うつほの杜学園小学校の教育や英語には、どんな特色がありますか?
探究型グローカルスクールという理念
グローカルとは、地球規模の視座であるグローバルと、身近な地域社会の視座であるローカルの両方を持つことを表した言葉です。うつほの杜学園小学校は、この二つを同時に育てることを掲げています。
世界と地域、そして自然の中でつながり、世代や社会の壁を越えた人々と共に学ぶ。そこで見つけた興味や問いを仲間と話し合い、自分で考え自分の答えを導き出す。学校はこれを「自分軸での学び」と呼んでいます。
「いっしょに学ぼう、創ろう、冒険しよう」が学園のモットーです。国際バカロレアのPYP候補校として、すべての学びを探究的に行い、子どもたちが学びの主体であることが大切にされています。
四つの特徴的な学び
ひとつめは探究プロジェクトです。毎日1〜2コマ程度「探究」という科目が設定され、理科と社会を中心に教科を横断したプロジェクト型の授業が行われます。1年間に6つ、約6週間にわたるプロジェクトに取り組みます。
ふたつめはバイリンガル教育です。小学1年生から「英語」という科目が設定されているほか、図工、音楽、体育等の一部科目は、外国人講師とともにバイリンガルで行われます。外国人講師は2名が在籍しています。
みっつめは「食学」です。週に一度「食」という科目が設定され、米作りをはじめとする農業実習や、和歌山の食文化を取り入れた調理実習が行われます。よっつめは、熊野古道のウォーキングや高野山での体験学習を含む「きのくにフィールドワーク」です。
ウェルビーイング・コミュニティスクール
うつほの杜学園小学校は、ウェルビーイング・コミュニティスクールを掲げています。子どもだけでなく、先生や家族など学びに関わるすべての人のウェルビーイングを大事にすることが、学びと学校コミュニティの礎だと述べています。
「うつほ会議」は、シティズンシップ教育の一環として、週に一度、子どもたちも教員も一緒になって話し合う時間です。学校のルールを問い直したり、プロジェクトを立ち上げたりしていきます。
「学年縦割りホームクラス」では、朝の会、給食、掃除等の活動を学年の垣根を越えて行います。道徳の授業では、選択理論心理学のメソッドを用いながら、自己理解と他者理解が育まれます。道徳には専任の講師が置かれています。
熊野古道という学びの舞台
うつほの杜学園小学校がある田辺市中辺路町には、1000年以上の歴史を持つ熊野古道が通っています。スペインのサンティアゴ・デ・コンポステーラを目指す巡礼の道と同様に世界遺産に登録されており、海外からも多くの参拝者が訪れます。
海までは約35分。白浜温泉や白良浜ビーチ、アドベンチャーワールドも近く、温暖な気候で食材も豊富な環境です。校地は約11,981平方メートル、運動場だけで3,600平方メートルという広さがあります。
校舎には調理室、図工室、理科室、音楽室といった特別教室のほか、給食室、図書室、体育館が備えられています。この豊かな地を、世界の子どもたちと日本の子どもたちが学び合う国際的なフィールドとすることが目指されています。
開設したばかりの学校であること
うつほの杜学園小学校は2025年4月1日に開設されました。和歌山県では13年ぶり、3校目となる一条校としてのスタートです。2026年度は1年生から4年生までの4学年がそろっている段階です。
定員は各学年25名。教員は副校長1名、教諭5名、養護教諭1名、栄養教諭と食講師が1名、外国人講師2名という体制で、音楽、図工、道徳にはそれぞれ担当講師が置かれています。
行政の賛同と、700人と90社を超える方々からの支援を受けて開校しました。教育の内容は年度によって変わりますので、うつほの杜学園小学校が公表する最新の案内で必ずご確認ください。ご家庭だけで判断に迷うときは、プロによる個別相談を承っております。あわせて個別家庭学習サポートもご活用ください。
【うつほの杜学園小学校】一年の行事に、教育の考え方が表れています
理念や科目の説明を読むだけでは、その学校の日々は見えてきません。年間の行事を並べてみると、掲げられた言葉がどう形になっているのかが分かります。
同校の一年は、4月の入学式・対面式・始業式から始まります。5月には運動会、6月には田植えときのくにフィールドワークが組まれています。9月にはふたたびきのくにフィールドワークと稲刈り、10月には近隣施設との連携による特別授業、11月にはうつほ祭と呼ばれる学園祭、そして3月にはKUMANO教育会議が行われます。
6月の田植えと9月の稲刈りは、週に1回の「食」という科目とつながっています。一年をかけて米が育つ過程を見届けるということです。6月と9月に二度組まれているきのくにフィールドワークは、熊野古道でのウォーキングや高野山での体験学習を含みます。
3月のKUMANO教育会議という名前も印象的です。学びの成果を、学校のなかだけで完結させずに外へ開いていく。グローカルという言葉を掲げる学校らしい締めくくりだといえるでしょう。
年間の行事は年度によって変わりますので、詳しくは学校の案内でご確認ください。
【うつほの杜学園小学校】学びの形を、自分の目で確かめる
この学校の教育は、説明を読むよりも、実際に体験してみたほうがずっとよく分かります。
2027年度入学に向けては、サタデースクールをかねた説明会が2026年5月9日、6月6日と13日、7月4日、10月3日と17日、11月7日、そして2027年2月6日に予定されています。サマースクールやスプリングスクールについては、学校の公式の発信で案内されます。
サタデースクールという形になっているのは、保護者が話を聞くだけでなく、お子さま自身が学校の学び方に触れられるようにするためだと考えられます。探究の授業がどう進むのか、バイリンガルの授業で子どもがどんな顔をするのか。それは体験してみて初めて分かることです。
同校の創立者は仙石恭子先生です。設立の認可を受けたのは2025年、令和7年の4月で、和歌山県では13年ぶり、県内で唯一の一条校としてスタートしました。国際バカロレアのPYP候補校としての認定を受けたのは2025年6月です。
系列としては、うつほの杜学園中学校が仮称のまま開設を予定していると案内されています。小学校を卒業したあとの道筋も、これから形になっていくところです。日程や状況は変わりますので、最新の情報は公式サイト(https://utsuho.ac.jp)でご確認ください。
【うつほの杜学園小学校】教育内容についてよくある質問
英語ができないと入学後に困りますか
選考の項目に英語のテストは含まれていません。1年生から英語を教科として学び、図工・音楽・体育をバイリンガルで行う環境が用意されていますので、入学前に英語ができていることが前提とされているわけではありません。
学校の規模はどのくらいですか
定員は1学年25名です。教員は非常勤2名を含めて13名と案内されています。少人数だからこそ、探究のように子ども同士のやりとりが要になる学び方が成り立ちます。
制服や土曜授業はありますか
制服はありません。土曜授業も行われていません。給食は実施されており、スクールバスも学校の直営で運行されています。アフタースクールも備えられています。
海外から戻る子どもでも通えますか
帰国子女の受け入れが行われていると案内されています。また転入・編入の制度に加えて、復学の制度も設けられています。海外での経験を生かせる環境を探しておられるご家庭にとって、選択肢のひとつになるでしょう。条件は年度によって変わりますので、学校へ直接お問い合わせください。
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