奈良教育大学附属小学校の過去問は、どんな傾向なのでしょうか?
奈良教育大学附属小学校(奈良県奈良市高畑町)の選考方法は「抽せんによる選考」です。ペーパーも行動観察もありませんので、過去問という形での対策は成り立ちません。学校自身も、面接のための準備教育は必要ないと明記しています。ここでは公表されている情報を整理します。詳細は必ず公式の募集要項でご確認ください。
大切なのは、以下の3点です。
・過去問という考え方が当てはまりません
・まず出願資格を確かめてください
・抽せんが選考のすべてです
奈良教育大学附属小学校の個別相談、家庭学習サポート、願書作成、面接対策を行う筆者が詳しく解説していきます。
奈良教育大学附属小学校を受験される方は、ぜひ参考にしてくださいね!
過去問という考え方が当てはまりません
奈良教育大学附属小学校の募集要項には、選考方法として「抽せんによる選考」とだけ記されています。ペーパー、行動観察、制作、運動といった考査は行われません。
抽せんに合格した子どもが、同じ日に健康診断と面接調査を受けます。この面接調査についても、学校は「面接による調査のための準備教育をされる必要はありません」と募集要項に明記しています。
したがって、問題集を解いたり、受け答えを練習させたりする必要はありません。小学校受験の情報のなかには実態と合わない「過去問」が出回ることがありますので、注意が必要です。
まず出願資格を確かめてください
奈良教育大学附属小学校の出願資格には、奈良市の指定された中学校区に、2027年4月1日の時点で保護者とともに居住していることが含まれます。一時的な寄留は認められません。
あわせて、電車やバスといった公共の交通機関、または徒歩によって片道1時間以内で通学できることも条件です。募集要項でも、校区を限定していることをよく確かめたうえで出願するようにと注意が促されています。
対策よりも、この条件を満たしているかどうかの確認のほうが先です。校区外に住居を移した場合は転校になるという「入学後のきまり」も示されています。
抽せんが選考のすべてです
2027年度入学の一般選考では、抽せんが2026年10月1日に実施されます。抽せんは保護者が行い、受検票を持っていれば代理人でもかまいません。
抽せんの結果は当日その場で伝えられます。合格した場合、面接調査と健康診断にかかる費用2,200円を会場で納入します。不合格の場合は補欠となり、辞退者が出れば順次合格となります。
どれだけ準備を重ねても、抽せんの結果は変えられません。この構造を家族で理解しておくことが、結果が出たときに子どもを守ることにつながります。
それでも家庭で育てておきたいこと
奈良教育大学附属小学校の教育目標は、「すこやかなからだをもった子」「たしかな知識をもった子」「豊かな心をもった子」「よく働く子」の四つを柱としています。
そしてこれらを支えるものとして、「集団の中でみがきあって伸びる子」が掲げられています。仲間のなかで育っていくという考え方が、学校の土台にあります。
低学年の教育のめあてには「よく食べ、力いっぱい体を動かす」「よく聞き、自分の思いを話せる」とあります。教材を買わずに、今日から家庭で取り組めることばかりです。
選考の日程を確認する
2027年度入学から、奈良教育大学附属小学校の募集は年に一度だけに変更されました。以前のように第1次と第2次に分かれてはいません。
願書用紙の配付は2026年7月23日から9月15日まで、願書受付は9月15日と16日、抽せんと健康診断・面接調査が10月1日、入学許可証の交付が10月29日と30日、入学説明会が2027年2月12日です。
郵送による願書の配付と受付は行われません。選考の内容や日程は年度によって変わりますので、奈良教育大学附属小学校が公表する最新の募集要項で必ずご確認ください。ご家庭だけで判断に迷うときは、プロによる個別相談を承っております。あわせて個別家庭学習サポートもご活用ください。
【奈良教育大学附属小学校】学校が「準備教育は不要」と書いていること
過去問を探しているお父様・お母様に、まずお伝えしたい一文があります。奈良教育大学附属小学校の2027年度入学 通常学級募集要項には、「面接による調査のための準備教育をされる必要はありません」と明記されています。
学校自身がこう書いているのですから、想定問答を暗記させたり、面接の練習を重ねたりする必要はありません。むしろ、練習した答えをそのまま言う子どもの姿は、学校が見たいものとは違うはずです。
選考方法も「抽せんによる選考」と示されています。2026年10月1日(木)に、抽せんが男児は午前8時30分から9時、女児は午前10時から10時30分に本校玄関前で行われ、抽せんに合格した方が同じ日の午後に健康診断と面接調査を受ける、という流れです。
面接調査のあと、他の教育機関での教育が適当と判断された場合は合格から除外されると示されていますので、面接調査がまったく無関係というわけではありません。ただ、それは点数で順位をつけるための場ではない、と読み取るのが自然です。
【奈良教育大学附属小学校】過去問の代わりに知っておきたい学校の姿
出題傾向を追いかけられない分、学校そのものを知る時間に振り向けましょう。奈良教育大学附属小学校が公表している内容には、家庭で話し合う手がかりがたくさんあります。
教育目標は「すこやかなからだ」「たしかな知識」「豊かな心」「よく働く」の四つの柱で、あわせて「集団の中でみがきあって伸びる」ことが掲げられています。「子どもを主人公に」した教育を行い、個別・小集団の指導もあると募集要項に記されています。
学校のウェブサイトでは、SDGsとESDの取り組みを教育・研究の柱に据えていることが示されています。2014年からユネスコスクールに加盟し、ユネスコ憲章に示された理念を実践しているとのことです。また、「学校づくり方針」を毎年論議しながら、学校そのもののあり方についても研究を積み重ねていると説明されています。
沿革も長く、1889年(明治22年)に奈良県尋常師範学校附属小学校(男子部)として創設され、1963年(昭和38年)に高畑町の新校舎へ移転、1972年(昭和47年)に奈良教育大学教育学部附属小学校と改称、2004年(平成16年)に国立大学法人奈良教育大学附属小学校となったと公表されています。
こうした学校の姿を知っておくことは、対策よりもずっと役に立ちます。ご家庭に合う進め方に迷うときは、オンライン個別相談もご利用いただけます。
【奈良教育大学附属小学校】過去問と準備についてよくある質問
市販の過去問はありますか
選考方法が「抽せんによる選考」と公表されている以上、教科の出題を集めた過去問という考え方が当てはまりません。学校も出題内容を公表していません。
それでも家庭でしておくとよいことはありますか
健康診断と面接調査がありますので、名前を呼ばれたら返事をする、初めての大人にあいさつをする、服の脱ぎ着を自分でするといった、日常の当たり前を整えておくと安心です。特別な訓練ではなく、生活の延長です。
学校を見学する機会はありますか
2026年度は、第1回の学校説明会・募集説明会が2026年7月23日(木)、第2回が8月22日(土)に予定されていました。第2回は受付9時30分から10時、説明会10時から11時ごろで、持ち物は上履きと案内されています。学校見学は日時を選べるとされており、希望日時は学校へ問い合わせる形です。
日程はいつ確認すればよいですか
願書配付は2026年7月23日から9月15日、願書受付は9月15日・16日と示されていました。年度によって変わりますので、必ずその年の募集要項でご確認ください。
給食や学校生活の様子は分かりますか
学校のウェブサイトでは、給食は週5日、学校で考えた献立を学校の給食室で調理する自校方式であることが公表されています。「顔の見える生産者」を大切に、旬のものや奈良県産の食材を取り入れた手作りの給食を心がけているとのことです。入学後の毎日を思い描くときの手がかりになります。
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