甲子園学院小学校を受けるとき、併願はどう考えればよいでしょうか。
1次と2次はどちらか一方しか受けられない
関連動画:小学校受験の志望校の選び方について。この学校の個別情報を説明したものではありません。
令和9年度の児童募集要項には、1次を受験した者は2次の受験ができないと明記されています。二回の機会があるように見えますが、実際に受けられるのはどちらか一方です。
1次の入学選考は令和8年9月5日、2次は令和9年1月23日です。どちらで臨むかを最初に決める必要があります。
この構造は、併願の設計に大きく影響します。9月上旬に受けるのか、翌年1月下旬に受けるのかで、他校との組み合わせがまったく変わってくるからです。
他校との日程の重なりを確認する
関西の私立小学校は、9月から10月にかけて入試が集中します。1次の入学選考が9月5日であることを踏まえ、他校の面接日と考査日の両方を確認しておく必要があります。
1次の親子面接は令和8年8月24日から27日の午前、2次は令和9年1月20日と21日の午後です。面接の日時は、Web出願のときに示された期間内から選択できます。
選択できるということは、他校の日程との調整がしやすいということです。出願の時点で、併願校の日程を手元に並べておきましょう。
専願か併願かで条件が変わる
ファミリー奨学金は専願者が対象です。父母や兄弟姉妹が学院の関係者である場合などに、入学後10万円が支給されます。
また、女子で学院中学校への進学を希望する場合の優遇制度も、専願に限られます。併願を選ぶと、これらの制度は使えません。
専願にするか併願にするかは、家庭の事情によって決まります。制度の有無だけで決めるのではなく、その学校で6年間を過ごしたいかどうかを軸に考えてください。
教育の方向性を軸に候補を選ぶ
この学校は共学で、少人数のきめ細かな教育を掲げています。教員一人あたりの児童数は7.5人で、1クラスはおよそ20名です。宗教教育はありません。
高学年では中学受験に対応する習熟度別の授業が行われます。系列の中学校は女子校ですので、男子は外部を受験することになります。
併願校を選ぶときも、この軸から大きく外れない範囲で考えると、面接での受け答えに一貫性が生まれます。
通学と費用の条件を並べる
学校はJR甲子園口駅から徒歩7分にあり、スクールバスも阪神甲子園方面と阪急西宮北口方面で運行されています。併願校も同じように通学時間を測っておきましょう。
入学金は350,000円で、一旦納入されたものは返還されません。納付の期限は1次が令和8年9月10日、2次が令和9年1月29日です。
併願の組み立ては、家庭ごとに正解が異なります。日程、通学、教育の方向性という三つの軸で候補を並べ、優先順位を決めてください。ご家庭だけで判断に迷うときは、プロによる個別相談を承っております。あわせて個別家庭学習サポートもご活用ください。
1次・2次の日程を軸に組み立てる
併願を考えるうえで、いちばん動かせないのが日程です。資料に記載されている2027年度の予定は次のとおりです。
- 願書配布 2026年5月30日〜(1次・2次とも)
- 1次 出願期間 2026年8月3日〜17日
- 1次 選考 2026年9月5日
- 1次 合格発表 2026年9月6日(郵送)
- 2次 出願期間 2027年1月5日〜15日
- 2次 選考 2027年1月23日
- 2次 合格発表 2027年1月24日(郵送)
1次の選考が9月5日と、関西の私立小学校の入試日程の中では早い時期に置かれています。他校の選考日と重なるかどうかを、まず確認してください。
1次と2次の間はおよそ4か月半あります。1次で結果が出なかった場合でも、翌年1月にもう一度機会があるという形です。ただし、その間に他校の入試は進んでいきますので、2次を当てにした組み立てには慎重さが必要です。
なお、入学手続きの日程は資料に記載がありません。合格発表は1次が2026年9月6日、2次が2027年1月24日といずれも郵送とされていますが、手続きの締め切りが分からなければ、他校の結果を待てるかどうかも判断できません。この点は必ず学校の募集要項でご確認ください。出願の方法についても、願書配布の欄に「Web出願」、出願期間の欄に「持参」と記載が分かれていますので、あわせてご確認ください。
費用を同じ物差しで並べる
学校を比べるときは、費用を同じ形に整えてから並べると判断がぶれません。資料に掲載されている甲子園学院小学校の費用は次のとおりです。
- 考査料 20,000円
- 入学時 入学金 350,000円
- 入学時 制服、ランドセル等 約160,000円
- 年額 授業料 570,000円
- 年額 教育充実費 138,000円
- 年額 実験実習費 18,000円
- 年額 育友会費 26,400円
- 年額 冷暖房費 8,300円
年額の5項目を合計すると760,700円になります。入学の年は、ここに入学金350,000円と制服等の約160,000円が加わりますので、およそ127万円という計算になります。
このほか、教育振興基金が1口30,000円で用意されています。資料には任意と記載されています。
他校と比べるときに気をつけたいのは、給食費の扱いです。この学校には給食がありませんので、年額の費用表にも給食費という項目がありません。給食のある学校と比べる際は、その分を足して考える必要があります。また、資料の諸費用表には施設費という名目の項目がありません。記載がないことは「かからない」という意味ではありませんので、総額は募集要項でご確認ください。
6年間の生活条件を並べて比べる
教育方針だけを比べても決めきれないときは、生活の条件を同じ項目で並べてみてください。資料から分かる甲子園学院小学校の条件を挙げます。
- 児童数 92名(1クラス約20名)/教員数 19名(非常勤7名を含む)
- 教員一人あたりの児童数 7.5人
- 土曜授業 なし
- 給食 なし(食堂完備)
- スクールバス あり(1・2年生)
- 制服 あり
- 転・編入 あり(1〜4年生)/復学 あり(1年以上はテストあり)/帰国子女受入 あり(日本語が理解できること)
いちばん差が出やすいのが学校の規模です。1クラス約20名、全校で92名という規模は、私立小学校の中でもかなり小さいほうです。同じ顔ぶれで6年間を過ごすことになりますので、クラス替えによる人間関係のやり直しは期待しにくい環境です。その代わり、先生方が一人ひとりをよく知ってくださいます。どちらを重く見るかはご家庭次第です。
もう一つ、他校と比べて条件がよいのが在籍に関する制度です。転入・編入だけでなく復学制度もあり、帰国子女の受け入れもあります。転勤の可能性があるご家庭にとっては、これは大きな判断材料になります。
併願についてよくある質問
入試は何回ありますか
2027年度は1次と2次の2回が予定されています。1次の選考は2026年9月5日、2次は2027年1月23日です。
1次で不合格でも2次を受けられますか
再受験の可否について資料に記載がありません。学校にご確認ください。
ほかの学校の結果を待ってから手続きできますか
入学手続きの日程が資料に記載されていないため、判断できません。併願を前提にお考えの場合は、手続きの期限をいちばん先に確認してください。
倍率から合格しやすさを判断できますか
できません。志願者数は資料によると2022年度19名、2023年度19名、2024年度16名、2025年度19名、2026年度12名で、いずれも男女の合計です。合格者数の記載がないため、実質倍率は算出できません。
学校を比べる材料はどこで集めればよいですか
2027年度は、募集説明会と公開授業が2026年4月27日、5月30日、9月18日、2027年1月29日に予定されています。体験学習も、サマーが2026年6月20日、ウインターが2026年12月19日、スプリングが2027年3月24日に予定されています。日程は変更されることがありますので、最新は学校からのお知らせでご確認ください。
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