奈良女子大学附属小学校(奈良県奈良市百楽園)は、1911年に創立された国立の小学校です。大正期から100年以上にわたり、子どもが主体となって学ぶ『奈良の学習法』を貫いてきました。通知表がないことでも知られています。ここでは公表されている教育の姿を整理します。詳細は必ず学校の最新の案内でご確認ください。
『奈良の学習法』という伝統
奈良女子大学附属小学校は、大正期より100年以上にわたって、子ども主体のアクティブ・ラーニングである『奈良の学習法』を貫く小学校であると公表しています。1943年には「自修創造」の教育目標を掲げました。
教育目標は、開拓・創造の精神を育てること、真実追求の態度を強めること、友愛と協同の実践を進めることの三点です。自己を創造し、自己を確立し、実践していく子どもを育てることが掲げられています。
1949年には文部省の実験学校に指定され、教育に関する実証的な研究の場としての役割を担ってきました。附属幼稚園とともに幼小一貫教育を行っていることも公表されています。
「しごと」「けいこ」「なかよし」
奈良女子大学附属小学校の教育は、三つの柱で組み立てられています。「しごと」は、自然、人間、社会の真実のすがたを求め、問題解決力を育む総合的な単元学習です。
「けいこ」は、人間形成における基本的な能力を習得させ、基礎的な力を養う教科的な学習です。「なかよし」は、学級や小集団のなかで、互いの友愛と協同によって生きる力を育む学習で、道徳と特別活動にあたります。
この三つは、単なる教育形態上の区分ではなく、教育目標をめざす人間形成の立場から、相互に有機的な関係をもって成立していくものだと学校は説明しています。
通知表がありません
奈良女子大学附属小学校には通知表がないと公表されています。子ども一人ひとりの学び方、生き方を、個性的な成長と個性的な充実として観察し、評価して育てるためです。
そのかわりに、保護者との面接によって学習生活の評価を知らせる形がとられています。点数や記号で子どもを並べるのではなく、その子の育ちを言葉で伝えるという考え方です。
学校生活では、朝の会、日記、日直、学習係など、子どもの主体的な活動を通して学びの基盤がつくられます。個と共同を往還する学びの文脈のなかで、能力を使いながら伸ばすことが目指されています。
子どもたちがつくる探究の場
「なかよしひろば」では、5歳児と1年生、2年生が集まって活動します。2年生がリードしながら、グループで共同の遊びや探究活動をつくっていくと公表されています。
「グループなかよし」では、4年生から6年生の子どもがグループを作り、テーマを設定して長期にわたる共同の探究活動を進めます。そのプロセスをまとめて集会で発表したり、ポスターセッションを行ったりします。
さらに「自由研究」と呼ばれる個の探究があり、研究テーマの設定から研究方法の確立、実行、まとめ、発表準備まで、学級担任と保護者が連携して指導すると公表されています。
子どもたち自身が生活をつくる
「なかよし委員会」は、「自分たちの手で、自分たちのために、自分たちの共同生活を向上させる」ことを目指す組織です。その日の連絡や、よりよい生活のために必要なことを毎朝話し合い、各学級に伝えています。
情報教育ではタブレットが1人につき1台用意され、学習の道具として日常的に活用されています。子どもが自ら調べ、まとめ、伝えるという学びを支える環境が整えられています。
年間行事には、春と秋の運動会、5・6年生の合宿、なかよし音楽会、書作展、学習研究発表会、なかよし美術館、4・5年生のスキー合宿などが公表されています。教育の内容は年度によって変わりますので、最新の案内でご確認ください。ご家庭だけで判断に迷うときは、プロによる個別相談を承っております。あわせて個別家庭学習サポートもご活用ください。
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