併願は、受験の回数を増やすことではありません。家庭が大切にしたい教育を軸に、通える範囲で候補を並べ、日程が成り立つかを確かめる作業です。愛徳学園小学校を志望する場合の考え方を、公表されている条件から整理します。
四つの日程が併願設計を左右する
2027年度の入学試験は、A日程からD日程まで四回あります。A日程の試験日は2026年9月5日、B日程は9月9日、C日程は12月12日、D日程は2027年1月16日です。
試験日が9月上旬に二回、12月と1月に一回ずつという配置ですから、他校の入試と重ならない日を選びやすい構造になっています。B日程は午後2時からの開始で、午前中に他校を受けることも考えられます。
ただし、入学試験料は各日程20,000円で、納入されたものは返還されません。どこまで受けるかを家族で決めてから出願すると、判断に迷わずに済みます。
教育の方向性を軸に候補を選ぶ
この学校はカトリックの精神に基づく女子校で、12年間の一貫教育を掲げています。宗教や宗派は問われませんが、毎日の祈りや聖母の集い、クリスマス会、感謝ミサへの理解が求められます。
併願校を選ぶときも、この軸から大きく外れない範囲で考えると、面接での受け答えに一貫性が生まれます。女子校、ミッションスクール、一貫教育の学校といった観点で候補を洗い出してみてください。
逆に、方向性の異なる学校を並べること自体は否定されるものではありません。ただし、なぜその両方を志望するのかを家庭の言葉で説明できるかどうかは、確かめておく必要があります。
通学の条件から範囲を絞る
この学校は通学範囲を定めていません。朝8時15分までに登校できる地域であれば構わないという考え方で、尼崎や西宮、姫路、三木、淡路島から通う児童もいます。
学校は神戸市垂水区にあり、JR舞子駅から徒歩20分、山陽電鉄の霞ヶ丘駅から徒歩15分です。スクールバスは登校時のみ3コースで運行されています。
併願校も同じように通学時間を測っておきましょう。合格したあとに通えないという事態を避けるため、実際の時間帯に電車やバスに乗って確かめることをおすすめします。
入学手続きの期限を並べる
入学金等の納入期限は、A日程が2026年9月10日、B日程が9月15日、C日程が12月17日、D日程が2027年1月21日です。合格発表から数日しかありません。
併願校の合格発表と手続き期限を並べ、どの学校の結果がいつ出るのかを一覧にしておきましょう。納めた入学金が戻らない学校もありますので、順番を考えて出願する必要があります。
入学時の納付金は、入学金230,000円、施設費80,000円、協力金50,000円、保護者会入会金5,000円の合計365,000円です。金額も含めて見通しを立てておきましょう。
子どもの負担を最優先に考える
併願校が増えれば、その数だけ子どもは試験を受けます。慣れない場所で、初対面の大人と過ごす時間は、大人が想像する以上に消耗します。
この学校の試験が四回あることは、一度の結果ですべてが決まらないという安心につながります。体調不良で受けられなかった場合も、診断書などの提出があれば他の日程で受験できるとされています。
併願の組み立ては、家庭ごとに正解が異なります。日程、通学、教育の方向性という三つの軸で候補を並べ、優先順位を決めてください。ご家庭だけで判断に迷うときは、プロによる個別相談を承っております。あわせて個別家庭学習サポートもご活用ください。
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