には運動や制作、行動観察が含まれており、いずれも短い期間で仕上がるものではありません。年長になってから慌てて始めるのではなく、生活のなかで少しずつ積み上げていく形が向いています。
学校を直接見る機会も対策の一部です
問題集に向かう時間と同じくらい、学校そのものを見ておく時間にも意味があります。2027年度に向けては、志願者保護者を対象とした公開授業が2026年5月22日、入学選考説明会が2026年12月4日に予定されています。
公開授業では、この学校がどのような授業を積み重ねているのかを、実際の教室の空気とともに見ることができます。考査で問われる力は、日々の授業のなかで大切にされている力とつながっていますので、家庭での取り組みを見直すきっかけにもなります。
日程は変更されることがありますので、参加を考える場合は学校の案内で最新の情報をお確かめください。
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