百合学院小学校を受けるとき、併願はどう考えればよいでしょうか。
三つの日程が併願設計を助ける
関連動画:小学校受験の志望校の選び方について。この学校の個別情報を説明したものではありません。
入学試験はA日程、B日程、C日程の三回に分かれています。2027年度の予定では、A日程が2026年9月5日、B日程が11月7日、C日程が2027年1月30日です。
9月上旬、11月上旬、翌年1月下旬と、間隔が空いています。他校の入試と重ならない日を選びやすい構造です。
学校のよくある質問には、A日程とB日程でレベルや判定基準に違いはないと明記されています。入試日に園の行事が重なっている場合でも、どちらかで受験できるようにしているためです。
教育の方向性を軸に候補を選ぶ
この学校はカトリックの女子校で、キリスト教教育、女子教育、国際理解教育を教育理念に掲げています。校訓は「純潔・愛徳」です。
併願校を選ぶときも、この軸から大きく外れない範囲で考えると、面接での受け答えに一貫性が生まれます。女子校、ミッションスクール、一貫教育の学校といった観点で候補を洗い出してみてください。
ただし、家族がキリスト教にふれたことがなくても心配ないと学校は述べています。信者になるかどうかは一切自由です。
優遇制度が併願の判断に影響する
カトリック幼稚園の出身者や、学校が指定する幼稚園、保育園、インターナショナルスクールの出身者は、入学金が半額免除されます。
母または祖母が百合学院の中学校かつ高等学校の卒業生である場合は、入学金が全額免除されます。姉妹が同時に在学する場合の授業料免除もあります。
該当する家庭にとっては、費用の面で大きな差が生まれます。併願校と比較するときは、この点も含めて考えましょう。
通学の条件から範囲を絞る
学校は阪急神戸線の園田駅から徒歩12分にあります。JRまたは阪神の尼崎駅からはバスが出ています。
スクールバスは、阪急園田駅、阪急伊丹駅、阪急武庫之荘駅、阪神尼崎駅、JR尼崎駅の方面などで運行されています。維持費は往復で月額5,000円です。
併願校も同じように通学時間を測っておきましょう。合格したあとに通えないという事態を避けるため、実際の時間帯に電車やバスに乗って確かめることをおすすめします。
手続きの期限を並べる
入学時の納付金は、入学金200,000円と施設整備費200,000円の合計400,000円です。所定の期日までに手続きが完了しなかった場合は、入学を辞退したものとみなされます。
一旦提出した書類や納付金は返還されません。併願校の合格発表と手続き期限を並べ、どの学校の結果がいつ出るのかを一覧にしておきましょう。
併願の組み立ては、家庭ごとに正解が異なります。日程、通学、教育の方向性という三つの軸で候補を並べ、優先順位を決めてください。ご家庭だけで判断に迷うときは、プロによる個別相談を承っております。あわせて個別家庭学習サポートもご活用ください。
三つの日程を、カレンダーの上に並べてみる
併願を考えるときは、試験日だけでなく、合格発表と入学手続きの日をセットで押さえておく必要があります。手もとの受験ガイド資料に載っている百合学院小学校の2027年度入試の予定を、日程ごとに並べます。
A日程は、出願期間が2026年8月19日から9月3日まで、入学試験が2026年9月5日、合格発表が2026年9月6日の郵送、入学手続きが2026年9月10日です。
B日程は、出願期間が2026年10月21日から11月5日まで、入学試験が2026年11月7日、合格発表が2026年11月8日の郵送、入学手続きが2026年11月12日です。
C日程は、出願期間が2027年1月13日から1月28日まで、入学試験が2027年1月30日、合格発表が2027年1月31日の郵送、入学手続きが2027年2月4日です。
願書配布は2026年4月7日からで、来校または郵送で受け取る形と記されています。
三つの日程はいずれも、合格発表の翌日が試験日の翌々日にあたり、そこから数日で入学手続き日を迎えます。つまり、他校の結果を待ってから判断する余裕はあまりありません。第一志望をどこに置くかを先に決めておかないと、手続きの場面で迷うことになります。日程は変更されることがありますので、最新は学校の募集要項でご確認ください。
ほかの学校と比べるときの物差しをそろえる
併願校を並べて比べるときは、同じ単位にそろえないと判断を誤ります。特に費用は、年額で示す学校と月額で示す学校があり、そのまま並べると倍以上の差があるように見えてしまいます。
資料では、百合学院小学校の費用は年額で示されています。2027年度は、授業料が312,000円、教育充実費が138,000円、暖房費(冷房費)が24,000円、その他諸費が224,400円で、合計すると年額698,400円です。入学時には入学金200,000円と施設整備金200,000円の合わせて400,000円、受験のときには受験料15,000円が必要です。月額表記の学校と比べる場合は、相手方の月額を12倍して年額に直したうえで並べてください。
生活の条件も比較の物差しになります。資料によると、土曜授業はなく、年3回程度の行事登校があるとされています。給食は週4回で週1回がお弁当、放課後には2000年設立の学童保育「ナザレトクラブ」があります。児童数は114名で1クラスは約20名、教員数は非常勤10名を含めて23名です。登下校にはスクールバスがありますが、発着駅や停留所の記載は資料にありませんので、通学の可否を判断する際は学校に確認が必要です。
なお、教材費、給食費、スクールバス維持費(利用者のみ)、制定品費、積立金等は別に必要とされていて、金額の記載はありません。他校と比べるときは、この分が見えていないことも頭に入れておいてください。
併願についてよくある質問
三つの日程をすべて受けることはできますか
資料には、同じ年度に複数の日程を受験する場合の扱いについての記載がありません。受験料が日程ごとにかかるのかどうかも示されていませんので、募集要項で確認してください。2027年度の受験料は15,000円と記されています。
どの日程で受けるのが有利ですか
資料からは判断できません。募集人数はA日程が女子40名、B日程が女子20名、C日程が女子若干名と分かれていますが、日程ごとの志願者数と合格者数が示されていないためです。志願者数は5年分掲載されていて、2026年度が女子9名、2025年度と2024年度が女子17名、2023年度が女子23名、2022年度が女子16名ですが、これがどの日程の数字なのかも区別がつきません。合格者数の記載がないため、実質倍率も算出できません。
併願先を選ぶときに、何を軸にすればよいですか
教育の方向性を軸にするのが確実です。百合学院小学校は、教育理念に「キリスト教教育」「女子教育」「国際理解教育」を掲げ、校訓は「純潔・愛徳」です。英語は1年生から週3時間で、国際基準のCEFRをもとに6年間のカリキュラムが組まれています。この方向性に共感できるかどうかが、6年間続けられるかどうかを分けます。日程の都合だけで併願先を決めると、合格後に迷いが生じやすくなります。
考査の内容が近い学校を選ぶべきですか
考査の区分がそろっていれば準備を共通化しやすいのは事実です。資料によると、百合学院小学校の考査はペーパー、行動観察、制作、運動、親子面接、集団面接という区分です。制作と集団面接まで含む学校はそれほど多くありませんので、この二つを扱う学校が併願先にあれば、準備の重なりは大きくなります。
ただし、区分がそろっていても課題の中身は学校ごとに違います。区分の一致だけで併願先を決めるのではなく、あくまで教育方針との相性を優先し、準備のしやすさは二番目の材料として扱うのがよいでしょう。
説明会にはいつ行けばよいですか
資料には、2027年度入試に向けた学校説明会が2026年4月25日と7月18日に予定されていると記されています。A日程の出願が2026年8月19日から始まりますので、7月の説明会に参加してから出願の判断をするという流れが自然です。併願先の説明会と日程が重なることもありますので、早い段階で年間の予定を書き出しておくことをおすすめします。
あわせて読みたい 関連記事
志望校対策に、うみ塾長制作の教材があります
元お受験幼稚園面接官のうみ塾長が、願書・面接・学校選びを教材にまとめています。
ニュースを見逃さないように登録する
Google ニュースでフォローする1.jpg)

























