滋賀大学教育学部附属小学校の合格に向けて、家庭では何をすればよいですか?
学校が求める姿から考える
滋賀大学教育学部附属小学校がめざす子ども像は四つです。自ら学ぼうとする子ども、進んで取り組み仲間とともにやり遂げる子ども、いのちや人権を大切にする子ども、汗してつくる働く子どもです。
この四つは、机の上だけでは育ちません。話を最後まで聞く、友だちと力を合わせる、身のまわりのことを自分でやり切る。そうした日々の積み重ねが、そのまま考査の場面に表れます。
教育の基本理念は「いまを生きる」です。今この時を大切にして、自らの課題と目的意識を持って力を発揮する。合格を目的にするのではなく、今日の一日を大切にする姿勢が、この学校には合っています。
聞く力と話す力を土台に据える
考査には口頭試問が含まれます。問いかけを受け取って、自分の言葉で返す場面です。単語で答えるのではなく、短くても文の形で伝えられると、考えていることが相手に届きます。
家庭では、話しかけるときに一度手を止めて向き合う、最後まで聞いてから答えるといったやりとりを重ねてください。子どもは、聞いてもらった経験の分だけ、人の話を聞けるようになっていきます。
絵本を読んだあとに感想を尋ねる習慣も有効です。「どんなお話だった」と尋ね、順を追って話せるようになると、考えを整理して伝える力が育っていきます。
手と体を使う経験を重ねる
考査には制作と運動が含まれます。滋賀大学教育学部附属小学校は「汗してつくる、働く子ども」を掲げ、実体験、失敗と創造、勤労、鍛錬という言葉を添えています。
家庭の工作遊びでは、説明を聞いてから手を動かす、途中で困っても投げ出さない、最後に片づけるという三つを習慣にしておきましょう。うまくできないことも、大切な経験です。
運動については、技術を磨くより、公園で走り、跳び、登る経験を重ねるほうが、体を思いどおりに動かす感覚が育ちます。うまくできない場面での立て直し方も、遊びのなかで学べます。
集団のなかでの姿を育てる
行動観察は、初めて会う子どもたちと同じ場で過ごす時間です。順番を待つ、道具を譲る、困っている子に声をかけるといったふるまいは、直前に教え込めるものではありません。
滋賀大学教育学部附属小学校の「ふしょうっこ宣言」には、うそやいけないことをみのがさないこと、つながりとでんとうをたいせつにすることなどが掲げられています。
これらは家庭の日常のなかで育つものです。約束を守る、順番を守る、ありがとうとごめんなさいを言う。当たり前のことを丁寧に積み重ねてください。
家庭の姿を言葉にしておく
面接は親子で臨みます。滋賀大学教育学部附属小学校は、めざす保護者像として、物事の善し悪しをはっきり示せること、学校と手を携えて子育てしていこうとすることなどを掲げています。
学校とどう関わっていくかという姿勢が、保護者の言葉の土台になります。学校説明会や授業参観の機会に足を運び、実際の様子に触れておくことが何よりの準備です。
準備の期間に育った聞く力や生活の習慣は、結果がどうであれ子どもの中に残ります。考査の内容や選考の方法については、滋賀大学教育学部附属小学校が公表する最新の募集要項で必ずご確認ください。ご家庭だけで判断に迷うときは、プロによる個別相談を承っております。あわせて個別家庭学習サポートもご活用ください。
【滋賀大学教育学部附属小学校】年明けの選考から逆算して1年を組み立てる
準備の計画は、日程から逆算して立てます。2026年度入試では、願書の配布が2025年10月28日に本校の事務室で行われ、出願期間は2025年12月1日から5日、選考は2026年1月7日、合格発表は1月15日、入学者説明会は1月19日と公表されました。
秋に入試が集中する私立小学校とは、時期がずれています。この違いが意味するのは、準備の期間が長くなるということです。年長の秋を過ぎてもまだ本番が来ないということですから、気持ちを保ち続ける工夫が必要になります。
もうひとつ大きいのが、選考が真冬に行われるという点です。1月上旬は体調を崩しやすい時期です。どれだけ準備を積んでも、当日に力を出せなければ意味がありません。冬に向けて生活のリズムを整えること、早寝早起きを崩さないことは、準備の一部だと考えてください。
2027年度入試に向けては、授業参観を含む学校説明会が2026年10月下旬から11月初旬にかけて予定されています。出願の直前ですので、この説明会には必ず参加できるよう予定を空けておきましょう。
【滋賀大学教育学部附属小学校】自分では動かせない条件を見きわめる
準備の力をどこに向けるかを決めるには、動かせる部分と動かせない部分を分けて考えることです。
同校では、受験番号は抽選で決まると公表されています。願書受付順ではありませんので、出願を急いだからといって番号が前になることはありません。また、月齢の考慮も行われないと公表されています。
さらに、通学の範囲について、滋賀県外を経由する経路の利用は認められないとされています。これは出願そのものに関わる条件ですので、志望を検討し始めた早い段階で、ご自宅からの経路を確かめておいてください。
これらはすべて、ご家庭の努力では動かせない条件です。動かせないことに気持ちを取られるより、動かせる部分に力を注いでください。
動かせるのは、日々の生活のなかで育つ姿です。同校の学校教育目標として示されている「ふしょうっこ」宣言には、ふれあいといのちを大切にすること、しっかりと心をこめること、よく考えてねばりづよくやりぬくこと、つながりと伝統を大切にすることといった言葉が並びます。子ども自身が唱える形で示されているところに、この学校の考え方が表れています。
【滋賀大学教育学部附属小学校】受験対策についてよくある質問
考査料はいくらですか
2025年度は3,300円と公表されています。国立の学校ですので、私立と比べるとかなり抑えられた金額です。最新の額は募集要項でご確認ください。
志願者数はどのくらいですか
公表されている志願者数は、2022年度入試が男女あわせて158名、2023年度が161名、2024年度が128名、2025年度が134名、2026年度が121名です。直近は120名台から130名台で推移しています。数字は年度によって動きますので、目安としてご覧ください。
教室に通わせる必要はありますか
一律の答えはありません。ただし同校の考査にはペーパーが含まれていませんので、問題を解く量を積み上げる形の準備が、そのまま合否に結びつくとは限りません。集団のなかでの振る舞いや、手を動かす経験を積める場を選ぶという視点で考えてみてください。
学校の規模はどのくらいですか
2026年3月1日時点で児童数は611名、1クラスの定員は35名で、1年生のみ33名とされています。教員は校長と副校長を除いて31名で、うち6名が非常勤です。人数の多い場所で指示を聞き取れるかどうかは、この学校では特に意味を持ちます。
不合格だった場合、途中の学年から入り直せますか
転入・編入の制度はありますが、附属の学校間での移動に限られると公表されています。また帰国子女の受け入れは行われていません。外部から途中の学年で入る道は用意されていませんので、その前提で臨んでください。
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