奈良育英グローバル小学校を受けるとき、併願校はどう選べばよいですか?
まず第一志望の理由をはっきりさせる
奈良育英グローバル小学校を選ぶ理由が、一学年一クラスという小さな規模なのか、ユネスコスクールとしての体験学習なのか、トランスリンガル教育なのか。そこがはっきりすると、併願校の条件も自然と定まります。
この学校は児童数110名、教員15名という体制です。同じ規模の学校は、奈良県内にも多くありません。少人数を軸に選ぶなら、比較の対象は限られてきます。
一方で、通学の便や費用のバランスを重視するのであれば、奈良県内や大阪府内には検討できる学校がいくつもあります。何を譲れないのかを、ご家庭で言葉にしておきましょう。
日程の組み立てに気をつける
奈良育英グローバル小学校の一次は、夏の終わりに出願と選考が行われる日程が案内されています。関西の私立小学校の中では、早い時期にあたります。
合格発表はウェブと郵送の両方で行われます。発表が早いということは、その結果を受けてから次の出願を判断できる場合があるということです。
出願期間、選考日、発表日、入学手続きの締切。この四つを併願校ぶんすべて書き出して、一枚のカレンダーにしてみてください。無理のある組み合わせは、その時点で見えてきます。
子どもの負担から逆算する
併願の数を増やせば増やすほど、お子さんが試験を受ける回数は増えます。慣れるという利点はありますが、疲れが積み重なれば本来の力は出しにくくなります。
奈良育英グローバル小学校の考査は、ペーパー、口頭試問、行動観察、制作、運動、面接という幅広い構成です。備える範囲が広いぶん、時間もかかります。
すべての学校に同じ熱量で備えることはできません。第一志望に軸足を置き、併願校は無理のない範囲にとどめるほうが、結果として良い形になることが多いものです。
奈良育英グローバル小学校の志願者数は公表されていません。併願を考えるときも、倍率を比べるのではなく、教育の中身を比べるようにしてください。
この学校の一次は夏の終わりに行われます。同じ時期に考査を行う学校との組み合わせには、特に注意が必要です。
通学の現実を確かめる
奈良育英グローバル小学校は、近鉄奈良線「近鉄奈良」駅から徒歩10分、JR「奈良」駅から徒歩15分という立地です。スクールバスはありません。
併願校についても、同じように経路を確かめておきましょう。合格したあとに「思ったより遠かった」と気づくのは、いちばん避けたい事態です。
費用の見通しも合わせて確認しておきます。学校によって、入学時に必要な金額も、毎年の費用も、大きく変わってきます。
どこに進んでも生きる準備を
併願校を考えるうえでいちばん大切なのは、どの学校に進むことになっても、お子さんが前向きに通える形にしておくことです。滑り止めという言葉で片づけない準備が求められます。
聞く、考える、やり切る。この三つの土台は、どの学校の考査でも見られます。特定の学校のための対策より、この土台を育てる時間のほうが、長い目で見て確かです。
各校の日程や募集人数、費用は、必ず公式の募集要項でご確認ください。年度によって見直されることがあります。
ご家庭だけで判断に迷うときは、個別相談を承っております。日々の学習は個別家庭学習サポートもあわせてご活用ください。
資料で分かる日程は2026年度のものだけです
併願を組み立てるときは、日付が命です。ところが奈良育英グローバル小学校については、手もとの受験ガイド資料に2027年度の日程が載っていません。掲載されているのは、すでに実施済みの2026年度入試(一次)のものだけです。
その内容は、出願期間が2025年8月18日から8月26日まで、選考が2025年8月30日、合格発表が2025年9月1日で、ウェブと郵送の両方で行われたというものです。願書配布の時期、入学手続きの日程、そして一・五次と二次の日程については記載がありません。
ここから読み取れるのは、この学校の入試が8月末という早い時期に行われていたということです。関西では9月から10月にかけて入試が集中しますので、8月末の入試は併願の組み立てのうえで独特の位置を占めます。結果が早く出れば、その後の学校選びを落ち着いて進められる一方、夏休みの過ごし方は他校を目指す場合と変わってきます。
ただし、2027年度も同じ時期になるとは限りません。併願の設計は日程が確定してからでないと組めませんので、必ず学校の募集要項で最新の日程をご確認ください。
ほかの学校と比べるときの物差しをそろえる
併願先を並べて比べるときは、同じ単位にそろえないと判断を誤ります。資料から読み取れる条件を整理しておきます。
費用について、資料は次のように示しています。考査料が15,000円、入学時に入学金100,000円と施設整備資金60,000円(入学時のみ)、そして毎年かかる費用が、授業料・教育費・教育充実費を合わせて660,000円です。ここで注意が必要なのは、年額が三つの費目の合算でしか示されていないことです。授業料だけを取り出して他校の授業料と比べることはできませんので、比較は合計額どうしで行ってください。また月額表記の学校と比べる場合は、相手方の月額を12倍して年額に直したうえで並べます。
生活の条件も比較の材料になります。給食は月曜日から金曜日まで実施されていて、アレルギー対応もあると記されています。土曜授業はなく、学校行事のあるときに登校することがあるとされています。スクールバスはありません。児童数は110名で1クラスの定員は30名、教員数は非常勤4名を含めて15名です。
募集人数は一次が男女30名、一・五次と二次がいずれも男女若干名です。志願者数は2022年度から2026年度まで5年分すべてが非公表で、合格者数の記載もありませんので、倍率で他校と比べることはできません。
併願についてよくある質問
一次で不合格だった場合、次の機会はありますか
資料には、一・五次と二次の募集があり、いずれも男女若干名と記されています。ただし、その日程は掲載されていません。実施の時期が分からないと併願の予定に組み込めませんので、学校の募集要項でご確認ください。
併願先はどのように選べばよいですか
教育の方向性を軸にするのが確実です。奈良育英グローバル小学校は、教育方針として「世界に出ても負けない子どもに育てる」ことを掲げ、ユネスコスクールとして体験学習を重視し、外国語を全学年で実施しています。算数では「玉井式算数」に取り組み、低学年では「国語的算数教室」、高学年では「図形の極」を行っているとされています。2022年に奈良育英小学校から現在の校名に変更されたことも、この方向性を示すものです。こうした特色に共感できるかどうかを、まず考えてみてください。
考査の内容が近い学校を選ぶべきですか
準備を共通化しやすいという意味では、区分が近い学校は組み合わせやすくなります。この学校の考査は、ペーパー、口頭試問、行動観察、制作、運動、面接(親子・志願者・保護者)の六つの区分です。口頭試問と制作の両方を扱う学校であれば、準備の重なりは大きくなるでしょう。ただし区分が同じでも課題の中身は学校ごとに違いますので、あくまで二番目の判断材料として扱ってください。
説明会にはいつ行けばよいですか
2027年度入試に向けた予定として、資料には学校説明会が2026年4月18日、入試説明会が2026年5月16日、6月13日、7月4日と記されています。入試説明会が3回設けられていますので、併願先の行事と重ならない回を選べます。年間の予定を早めに書き出しておくと、動きやすくなります。
通学の条件は併願の判断に関わりますか
関わります。この学校にスクールバスはなく、通学は徒歩か公共交通機関です。所在地は奈良県奈良市法蓮町1000で、近鉄奈良線の「近鉄奈良」駅から徒歩10分、JRの「奈良」駅から徒歩15分と記されています。併願先とあわせて、6年間無理なく通える範囲かどうかを確かめておきましょう。
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