奈良育英グローバル小学校の過去問は、どの分野を対策すればよいですか?
奈良育英グローバル小学校(奈良市法蓮町)の考査は、ペーパー、口頭試問、行動観察、制作、運動、面接という内容で行われます。ただし、それぞれの具体的な出題分野は公表されていません。ここでは公表されている枠組みをもとに、分野ごとの備え方を整理します。実施の方法は年度によって変わるため、最新の内容は必ず公式の募集要項でご確認ください。
大切なのは、以下の3点です。
・出題の詳細は公表されていない
・ペーパーは基本の分野をひととおり
・制作と運動への備え
奈良育英グローバル小学校の個別相談、家庭学習サポート、願書作成、面接対策を行う筆者が詳しく解説していきます。
奈良育英グローバル小学校を受験される方は、ぜひ参考にしてくださいね!
出題の詳細は公表されていない
奈良育英グローバル小学校は、考査の枠組みを示していますが、ペーパーで扱う分野や問題数といった細かな情報は明らかにしていません。志願者数も公表されていません。
そのため、断片的な情報を頼りに「この分野が出る」と決めつけて準備を進めるのは得策ではありません。かえって、備えの幅を狭めてしまうことになります。
公表されているのは、考査の構成と、学校が育てたいと考えている子どもの姿です。この二つを手がかりに、幅広く土台を整えていくのが現実的な進め方になります。
ペーパーは基本の分野をひととおり
分野が公表されていない以上、絞り込むことはできません。話をよく聞いて答える問題、数を扱う問題、図形や位置を考える問題、季節や身のまわりの常識を問う問題など、基本的な範囲に触れておくと安心です。
奈良育英グローバル小学校は「玉井式算数」を取り入れ、低学年では「国語的算数教室」、高学年では「図形の極」に取り組んでいます。図形を頭の中で動かす力や、文章を読み取る力を大切にする学校です。
難しい問題を数多くこなすより、やさしい問題を確実に、最後まで指示を聞いてから解けるようにするほうが効果があります。聞き落としによる間違いは、練習で減らせます。
奈良育英グローバル小学校は「本物に触れ、本物のすばらしさを体感する」体験学習を重視しています。机上の知識だけを詰め込む準備は、この学校の方向とは合いません。
市販の問題集を使う場合は、一冊を最後までやり切ることを目標にしてください。何冊も手を広げるより、同じ問題に二度取り組むほうが力になります。
制作と運動への備え
制作の課題では、はさみやのりを使った基本的な作業が想定されます。特別な技術は要りません。折る、切る、貼るという動作を、家庭の遊びの中で経験しておけば十分です。
運動の課題では、走る、跳ぶ、ボールを扱うといった基本的な動きが中心になると考えられます。公園で体を動かす時間を確保することのほうが、特別な訓練より役に立ちます。
どちらの場面でも、説明を最後まで聞いてから動き出せるかどうかが見られます。家庭で「聞いてから動く」を合言葉にしておくと、当日も落ち着いて臨めます。
口頭試問と面接への備え
口頭試問は、先生と一対一で言葉を交わす場面です。正解を当てることより、伝えようとする姿勢が見られます。
面接は、親子、志願者、保護者という形が案内されています。過去にどんな質問があったかを探すより、学校を知ることから始めてください。
奈良育英グローバル小学校は、ユネスコスクールに認定され、「奈良から世界へ 〜はぐくむ、まもる、つなぐ〜」というテーマで学びを組み立てています。こうした特色をどう受けとめているかが問われます。
過去問がなくても準備はできる
過去問が手に入らないことは、不利ではありません。どのご家庭にとっても条件は同じです。目先の傾向にふりまわされず、力そのものを育てる時間が取れると考えることができます。
聞く、考える、やり切る。この三つが、どの分野の課題にも共通する土台です。身支度やお手伝いを最後まで自分でやり切る経験を、日々の中に積み重ねていってください。
出題の傾向は年度によって変わります。学校が公表する最新の情報を確認しながら、幅広い体験を通して考えることの楽しさを大切にしてあげてください。
ご家庭だけで判断に迷うときは、個別相談を承っております。日々の学習は個別家庭学習サポートもあわせてご活用ください。
志願者数が非公表であることを前提に考える
過去問や傾向を調べるとき、あわせて気になるのが「どれくらいの人が受けているのか」という点だと思います。この学校については、正直にお伝えしておく必要があります。
手もとの受験ガイド資料に載っている志願者数は、2026年度、2025年度、2024年度、2023年度、2022年度の5年分すべてが「非公表」です。合格者数の記載もありません。したがって、実質倍率はもちろん、募集人数と志願者数から出す見かけの倍率すら算出できません。分かっているのは、2026年度の募集人数が一次で男女30名、一・五次と二次がいずれも男女若干名であることだけです。
数字が出ないと不安に感じられるかもしれませんが、見方を変えれば、倍率に一喜一憂せずに準備へ集中できるということでもあります。合格の可能性を数字で測ることはできませんので、学校が育てようとしている力に自分の子どもの姿を近づけていく、という進め方になります。最新の募集状況は学校の募集要項でご確認ください。
学校が育てようとしている力から準備を組み立てる
出題の詳細が公表されていない以上、手がかりになるのは学校の教育の中身です。資料に記されている取り組みを見ていきましょう。
算数では「玉井式算数」に取り組んでいます。タブレットや電子黒板といった機器を活用し、低学年では「国語的算数教室」、高学年では「図形の極」を行っているとされています。ストーリー性のあるアニメーション動画から状況をつかみ、算数に結びつく情報を選び取る力を育てる学習です。話を聞いて場面を思い浮かべる力が土台になりますので、家庭での読み聞かせはそのまま準備になります。
学校はユネスコスクールにも認定されています。体験学習を重視した「本物に触れ、本物のすばらしさを体感する」取り組みが、地球規模の問題に積極的に関わる学びとして認められたものです。持続可能な開発のための教育として、テーマを設定して取り組んでいるとされています。
外国語は全学年で実施され、外国人講師と日本人講師による授業に加えて、海外の同世代の子どもたちと交流する国際交流学習が行われています。またトランスリンガル教育として、母語である日本語の習得を最も重視しながら、相手や状況に応じて適切な言葉やふるまいを選ぶ力を養うとされています。さらに知識の習得に加えて、分野を横断する学びや探究の時間を通して想像力・問題解決力・発信力を育てる教育も掲げられています。
校外学習も豊富です。2・3年生の雪あそび、3・4年生の山の学校(奈良市野外活動センターでの1泊2日)、5・6年生の臨海合宿(三重県御座白浜での2泊3日)、6年生のサマーキャンプ(休暇村近江八幡での1泊2日)などが挙げられています。
過去問と傾向についてよくある質問
過去問題は手に入りますか
手もとの資料には、出題された問題そのものは掲載されていません。分かるのは考査の区分だけで、ペーパー、口頭試問、行動観察、制作、運動、面接(親子・志願者・保護者)と記されています。この記事でも、出題例や課題の内容をお示しすることはしません。区分ごとに必要な力を家庭で育てるという進め方になります。
説明会に行けば傾向が分かりますか
説明会で入試内容がどこまで説明されるかは資料に記載がありません。ただ、学校の考え方を直接聞ける機会であることは確かです。2027年度入試に向けた予定として、資料には学校説明会が2026年4月18日、入試説明会が2026年5月16日、6月13日、7月4日と記されています。入試説明会が3回設けられていますので、都合のつく回に参加してみてください。
口頭試問への備えは何をすればよいですか
質問の内容は資料にありませんので、想定問答をつくることはできません。できるのは、日々の会話の中で「どうしてそう思ったの」と理由をたずね、自分の言葉で説明する経験を積むことです。この学校がトランスリンガル教育として、相手や状況に応じて適切な言葉やふるまいを選ぶ力を養うと掲げていることを踏まえると、暗記した答えより、その場で考えて話す姿のほうが大切にされていると考えられます。
学校の考え方はどこに表れていますか
資料には、教育方針として「世界に出ても負けない子どもに育てる」ことが掲げられていると記されています。変化の激しい時代を生き抜くために、自主創造の能力と友愛協同の精神を礎にしたホスピタリティを養い、世界で活躍できる人材の素地を形成するという考え方です。また教育目標として、神を信じ、人を愛し、道義を重んじ、真理を愛し、職分を貴び、勤労を楽しむ精神を養い、完全な人格を育成することが示されています。学校名に「グローバル」が入っているのは、2022年に奈良育英小学校から現在の校名に変更されたためで、この方針を明確に示すものといえます。
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