滋賀大学教育学部附属小学校の過去問は、どんな傾向なのでしょうか?
ペーパーは公表されていません
まず前提として、滋賀大学教育学部附属小学校が公表している考査内容に、ペーパーは含まれていません。口頭試問、行動観察、制作、運動、面接(親子)の五つが挙げられています。
そのため、問題集を解き込んで備えるという発想は、この学校には当てはまりにくくなります。市販の教材に取り組むこと自体は無駄ではありませんが、それが合否に直結すると考えるのは正確ではありません。
各分野の具体的な課題も公表されていません。憶測にもとづく対策は、かえって家庭の負担を大きくします。学校が公表している枠組みと教育目標から、準備を組み立てるほうが確実です。
口頭試問の土台になる力
口頭試問は、問いかけを受け取って自分の言葉で返す場面です。単語で答えるのではなく、短くても文の形で伝えられると、考えていることが相手に届きます。
滋賀大学教育学部附属小学校がめざす子ども像には、意欲、基礎学力、思考力、表現力を備えた子どもが挙げられています。自分の考えを言葉にする力は、学校が明確に求めているものです。
食卓での「今日いちばん楽しかったことは何」といった会話や、絵本を読んだあとに感想を尋ねるやりとりが、そのまま練習の場になります。特別な教材は必要ありません。
制作と運動の備え方
制作は、はさみやのり、クレヨンなどを扱う課題が想定されます。説明を聞いてから手を動かすこと、作りかけでも時間で区切ること、最後に片づけることの三つを、家庭の工作遊びのなかで習慣にしておきましょう。
滋賀大学教育学部附属小学校は、「汗してつくる、働く子ども」を子ども像のひとつに掲げています。実体験、失敗と創造、勤労、鍛錬という言葉が添えられており、手を動かす経験が重視されています。
運動は、走る・跳ぶ・投げるといった基本的な動きが想定されます。技術を磨くというより、体を動かすことを楽しめるかどうかが大きく効いてきます。公園や広場で遊ぶ時間そのものが準備です。
行動観察と面接をどう考えるか
行動観察は、初めて会う子どもたちと同じ場で過ごす時間です。順番を待つ、道具を貸し借りする、困ったときに自分から声を出すといったふるまいは、日々の生活のなかで育つものです。
滋賀大学教育学部附属小学校の「ふしょうっこ宣言」には、ふれあいといのちを大切にすること、よく考えてねばり強くやりぬくことなどが掲げられています。学校が育てたい姿がはっきり示されています。
面接は親子で臨みます。何を尋ねられるかは公表されていないため、答えを準備するのではなく、学校の教育をどう受け止めているかを家庭で言葉にしておくことが実質的な備えになります。
過去問という言葉との向き合い方
小学校受験の情報のなかには、実態と合わない「過去問」が出回ることがあります。滋賀大学教育学部附属小学校についても、公表されていない考査内容を前提にした情報には注意が必要です。
確かなのは、学校が自ら公表している内容だけです。五つの枠組みと、受験番号が抽選で決まること、月齢の考慮がないこと。この事実から出発すれば、準備の方向を見誤ることはありません。
考査の詳しい内容や実施方法については、滋賀大学教育学部附属小学校が公表する最新の募集要項で必ずご確認ください。ご家庭だけで判断に迷うときは、プロによる個別相談を承っております。あわせて個別家庭学習サポートもご活用ください。
【滋賀大学教育学部附属小学校】150年の歩みが、いまの姿の土台にあります
過去問の傾向を追うより、この学校がどういう成り立ちの学校なのかを知っておくほうが、準備の方向を定めやすくなります。
同校の創立は1875年、明治8年のことです。この年、大津市の島の関に小学校教員伝習所附属小学校が設けられました。教員を育てるための学校に附属する小学校として始まった、ということです。
その後1911年には滋賀県女子師範学校に附属小学校が置かれ、1947年には滋賀師範学校男子部附属小学校となります。1975年には創立100周年の記念式典が行われ、2004年には国立大学法人のもとに置かれる学校となりました。2023年には附属学校園教育環境充実基金が創設されています。
150年におよぶこの歩みが意味するのは、同校が「教員を育てる場」としての役割をずっと担ってきたということです。年間の行事にも、5月・6月・8月・9月と教育実習が繰り返し組み込まれています。授業研究が日常的に行われている環境だということです。
考査で見られているのも、この環境のなかで伸びていける子どもかどうかだと考えるのが自然でしょう。
【滋賀大学教育学部附属小学校】学校が示す言葉から、備える範囲を決める
出題の詳細が公表されていない以上、手がかりになるのは学校自身の言葉です。
同校は教育の基本理念として「いま を 生きる」を掲げています。一刻一刻変わる「今」を大切にし、自らの課題に向かってひたむきに追究する。その過程で充実感を持ち、自分の可能性を広げていく子どもを育てるという考え方です。
さらに学校教育目標として「ふしょうっこ」宣言が示されています。「ふ」はふれあいといのち、人や自然への思いやりといたわり。「し」はしっかりとこころ、礼儀や言葉づかい、感謝や反省、素直さ。「よ」はよくかんがえてねばりづよく、集中や挑戦、意志の強さと粘り。このほかにも、日々の行動のあり方や、これからの自分と未来に向かう気持ちに関わる言葉が続きます。「つ」はつながりとでんとう、家庭や地域、先輩や先生とのつながりです。
これらの言葉は、そのまま準備の項目表として使えます。過去問らしきものを探し回るより、「よ」の粘りが育っているか、「し」のあいさつが自然に出るかを一つずつ確かめていくほうが、確かな手ごたえが得られます。
【滋賀大学教育学部附属小学校】過去問と傾向についてよくある質問
志願者数はどのくらいですか
公表されている志願者数は、2022年度入試が男女あわせて158名、2023年度が161名、2024年度が128名、2025年度が134名、2026年度が121名です。募集人数は男女60名の予定で、この数には内部進学者も含まれます。数字は年度によって動きますので、目安としてご覧ください。
受験番号は出願の早さで決まりますか
いいえ、同校の受験番号は抽選で決まると公表されています。また月齢の考慮も行われません。出願を急ぐ必要はありませんので、その分の時間を準備に使ってください。
授業の様子を見る機会はありますか
2027年度入試に向けては、授業参観を含む学校説明会が2026年10月下旬から11月初旬にかけて予定されています。教育実習が日常的に行われている学校ですので、授業の進め方を実際に見ておくことには大きな意味があります。
直前期は何を優先すればよいですか
選考が年明けに行われる学校ですので、冬の体調管理がそのまま準備の一部になります。新しい教材に手を広げるより、生活のリズムを崩さないこと、人の多い場所でも指示を聞き取れる状態を保つことを優先してください。
学校の規模はどのくらいですか
2026年3月1日時点で児童数は611名です。1クラスの定員は35名で、1年生のみ33名とされています。教員は校長と副校長を除いて31名で、うち6名が非常勤です。人数の多い集団のなかで自分の役割を見つけて動けるかどうかは、行動観察の場面でも意味を持ちます。
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