奈良教育大学附属小学校の教育には、どんな特色がありますか?
四つの柱で示された教育目標
奈良教育大学附属小学校の教育目標は、「すこやかなからだをもった子」「たしかな知識をもった子」「豊かな心をもった子」「よく働く子」の四つを柱としています。体・知識・心・働くことが、並べて大切にされています。
そしてこれらを支えるものとして、「集団の中でみがきあって伸びる子」が掲げられています。ひとりで完結するのではなく、仲間のなかで育っていくという考え方が、学校の土台にあります。
ものごとの本質をみきわめて、すじ道だった考え方ができる子ども。みんなとともに考え、自己を正しく表現できる子ども。奈良教育大学附属小学校は、この二つの姿を育てることをめざしていると公表しています。
学年の段階に応じた「教育のめあて」
低学年では、「よく食べ、力いっぱい体を動かす」「よく聞き、自分の思いを話せる」「自然にふれ、しっかりとものを見る」「自分でできることや、みんなでできることをふやす」ことが掲げられています。
中学年では、からだをきたえてすすんで仕事をすること、生活や学習に計画性をもつこと、みんなで考え、考えたことを尊重すること、個性を生かして集団生活を活発にすることが示されています。
高学年では、最後までやりぬく体力と気力をつけること、すじ道のたった考え方を伸ばして学力を高めること、美しさを求めて真実を追究すること、組織を通して共通の目標に協力することが掲げられています。
子どもたちがつくる児童会活動
奈良教育大学附属小学校の児童会活動では、願いを出し合い願いを叶える道筋を学ぶこと、自分たちの手で自分たちの文化を創り出すこと、集団としての規律を生み出すことの三つが大切にされています。
大人が決めた規律に従わせるのではなく、子どもたち自身が規律を生み出していく。この考え方は、学校生活における集団的な規律が児童会活動を含めた取り組みのなかで自主的に生み出されるという、学校の説明にも表れています。
身近なくらしを糸口にして、学ぶ環境としての規律を生み出す。奈良教育大学附属小学校が「子どもを主人公にする」と言うとき、それは具体的にこうした活動の形をとっています。
大学と結びついた学校であること
奈良教育大学附属小学校は、大学と連携して教育の理論および実践に関する研究を行うことを教育目標のひとつに掲げています。授業の研究が、日常の一部として組み込まれている学校です。
また、奈良教育大学の学生などの教育実習の場でもあります。年間行事には9月の教育実習、11月のPTA研究会、2月の教育研究会が挙げられており、研究と実習が一年のなかに位置づけられています。
特別支援学級が置かれていることも特色のひとつです。2010年には特別支援学級の校舎が改修され、力いっぱい体を動かす、話す力や書く力を育てるといった、独自のめあてが示されています。
「みんなの学校」という考え方
奈良教育大学附属小学校は、「学校は、まずなによりも子どもたちのためにあります」という言葉から始まる、めざす学校像を公表しています。教育は子どもたちの権利としてとらえられている、という立場です。
子どもを真ん中にして、教職員と家庭がしっかりスクラムを組むことが、みんなの学校をつくる基礎になる。学校と保護者が近い距離で関わることが、明確に求められています。
年間行事には、5月のヒロシマ修学旅行や春の社会見学、10月の体育大会と秋の社会見学、12月の和歌山旅行、3月の全校美術展などが公表されています。教育の内容は年度によって変わりますので、最新の案内でご確認ください。ご家庭だけで判断に迷うときは、プロによる個別相談を承っております。あわせて個別家庭学習サポートもご活用ください。
【奈良教育大学附属小学校】ユネスコスクールとしてのESD・SDGsの取り組み
奈良教育大学附属小学校の教育を語るうえで欠かせないのが、ユネスコスクールとしての歩みです。
学校のウェブサイトでは、2014年からユネスコスクールに加盟し、ユネスコ憲章に示された理念を実践していることが公表されています。教育・研究のページでは、SDGsとESDの取り組みを中心に据え、「持続可能な開発のための2030アジェンダ」に基づいた教育実践を展開していると説明されています。
そこで掲げられているのは、質の高い教科教育、民主主義の普遍的原則、そして社会を変革させていく道筋を追求し、包摂的かつ公正な質の高い教育を実現するということです。
もうひとつ特徴的なのが、「学校づくり方針」を毎年論議しながら、学校そのもののあり方についても研究を積み重ねているという姿勢です。決まったやり方を守り続けるのではなく、毎年問い直す。ここに、附属学校としての研究の場という性格がよく表れています。
2027年度入学 通常学級募集要項でも、附属学校として大学と連携した教育研究と教育実習を実施すること、「子どもを主人公に」した教育を行い、個別・小集団の指導もあることが示されています。
【奈良教育大学附属小学校】特別支援学級「19クラス」という場
この学校を知るうえで、特別支援学級の存在は見落とせません。学校のウェブサイトに専用のページが設けられています。
知的に遅れのある子どもを対象とした学級で、「19クラス」と呼ばれています。低学年(1・2年)、中学年(3・4年)、高学年(5・6年)の3学級で構成され、13名が在籍していると公表されています。学習や生活は19クラスで行うことを基本としているとのことです。
教科は「ことば」「かず」「おんがく」「たいいく」「ずこう」が設定され、あわせて「あそび」「しごと」「朝の会・終わりの会」も行われています。
教育目標として挙げられているのは、身体機能の向上と運動量の増加、言語能力と数量認識の育成、自然や人への積極的な働きかけ、表現力と感動する心の育成、基本的生活習慣の確立、集団での協力と相互成長の六つです。
こうした学級が同じ校地のなかにあることは、通常学級に通う子どもたちにとっても大きな意味を持ちます。多様な仲間と過ごす日常そのものが、包摂的な教育という言葉を実感に変えていきます。
なお、2027年度も新1学年児童の募集が予定されており、2026年度は6月と9月に教育相談会が実施予定と案内されています。連絡先は通常学級とは別で、電話0742-27-9284、FAX0742-27-9285です。
【奈良教育大学附属小学校】教育内容についてよくある質問
教育目標はどのようなものですか
2027年度入学 通常学級募集要項では、「すこやかなからだ」「たしかな知識」「豊かな心」「よく働く」の四つの柱と、「集団の中でみがきあって伸びる」ことが掲げられています。
学校の歴史はどのくらいありますか
学校のウェブサイトの沿革によると、1889年(明治22年)に奈良県尋常師範学校附属小学校(男子部)として創設されました。1963年(昭和38年)に高畑町の新校舎へ移転し、1972年(昭和47年)に奈良教育大学教育学部附属小学校と改称、2004年(平成16年)に国立大学法人奈良教育大学附属小学校となっています。
大学との関わりはありますか
募集要項に、附属学校として大学と連携した教育研究と教育実習を実施すると示されています。学校のウェブサイトでは、第52回教育研究会の開催も案内されています。
学校の考え方をどう受験に生かせばよいですか
願書や面接で語る言葉は、学校の方向と重なっているほど自然に届きます。願書作成サポートでも、まず学校研究からご一緒しています。
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