百合学院小学校の過去問は、どう対策すればよいでしょうか。
出題分野は公表されていない
関連動画:小学校受験の試験内容と家庭学習について。この学校の個別情報を説明したものではありません。
分かっているのは、考査がペーパーテスト、行動観察、制作、運動、親子面接、集団面接という区分で組まれているというところまでです。手を動かしてつくる場面と、ほかのお子さまと並んで答える場面の両方が用意されているという点は、準備を考えるうえで押さえておきたいところです。制作については、はさみやのり、クレヨンを自分の手で扱い、途中で投げ出さずに仕上げる経験を重ねておくことが土台になります。集団面接については、自分の番を待つ、ほかのお子さまが話しているあいだは静かに聞くという姿勢が、そのまま見られる場面だとお考えください。どの分野から何問出るかといった情報は示されていません。
出所の確かでない情報を鵜呑みにせず、公表されている範囲を正しく踏まえて準備を組み立ててください。分野を絞った対策よりも、幅広く土台を整えるほうが確実です。
学校説明会は2026年4月25日と7月18日に予定されています。学校自身の言葉で語られる説明ほど、確かな手がかりはありません。
話を聞く力がすべての土台になる
ペーパーテストは、口頭での出題を聞き取り、指示どおりに答える形式が基本になります。したがって、問題文を目で読む練習よりも、耳で聞いて理解する練習のほうが重要です。
読み聞かせを毎日続けてください。読み終えたあとに、誰が出てきたか、何をしたかを子どもの言葉で言わせてみると、聞き取れているかどうかが確かめられます。
大人の指示を最後まで聞いてから動く習慣は、行動観察や運動の場面にもそのまま生きてきます。ペーパーだけを切り離して練習しないことが大切です。
問題集の使い方
問題を解いたあと、丸をつけて終わりにしないことが大切です。なぜその答えになったのかを子どもの言葉で説明させると、理解しているのか、たまたま当たったのかが見えてきます。
間違えた問題は、その場で正解を教えるのではなく、翌日にもう一度同じ問題に向き合わせてみてください。時間を置いて解き直すことで、記憶ではなく理解として定着していきます。
枚数をこなすことが目的になると、子どもは作業として処理するようになります。1日に取り組む量を決め、集中が切れる前に終える運用のほうが、結果として力になります。
行動観察と運動は生活の中で育てる
行動観察は、問題集の形にはなりにくい領域です。同年代の子どもと過ごす時間を確保し、順番を待つ、譲る、困っている子に声をかけるといった場面を経験させましょう。
行動観察テストの中で少し運動があるため、動きやすい服装での参加をお願いしますと学校は案内しています。走る、跳ぶといった基本の動きを外遊びの中で経験させてください。
この学校は、人との関わりを豊かに、神との出会いを豊かに、学ぶ力を豊かにという三本柱を掲げています。相手を思いやる心が、行動観察の場面に表れます。
三つの日程をどう使うか
入学試験はA日程、B日程、C日程の三回です。学校のよくある質問には、A日程とB日程でレベルや判定基準に違いはないと明記されています。
入試日に園の行事が重なっている場合でも、どちらかで受験できるようにしているためだと説明されています。日程が複数あることに、深い意味を読み込む必要はありません。
受験料は15,000円で、一旦提出した書類や納付金は返還されません。日程や試験内容は年度によって変わりますので、最新の内容は公式の新入生募集要項でご確認ください。ご家庭だけで判断に迷うときは、プロによる個別相談を承っております。あわせて個別家庭学習サポートもご活用ください。
公表されているのは考査の区分までです
過去問の傾向を調べようとすると、どうしても「何が出たか」を知りたくなります。ただ、百合学院小学校について手もとの受験ガイド資料が示しているのは、考査がどの区分に分かれているかというところまでです。
2027年度の資料では、ペーパー、行動観察、制作、運動、親子面接、集団面接という六つの区分が挙げられています。制作と集団面接まで含まれている入試は多くありませんので、この二つをどう準備するかが、他校との違いになります。制作であれば道具を自分で出して使い、終わったら片づけるところまでを一人でできること、集団面接であれば知らない子と同じ場にいても自分の言葉で答えられることが、日常の中で積み上げられる準備です。
受験番号は願書受付順に決まり、月齢の考慮はないと資料には記されています。生まれ月による調整がない以上、早生まれのお子さんは、その分だけ生活経験を先に積んでおく意識があると安心です。
志願者数の推移から読み取れること、読み取れないこと
資料に掲載されている志願者数は、2026年度が女子9名、2025年度が女子17名、2024年度が女子17名、2023年度が女子23名、2022年度が女子16名です。百合学院小学校は女子校ですので、志願者はすべて女子となります。
一方で、合格者数は資料に記載がありません。そのため、実質倍率を計算することはできません。さらに、この志願者数がA日程からC日程までの合計なのか、いずれかの日程単独の数字なのかも資料からは区別がつきませんので、2027年度の募集人数であるA日程40名・B日程20名・C日程若干名と単純に並べて割り算をするのは避けたほうがよいでしょう。
数字が読み取れないからといって、準備が難しくなるわけではありません。むしろ、倍率を気にするより、考査の区分ごとに「できること」を一つずつ増やしていくほうが確実です。最新の募集状況は学校の募集要項でご確認ください。
過去問と傾向についてよくある質問
過去問題は公開されていますか
手もとの資料には、出題された問題そのものは掲載されていません。分かるのは考査の区分だけです。したがって、過去問を解いて傾向をつかむというより、区分ごとに必要な力を家庭で育てていく進め方になります。学校説明会は2027年度入試に向けて2026年4月25日と7月18日に予定されていると資料にありますので、学校の話を直接聞ける機会を活用するのが確実です。
制作の対策は何をすればよいですか
資料に課題の内容は載っていませんので、具体的な作品を想定した練習はできません。できるのは、はさみ・のり・クレヨンといった道具を年齢相応に扱えるようにしておくこと、作業の途中で手が止まっても最後まで取り組むこと、そして使ったものを元に戻すところまでを習慣にしておくことです。おうちでの工作遊びが、そのまま準備になります。
学校が大切にしていることを知る手がかりはありますか
資料には、校訓が「純潔・愛徳」であること、教育の三本柱として「人との関わりを豊かに」「神との出会いを豊かに」「学ぶ力を豊かに」が掲げられていることが記されています。教育理念は「キリスト教教育」「女子教育」「国際理解教育」の三つです。英語は1年生から週3時間で、国際基準のCEFRをもとに6年間のカリキュラムが組まれ、放課後には英語検定の講座も開かれていて、5級から2級までの合格者が出ていると紹介されています。こうした学校像を知っておくと、行動観察や面接で見られている姿の意味がつかみやすくなります。
三つの日程のどれを受けるか、傾向で選べますか
日程ごとに考査の内容が変わるという記載は資料にありません。選ぶ手がかりになるのは募集人数と時期です。2027年度はA日程が2026年9月5日、B日程が2026年11月7日、C日程が2027年1月30日に入学試験が予定されています。ほかの学校との兼ね合いを見ながら決めることになりますが、日程は変更されることもありますので、最新は学校の募集要項でご確認ください。
運動や行動観察に向けて、家庭でできることはありますか
資料には課題の内容までは載っていませんが、入学後の年間行事を見ると、体を使う場面が多い学校であることが分かります。6月に兵庫県私立小学校連合会の陸上記録会、10月に運動会にあたる「ユリンピック」、11月に同じ連合会のポートボール大会、2月に校内卓球大会が挙げられています。7月には4・5年生の林間学校、1月には4・5年生のスキー教室もあります。特別な運動能力を仕上げる必要はありませんが、走る・跳ぶ・投げるといった動きに抵抗がない状態にしておくこと、そして集団の中で順番を待てることが、考査の場面でも生きてきます。行事の一覧は2027年度の資料に基づくものですので、最新は学校の募集要項でご確認ください。
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