奈良女子大学附属小学校から、中学校へはどう進むのでしょうか?
公表されている系列校
奈良女子大学附属小学校の系列校は、幼稚園にあたる奈良女子大学附属幼稚園、中学校と高校を兼ねる奈良女子大学附属中等教育学校、そして奈良女子大学と同大学院です。
中等教育学校は、中学校と高等学校を一体として六年間の教育を行う学校です。したがって系列のなかに、中学校と高校が別々に置かれているわけではありません。
奈良女子大学附属小学校は、附属幼稚園とともに幼小一貫教育を行っていると公表しています。園と小学校が近い距離にあり、教育の考え方が連続していることになります。
内部進学者を含む募集人数
奈良女子大学附属小学校の募集人数は、内部進学者約48名を含めて男女70名と公表されています。ここでいう内部進学者とは、系列の奈良女子大学附属幼稚園から進む子どもたちを指します。
つまり、外部から出願する家庭にとっての実際の枠は、単純に差し引くと20名あまりということになります。募集人数の数字だけを見て判断すると、実態を見誤ることになります。
幼稚園からの内部進学が募集人数の大半を占めるということは、幼小一貫教育がしくみとして機能していることの表れでもあります。園の段階から学校の教育に触れている子どもたちが多いということです。
中等教育学校への進学
奈良女子大学附属中等教育学校が系列校として公表されています。ただし、小学校から中等教育学校への進学の条件や、全員が対象となるのかどうかは公表資料からは読み取れません。
進学の要件については、必ず学校が公表する最新の情報でご確認ください。系列校があることと、無条件に進めることは別の話ですので、早い段階で確かめておくと安心です。
奈良女子大学附属小学校の教育は、子どもが自ら問いを立て、納得のいくまでつきつめる「奈良の学習法」に貫かれています。この学びの姿勢は、その先の進路がどこであっても子どもの力になります。
転入・編入と復学の制度
奈良女子大学附属小学校の転・編入制度は「なし」と公表されています。途中の学年から入学する道は用意されていないということになります。
一方で復学制度は「あり(4年末まで)」と公表されており、転出時に復学届を提出することが条件として示されています。保護者の転勤などで一度離れても、4年生の終わりまでであれば戻る道があります。
帰国子女の受入は「なし」と公表されています。海外での生活を経て入学することは想定されていませんので、転勤の可能性がある家庭は、この点を先に確かめておきましょう。
進学を考えるときの視点
系列に中等教育学校があるということは、中学と高校の六年間を一体として学べる可能性があるということです。高校受験を経ずに進める道があるかどうかは、家庭にとって大きな関心事でしょう。
ただし、その条件は公表されていません。九年間、あるいは十二年間の見通しをどう考えるかは、募集要項や学校説明会で確かめたうえで判断してください。
系列校の関係、進学の条件、転入や復学の要件については、奈良女子大学附属小学校が公表する最新の案内で必ずご確認ください。ご家庭だけで判断に迷うときは、プロによる個別相談を承っております。あわせて個別家庭学習サポートもご活用ください。
【奈良女子大学附属小学校】附属中等教育学校の「連絡進学適性検査」
進学の話を考えるときにいちばん知っておきたいのが、奈良女子大学附属中等教育学校が「連絡進学適性検査」という名前の検査を実施している、という事実です。
同校が公表している令和8年度の連絡進学適性検査募集要項には、次のような内容が示されています。
- 対象 令和8年3月に奈良女子大学附属小学校を卒業見込みの子ども
- 募集人員 大学との連携による教育研究にふさわしい人数(具体的な人数の記載はありません)
- 願書入力・検定料の支払い 令和7年11月21日(金)〜11月28日(金)
- 成績報告書の受付 令和7年12月1日(月)
- 検定料 5,000円(払戻不可)
- 入学適性検査 令和7年12月23日(火) 集合9時
- 合格発表 令和7年12月24日(水)午後3時ごろ
- 入学手続き 令和7年12月25日(木)午後5時まで
検査の時程も公表されています。9時30分から10時20分が表現Ⅰ(言語的表現)、10時40分から11時30分が表現Ⅱ(数理的表現)、12時30分からが表現Ⅲ(対話的表現)です。教科名ではなく「表現」という言葉が使われているところに、この学校群の考え方が表れています。
【奈良女子大学附属小学校】連絡進学にも居住地の条件があります
見落とされがちなのが、進学の段階でも住んでいる場所が問われるという点です。
令和8年度の連絡進学適性検査募集要項では、出願資格として、令和8年4月1日の時点で保護者のもとから概ね1時間以内で公共交通機関により通学できること、そして指定された地域に居住していることが挙げられています。指定地域は奈良県、京都府、大阪府の計23市区町村と各郡と示されています。
小学校の段階では通学45分以内、中等教育学校では概ね1時間以内。学校が変わると基準も変わりますので、六年後の暮らし方まで含めて考えておくと安心です。
もうひとつ実務的な違いがあります。奈良女子大学附属中等教育学校の所在地は奈良市東紀寺町1丁目60番1号で、小学校(奈良市百楽園1丁目7番28号)とは別の場所にあります。通学の経路も所要時間も変わりますので、進学後の通学を一度シミュレーションしておきましょう。
なお、日程や金額は年度によって変わります。最新の情報は必ずその年の募集要項でご確認ください。進学まで見通した学校選びに迷うときは、オンライン個別相談もご利用いただけます。
【奈良女子大学附属小学校】進学についてよくある質問
小学校を卒業すれば無条件で進学できますか
奈良女子大学附属中等教育学校は、附属小学校の卒業見込み者を対象とした「連絡進学適性検査」を実施すると公表しています。願書の提出、検定料の納入、適性検査という手続きを経る形です。
検査の内容は教科ごとに分かれていますか
令和8年度の時程では、表現Ⅰ(言語的表現)、表現Ⅱ(数理的表現)、表現Ⅲ(対話的表現)という三つの区分が示されています。国語や算数といった教科名ではなく、表現という枠でとらえられているのが特徴です。
連絡進学の募集人員は何人ですか
令和8年度の募集要項には「大学との連携による教育研究にふさわしい人数」と記載されており、具体的な人数は示されていません。
検定料はいくらですか
令和8年度の連絡進学適性検査は5,000円で、払戻はされないと示されています。小学校の入学時の検定料(令和9年度入学で3,300円)とは別のものです。
小学校の募集人員に附属幼稚園からの進学は含まれますか
はい。令和9年度入学者募集要項には「第1学年児童70名(本学附属幼稚園からの進学者約50名を含む)」と明記されています。
小学校ではどのような力を育てているのですか
奈良女子大学附属小学校は、文部科学省の研究開発学校として令和4年度から令和7年度までの研究に取り組んでいます。自らの生活を語る「かがやく時間」を新設し、力強く自分の考えを伝えようとできる言語能力を育てるという課題が公表されています。中等教育学校の適性検査が「表現」という区分で構成されていることを思うと、小学校の六年間で積み上げるものと、その先で問われるものが同じ方向を向いていることが分かります。
あわせて読みたい 関連記事
志望校対策に、うみ塾長制作の教材があります
元お受験幼稚園面接官のうみ塾長が、願書・面接・学校選びを教材にまとめています。
ニュースを見逃さないように登録する
Google ニュースでフォローする1.jpg)

























