うつほの杜学園小学校から、中学校へはどう進むのでしょうか?
系列の中学校について
うつほの杜学園小学校は、小学校6か年課程の義務教育を行う学校として設立されました。学校が公表している学校概要にも、中学校に関する記載は見当たりません。
市販の資料には、系列校としてうつほの杜学園中学校が仮称・開設予定という形で紹介されています。ただし公式サイトで確認できる情報ではありませんので、確約されたものとして考えるのは早計です。
お子さんが6年生になるとき、中学校が開設されているかどうか。開設されていたとして、全員が進めるのかどうか。この二つは、入学を決める前に学校へ直接確かめておきたい問いです。
卒業後の進路をどう考えるか
うつほの杜学園小学校は、日本の義務教育の内容もカバーしたカリキュラムとなっています。したがって、卒業後に地域の公立中学校へ進むことに支障はありません。
この学校は行政や企業、大学、研究機関等との協働による実践的研究を掲げ、公立学校との交流を含む地域社会との連携も、学校の特色のひとつとして明示しています。
仮に中学校が開設されない場合でも、公立中学校や、他の私立中学校へ進む道が開かれています。その可能性も含めて、九年間の見通しを家族で話し合っておきましょう。
国際バカロレアという道筋
うつほの杜学園小学校は、国際バカロレアのPYP候補校です。PYPは3歳から12歳を対象とする初等教育プログラムで、探究を軸に据えた学びが行われます。
小学1年生から英語の科目があり、図工、音楽、体育等の一部科目は外国人講師とともにバイリンガルで行われます。8月には英語で行うグローバル・サマープログラムも実施されています。
この積み重ねは、国内の中学校だけでなく、国際的な学びの場へ進む選択肢にもつながっていきます。中学校の開設を待つのか、別の道を選ぶのかは、家庭の見通し次第です。
編転入学という制度
うつほの杜学園小学校では、編転入学選考が行われています。現小学1年生から4年生まで、それぞれ若干名の募集です。
受付は2027年1月10日まで随時とされています。ただし書類選考や短期スクーリング、面接等の日時調整が必要なため、志願する日の1か月以上前に学校へ問い合わせることが原則です。
「短期スクーリング」という制度もあり、実際の授業や生活に一定期間加わるお試しの学校体験ができます。移住の検討や、一時帰国中の日本体験としても使われています。
進学を考えるときの視点
うつほの杜学園小学校の定員は各学年25名で、2026年度は1年生から4年生までの4学年がそろっている段階です。最初の卒業生が出るまでには、まだ時間があります。
開設したばかりの学校を選ぶということは、実績がまだないということでもあります。その代わりに、学校づくりに家庭として関わっていく余地があるとも言えます。
中学校の開設時期や進学の条件、編転入学の要件については、うつほの杜学園小学校へ直接お問い合わせのうえ、最新の案内で必ずご確認ください。ご家庭だけで判断に迷うときは、プロによる個別相談を承っております。あわせて個別家庭学習サポートもご活用ください。
【うつほの杜学園小学校】進学実績がまだ存在しないという前提
学校選びで多くのご家庭が気にされるのが、卒業生がどこへ進んだかという実績です。ただ、同校についてはその情報が存在しません。
同校が小学校および学校法人の設立認可を受けたのは2025年、令和7年の4月です。和歌山県では13年ぶり、県内で唯一の一条校としてスタートしました。創立者は仙石恭子先生です。開校からまだ日が浅く、最初の児童が6年生になるまでにも時間があります。
つまり、進学実績も、卒業生の声も、この学校には存在しないということです。探しても見つからないのは当然で、見つかったとすればむしろ疑ってかかったほうがよいくらいです。
では何を見て判断すればよいのか。答えは、学校が何を育てようとしているのかという中身です。同校は2025年6月に国際バカロレアのPYP候補校としての認定を受けています。定員は1学年25名、教員は非常勤2名を含めて13名という体制です。この規模で、探究を軸にした学びをどう積み上げていくのか。そこを自分の目で確かめることが、実績の代わりになります。
【うつほの杜学園小学校】小学校の6年間で積み上がるもの
進学実績が見えない以上、6年間で何が育つのかを具体的に把握しておくことが、いっそう大切になります。
同校では、毎日1コマから2コマ程度の「探究」の時間が設けられています。理科と社会を横断したプロジェクト型の授業で、1年間に六つ、それぞれ約6週間かけて一つのテーマに取り組む形です。6年間で、およそ36のテーマを追いかけることになります。
英語は1年生から教科として設定され、図工・音楽・体育はバイリンガルで行われます。週に1回は「食」という科目があり、米作りをはじめとする農業実習や調理実習が行われます。世界遺産の熊野古道でのウォーキングや高野山での体験学習を含む、きのくにフィールドワークも組まれています。
学校のしくみとしては、子どもも教員も一緒になって週に一度話し合う「うつほ会議」があります。朝の会や給食、掃除は学年の垣根を越えた「ホームクラス」で行われます。
年間の行事も、5月の運動会、6月の田植え、9月の稲刈り、11月のうつほ祭、3月のKUMANO教育会議と、体を動かし外へ出ていくものが並びます。
中学以降で伸びる子は、たいてい小学校のうちに学ぶこと自体を面白がる回路をつくっています。その回路を育てる仕掛けが多い学校だ、という見方はできるでしょう。
【うつほの杜学園小学校】進学についてよくある質問
進路のことを相談できる機会はいつありますか
2027年度入学に向けては、サタデースクールをかねた説明会が2026年5月9日、6月6日と13日、7月4日、10月3日と17日、11月7日、そして2027年2月6日に予定されています。中学校の開設の見通しは、ご家庭にとって大きな判断材料ですので、この場で必ず直接おたずねください。日程は変更されることがありますので、参加の前に公式サイト(https://utsuho.ac.jp)でご確認ください。
途中で転校することになったらどうなりますか
転入・編入の制度に加えて、復学の制度も設けられています。復学の制度があるということは、事情があって一度離れたお子さまが戻ってくる道も想定されているということです。詳しくは学校へ直接お問い合わせください。
海外へ行く可能性がある家庭でも通えますか
帰国子女の受け入れが行われていると案内されています。1年生から英語を教科として学び、図工・音楽・体育をバイリンガルで行う学校ですので、海外での経験を生かしやすい環境だといえるでしょう。
学校の規模はどのくらいですか
定員は1学年25名です。全校でも少人数ですので、6年間を通して同じ顔ぶれで過ごすことになります。その先も一緒に進む友だちができやすい環境である一方、人間関係が固定されやすい面もあります。この点は、説明会の場で在校生の様子を見ながら判断していただきたいところです。
学校生活の前提も進学の判断に関わりますか
関わります。同校には制服がなく、土曜授業も行われていません。給食は実施され、スクールバスは学校の直営で運行されています。アフタースクールも備えられています。6年間、そしてその先の9年間をどこでどう過ごすのかという見通しは、こうした日々の前提まで含めて立ててください。なお考査料は20,000円、受験番号は願書の受付順につくと案内されており、月齢の考慮は行われません。
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