神戸海星女子学院小学校の教育には、どのような特色がありますか。英語も気になります。
ステラ・マリスという建学の精神
ステラ・マリスはラテン語で海の星を意味します。海の星は聖母マリアの別名で、学院は聖母マリアを模範としています。
母体であるマリアの宣教者フランシスコ修道会が、戦後の神戸に呼ばれました。当時の修道会管区長マリー・ムスチェ・ド・カンシーが、1951年に神戸青谷の地に学校法人海星女子学院を設立しました。
教育理念は、キリストの愛の精神を基盤として個性を大切にし、一貫した全人的教育で人格の完成をめざすことです。
学校目標は黄金律
学校目標は「人にしてもらいたいと思うことを、人にもしなさい」というルカによる福音書の言葉です。黄金律、英語ではゴールデンルールと呼ばれています。
自分の幸せよりも、まずは人を幸せにする、そのとき自分も幸せになると教えてくれる言葉だと学校は説明しています。
人にしてもらうのを待つのではなく、自分から進んで行う。学校生活の中でも家庭生活の中でも、この言葉を意識した一日一日を送ってほしいと学校は述べています。
星の子に育む五つのかがやき
五つのかがやきとは、奉仕と思いやりの心、豊かな人間関係、深い思考力、確かな知識、正しい生活習慣です。
宗教の時間や宗教行事を通して、キリストの愛の精神を学びます。5月のマリア様の月や12月のクリスマスなど、行事ごとに誰かのために祈り、人に喜ばれることを意識して過ごします。
授業や学校での活動全体を通して、考える力を育てます。実生活に活用できる確かな知識を身につけることにも力を入れています。
学年に応じた思考力の育成
1年生と2年生は思考力を育てる時期で、課題に丁寧に取り組んで学びます。3年生と4年生は思考力を高める時期で、課題を見つけて自ら学びます。
5年生と6年生は思考力を深める時期で、基礎から応用へと追求して学びます。学年ごとに学びの姿勢が段階的に変わっていく設計です。
全教室に電子黒板が導入され、全児童に一人一台のタブレット端末が貸与されています。
国際交流のプログラム
6年生はオーストラリアからの留学生と交流します。5年生の希望者はカナダ交流プログラムに、5年生と6年生の希望者はニュージーランド研修プログラムに参加できます。
宿泊体験学習も豊富です。2年生の学校合宿から始まり、3年生と4年生の校外合宿、5年生のスキー合宿、6年生の沖縄への修学旅行と続きます。
実際の様子は、学校説明会で確かめてください。2026年は5月23日と6月20日に予定されています。ご家庭だけで判断に迷うときは、プロによる個別相談を承っております。あわせて個別家庭学習サポートもご活用ください。
【神戸海星女子学院小学校】週あたりの授業時数が公表されています
教育内容を比べるとき、いちばん手がかりになるのが授業時数です。神戸海星女子学院小学校の公式サイトには、次のように記載されています。
- 一単位時間は45分
- 国語…1・2年生 週8.5時間/3・4年生 週7時間/5・6年生 週6時間
- 算数…全学年 週5時間から6時間
- 英語…1・2年生 週3.5時間/3年生から6年生 週3時間
- 総合的な学習…年間35時間程度
- 放課後に、4年生から6年生を対象とした算数演習(習熟度に応じたクラス分け)
ここで目を引くのは、1年生から英語に週3時間以上の時間を割いていることです。低学年では国語に週8.5時間を充てながら、同時に英語も積み上げていく形になっています。国語の時数が学年とともに減っていくのに対し、英語はほぼ一定の時間を保っている点も特徴です。
また、放課後に算数演習が用意されていることから、授業の中だけで終わらせず、つまずきを埋める場を学校の中に持っていることが分かります。習熟度に応じたクラス分けと明記されていますので、得意なお子さまにも、時間のかかるお子さまにも合わせやすいしくみです。
【神戸海星女子学院小学校】英語はどのように教えられているのか
時数だけでなく、教え方も公式サイトに具体的に書かれています。
- 1年生から週3回の授業を実施
- ネイティブ教員と日本人英語教員による協同指導
- 低学年は「フォニックスを中心とした音声の授業」
- 中高学年では表現活動を段階的に導入
- 6年生は「英語でのプレゼンテーション」に取り組み、総合的な英語力を養う
音から入り、表現へ、そして人前で伝える力へと段階を踏む組み立てです。単語や文法の暗記から始めるのではなく、耳と口を先に育てるという考え方が、時数の配分にもはっきり表れています。
国際交流の場としては、カナダの学校とのお手紙交換、オーストラリアからの留学生との交流、そして5年生希望者を対象としたカナダでのホームステイと学校体験、5・6年生希望者を対象としたニュージーランドでの語学研修が紹介されています。学んだ英語を使う相手が用意されているという点が、この学校の英語教育の芯にあると読み取れます。
【神戸海星女子学院小学校】英語以外の学び方にも特徴があります
公式サイトには、授業の進め方として次の取り組みが挙げられています。
- グループワーク
- 課題発表(プロジェクター、電子ペンを使用)
- ロボットプログラミング
- 「主体的で深い学び」を目指した協働学習
あわせて、1年生から6年生が縦割り班になって活動する「仲良しクラブ」が紹介されており、ボランティア活動、自然体験、制作活動に取り組むとされています。学年をまたいで関わる場が定期的にあることは、女子だけの6年間を過ごすうえで大きな意味を持ちます。
学びの場となる校舎も新しくなっています。公式サイトの施設のページによると、小学校北館(特別教室棟)が2024年3月に、小学校南館(教室棟)が2024年8月に竣工しました。音楽室、図書室、図工室、理科室、多目的室、マリーホール、3階のオープンスペース、4階の学習室、聖堂、講堂といった場所のほか、グラウンド、人工芝の整備された運動場(芝生広場)、体育館、室内温水プールが紹介されています。室内温水プールがあることは、天候に左右されずに水泳の学習を進められるということでもあります。
【神戸海星女子学院小学校】教育内容についてよくある質問
宗教の授業はどのように行われますか
公式サイトには、カトリック教育を基盤とした12年間の一貫教育を行うこと、「12年間の一貫教育を通して情操面では豊かな人間関係を築くことの基礎となる宗教教育を行い」という説明、そして「神様を知る。マリア様にならう。」という宗教教育の言葉が記載されています。校内には聖堂があり、年間行事には創立記念ミサ、クリスマス会、マリア様をたたえる会、感謝のミサ、6年生の静修などが挙げられています。宗教の授業の時数や、信者であることが入学の条件になるかどうかは公式に記載が見当たらないため、学校にご確認ください。
ICTの学習はありますか
課題発表でプロジェクターと電子ペンを使うこと、ロボットプログラミングに取り組むこと、部活動にプログラミング部があることは公式サイトに記載されています。ICTの授業時数や一人一台端末の状況については公式に記載が見当たらないため、学校にご確認ください。
学年ごとの学習の目標はありますか
公式サイトには、低学年は「基礎、基本の徹底。課題に丁寧に取り組みやり遂げる姿勢を育てる。」、中学年は「基礎の定着を図る。自らの課題を見つけ体験から学ぶ。」、高学年は「基礎をさらに固め、応用力を養う。課題を追求し、みずからの学習習慣を完成させる。」と示されています。6年間かけて「自分で学習を進められる状態」に持っていくという道筋が、はっきり言葉にされています。
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