滋賀大学教育学部附属小学校の教育には、どんな特色がありますか?
「いまを生きる」という基本理念
滋賀大学教育学部附属小学校の教育の基本理念は「いまを生きる」です。一人ひとりが刻一刻と変わる「今」を大切にして、自らの課題と目的意識を持ち、その貫徹のために精一杯の力を発揮する生き方を指しています。
そのような生き方を育てるなかで、自ら考え、正しい判断ができる資質の啓培を図るとともに、豊かな心情の陶冶と、たくましい意志と体力を育てる教育の充実と創造が目指されています。
滋賀大学教育学部附属小学校は1875年に小学教員伝習所附属小学校として設置され、1966年に現在の名称となりました。児童数は611名、1クラスの定員は35名で、1年生のみ33名と公表されています。
めざす子ども像
この学校がめざす子ども像は四つです。自ら学ぼうとし「確かな学力」を身につける子ども。ここには意欲、基礎学力、思考力、表現力といった言葉が添えられています。
進んで取り組み、仲間とともにやり遂げる子ども。実行力、行動力、持続力、達成感が挙げられています。そして、いのちや人権を大切にする子ども。安全、健康、思いやり、礼儀などが示されています。
四つめは、汗して「つくる」「働く」子どもです。実体験、失敗と創造、勤労、鍛錬という言葉が添えられており、手を動かし体を使う経験が大切にされていることがわかります。
「ふしょうっこ」宣言
滋賀大学教育学部附属小学校には、「ふしょうっこ」宣言と呼ばれる六つの言葉があります。ふれあいといのちをだいじにすること、しっかりとこころをこめてつたえることが、その最初の二つです。
続いて、よくかんがえてねばりづよくやりぬくこと、うそやいけないことをみのがさないこと、つながりとでんとうをたいせつにすること、これからのじぶんとみらいのためにがんばること。
子ども自身が唱える言葉として示されている点が特徴です。大人が押しつける規則ではなく、子どもが自分のこととして受け止められる形になっています。
教師像と保護者像も示されています
滋賀大学教育学部附属小学校は、めざす教師像も掲げています。教育的愛情に溢れ子どもを多面的に理解しようとすること、子どもとともに活動すること、授業改善に努力すること、基本的なことを徹底し継続することです。
さらに、めざす保護者像も示されています。物事の善し悪しをはっきり示し指導できること、学校と手を携えて子育てしていこうとすること、子どものよさや伸びに気づき褒められること、思いや訴えを聴き取り支えられることの四つです。
子ども、教師、保護者の三者に対して、それぞれ求める姿を明示している学校はそう多くありません。学校と家庭が同じ方向を向くことが、はっきりと求められています。
大学と結びついた学校であること
滋賀大学教育学部附属小学校は、滋賀大学教育学部の附属校です。年間行事には5月、6月、8月、9月の教育実習が並び、11月には研究発表協議会が置かれています。
系列には滋賀大学教育学部附属幼稚園、附属中学校、附属特別支援学校、そして滋賀大学と同教職大学院があります。園から大学院までが同じ大学のもとに並んでいます。
年間行事には、5月の運動会、7月の修学旅行、11月の音楽会、12月の人権集会、2月の1日入学体験とアートフェスティバルなどが公表されています。教育の内容は年度によって変わりますので、最新の案内でご確認ください。ご家庭だけで判断に迷うときは、プロによる個別相談を承っております。あわせて個別家庭学習サポートもご活用ください。
【滋賀大学教育学部附属小学校】学校の成り立ちを年表でたどる
教育の特色を理解するうえで、この学校がどのように歩んできたかを知っておくと、掲げられた言葉の重みが変わってきます。
始まりは1875年、明治8年です。大津市の島の関に、小学校教員伝習所附属小学校として設けられました。教員を育てる場に附属する小学校として出発したということです。
1911年には滋賀県女子師範学校に附属小学校が置かれ、1947年には滋賀師範学校男子部附属小学校となります。1975年には創立100周年の記念式典が行われました。そして2023年には、附属学校園教育環境充実基金が創設されています。
150年におよぶこの歩みのなかで一貫しているのは、教員を育てる場としての役割です。年間行事に教育実習が5月・6月・8月・9月と繰り返し組み込まれ、11月に研究発表協議会が置かれているのは、その表れです。
授業が日常的に研究され、若い先生の卵たちが教室に入ってくる。この環境そのものが、同校の教育の特色だといえるでしょう。
【滋賀大学教育学部附属小学校】掲げられた理念を支える日々のしくみ
理念や子ども像は、日々の生活のなかで形になってはじめて意味を持ちます。同校の学校生活には、次のような前提があります。
制服が定められています。土曜授業は行われていません。給食は月曜・火曜・水曜・金曜に実施され、木曜日はお弁当と公表されています。アレルギーへの対応も行われていると案内されています。スクールバスの運行はありません。
「汗して つくる 働く」ことを大切にする学校で、給食の配膳や片づけ、掃除といった役割が日々回ってくる。これは、めざす子ども像に挙げられている実体験や勤労という言葉と、そのままつながっています。
学校の規模も押さえておきましょう。2026年3月1日時点で児童数は611名、1クラスの定員は35名で、1年生のみ33名とされています。教員は校長と副校長を除いて31名が在籍し、うち6名が非常勤です。
この人数のなかで、一人ひとりが自分の役割を持ち、仲間とともにやり遂げる。めざす子ども像に「進んで取り組み、仲間とともにやり遂げる子ども」が挙げられているのは、こうした環境があってのことだと考えられます。
なお、学校教育目標の示され方は資料によって異なります。2027年度入試の案内によると、「ふ・し・よ・う・つ」宣言として5つの項目にまとめた形で紹介されています。呼び方や項目の数に差がありますので、最新は学校の募集要項でご確認ください。
【滋賀大学教育学部附属小学校】教育内容についてよくある質問
授業の様子を見ることはできますか
2027年度入試に向けては、授業参観を含む学校説明会が2026年10月下旬から11月初旬にかけて予定されています。授業研究が日常的に行われている学校ですので、実際の授業を見る意味は大きいといえます。日程は変更されることがありますので、公式の案内でご確認ください。
教育実習があると、授業に影響はありませんか
教育実習は同校の役割の一部です。若い先生の卵が教室に入ることは、子どもにとって関わる大人が増えることでもあります。この環境をどう受け止めるかは、学校選びの判断材料のひとつになりますので、説明会の場で実際の進め方をうかがってみてください。
英語やICTの取り組みはありますか
英語教育や情報教育の具体的な内容について、公表されている情報は確認できていません。気になる点は説明会の場で直接おたずねください。
途中の学年から入ることはできますか
転入・編入の制度はありますが、附属の学校間での移動に限られると公表されています。また帰国子女の受け入れは行われていません。外部から途中の学年で入る道は用意されていませんので、この点を押さえておいてください。
通学できる範囲に条件はありますか
通学の範囲について、滋賀県外を経由する経路の利用は認められないとされています。出願そのものに関わる条件ですので、志望を検討し始めた早い段階で、ご自宅からの経路を確かめておいてください。
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