うつほの杜学園小学校を受けるなら、併願はどう考えればよいですか?
出願そのものに条件があります
関連動画:小学校受験の志望校の選び方について。この学校の個別情報を説明したものではありません。
うつほの杜学園小学校の募集資格には、これまでに開催されたイベントや説明会に、オンラインを含めて一度は参加したことがある者、という条件が含まれています。
加えて、学校の理念と教育方針を理解し、入学を希望する者であることも条件です。思い立ってすぐに出願できる学校ではありません。
併願を考えるなら、まずこの条件を満たしておく必要があります。オンライン説明会も用意されていますので、遠方に住んでいても参加は可能です。
二回の機会と他校との日程
2027年度入学選考では、第1回の出願期間が2026年8月21日から9月13日、現地選考が10月10日、結果通知が10月11日と公表されています。定員は20名程度です。
第2回は出願期間が2026年12月11日から2027年1月10日、現地選考が1月30日、結果通知が1月31日で、定員は若干名です。関西の私立小学校の入試も秋に集中しますので、日程が重なる可能性があります。
入学手続き期日は、第1回が2026年10月25日、第2回が2027年2月14日です。他校の手続き期日と重なると、どちらかを選ばざるを得なくなります。日付を一枚の紙に並べて確かめてください。
選考の形式が大きく異なります
うつほの杜学園小学校の選考は、出願フォームによる書類選考と、現地での保護者面接・三者面接・行動観察です。ペーパーはありません。
一方で、関西の私立小学校の多くはペーパーを含む考査を行います。併願先に加える場合、子どもは二種類の準備を並行することになりますので、負担の大きさをよく見積もってから決めましょう。
逆に言えば、ペーパーの準備を進めていれば、行動観察や面接に必要な力は自然と育ちます。主軸をどちらに置くかを、早い段階で決めておくと迷いが減ります。
通学できるかどうかが最初の条件
うつほの杜学園小学校は和歌山県田辺市中辺路町にあります。通学方法は徒歩、送迎、スクールバスの三つで、バスのルートは毎年、児童の住居場所に応じて調整されます。
この学校を志望するということは、多くの場合、生活の場所そのものを考え直すということでもあります。学校も説明会で移住相談を同時に受け付けています。
まずは、六年間その土地から通えるのかどうか。この問いに家族で答えを出してから、併願の話を始めるほうが順序として自然です。
家庭の条件から逆算する
うつほの杜学園小学校は私立ですので、入学検定料20,000円、入学金20万円、授業料が年額84万円などの費用があります。国立小学校を併願先に考える場合、費用は大きく変わります。
教育の方向で選ぶなら、探究や国際教育を大切にする学校であれば、家庭の準備の中身を大きく変えずに併願できます。偏差値や知名度ではなく、理念に共感できるかどうかを軸に据えてください。
各校の入試日程や選考の内容、費用については、うつほの杜学園小学校を含め、それぞれの学校が公表する最新の案内で必ずご確認ください。ご家庭だけで判断に迷うときは、プロによる個別相談を承っております。あわせて個別家庭学習サポートもご活用ください。
【うつほの杜学園小学校】説明会の日程を先に押さえておく
出願には説明会などへの参加が条件とされていますから、併願の計画はここから逆算して立てることになります。
2027年度入学に向けては、サタデースクールをかねた説明会が2026年5月9日、6月6日と13日、7月4日、10月3日と17日、11月7日、そして2027年2月6日に予定されています。サマースクールやスプリングスクールについては、学校の公式の発信で案内されます。
第1回の出願期間が2026年8月21日から始まりますので、5月から7月の回に足を運んでおくのが現実的です。10月以降の回は、第2回の出願を検討されるご家庭向けということになります。
ここで気をつけたいのが、10月3日と17日、11月7日という日程です。関西の私立小学校の入試や、その直前の準備の時期と重なります。第2回を視野に入れておられるご家庭は、この重なりを前提に予定を組んでください。
日程は変更されることがありますので、参加の前に公式サイト(https://utsuho.ac.jp)でご確認ください。
【うつほの杜学園小学校】教育の方向を軸に比べるための手がかり
併願校を比べるとき、何を物差しにするかが定まっていないと迷いが長引きます。同校の場合、次のような手がかりがあります。
まず、探究を軸にした学び方です。毎日1コマから2コマ程度の「探究」の時間が設けられ、1年間に六つ、それぞれ約6週間かけて一つのテーマに取り組みます。2025年6月には国際バカロレアのPYP候補校としての認定を受けています。
次に、地域と自然に根ざした学びです。週に1回の「食」という科目では米作りをはじめとする農業実習や調理実習が行われ、きのくにフィールドワークでは熊野古道でのウォーキングや高野山での体験学習が組まれています。年間の行事にも、5月の運動会、6月の田植え、9月の稲刈り、11月のうつほ祭、3月のKUMANO教育会議が並びます。
そして、学校のしくみです。子どもも教員も一緒になって週に一度話し合う「うつほ会議」があり、朝の会や給食、掃除は学年の垣根を越えた「ホームクラス」で行われます。
規模は1学年25名の定員で、教員は非常勤2名を含めて13名です。制服はなく、土曜授業もありません。給食は実施され、スクールバスは学校の直営で運行されています。
これらを候補校それぞれについて書き出して並べてみてください。比べる軸がそろうと、判断はずいぶん楽になります。
【うつほの杜学園小学校】併願についてよくある質問
考査料はいくらですか
20,000円と案内されています。併願校の分と合わせると、出願にかかる費用も相応の額になります。年間の予定を立てるときに、あわせて見込んでおいてください。
受験番号は出願の早さで決まりますか
はい、同校の受験番号は願書の受付順につくと案内されています。ただし番号そのものが結果を左右するわけではありません。また月齢の考慮は行われません。
倍率はどのくらいですか
志願者数は公表されていません。開校して間もない学校で、過去のデータも積み上がっていませんので、倍率を計算することはできません。数字を頼りに判断できない学校だという前提で、併願の計画を立ててください。
今回かなわなかった場合、あとから入る道はありますか
転入・編入の制度に加えて、復学の制度も設けられています。また帰国子女の受け入れも行われています。学年が一つずつ増えていく段階の学校ですので、募集の状況は年度によって変わります。詳しくは学校へ直接お問い合わせください。
開校して間もない点はどう考えればよいですか
同校が小学校および学校法人の設立認可を受けたのは2025年、令和7年の4月です。和歌山県では13年ぶりに誕生した小学校で、県内で唯一の一条校としてスタートしました。創立者は仙石恭子先生です。系列としては、うつほの杜学園中学校が仮称のまま開設を予定していると案内されています。
歴史の長い学校と比べるとき、積み上がった実績がないことは確かに不利に見えます。しかし、これから形をつくっていく学校に加わるということは、ご家庭も一緒にその形をつくる側に立つということでもあります。子どもも教員も一緒に話し合う「うつほ会議」があるのは、その考え方の表れでしょう。
どちらがご家庭に合うのか。併願校と比べるときは、この点も正面から考えてみてください。
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