女の子の面接では、どんなところを見られているのでしょうか。
服装やマナーも含めて、準備の全体像を知りたいです。
【小学校受験】面接で見られていること
面接の目的は、書類だけでは分からないご家庭の姿を確かめることにあります。学校が知りたいのは、六年間をともに歩めるご家庭かどうか、そしてお子さまが学校の生活になじめそうかどうかの二つです。
保護者については、ご家庭の方針が定まっているか、学校の教育をどこまで理解しているか、入学後に学校と協力していけるかが見られます。難しい言葉で語る必要はなく、日々の暮らしの中で実際にしていることが伝わるかどうかが要になります。
お子さまについては、答えの正しさよりも、初めて会う大人と落ち着いてやりとりできるか、自分の言葉で伝えようとするかを見ています。人見知りのお子さまであれば、堂々と話すことを目標にせず、小さな声でも最後まで言い切れることを目標にしてください。
女の子の場合、しっかり者に見える分だけ、暗記した受け答えが目立ってしまうことがあります。すらすら答えられることよりも、その子らしい間や表情が残っているほうが、ずっとよい印象につながります。
また、面接は合否を決めるためだけの時間ではありません。学校側にとっては、入学後にご家庭と足並みをそろえられるかを確かめる場でもあります。ご家庭にとっても、その学校の空気が我が子に合うかを感じ取る機会になりますので、審査される場という気持ちを少し手放してのぞむほうが、自然な表情が出ます。
【小学校受験】面接にふさわしい服装
服装は「整っていて目立たない」が基準です。流行を取り入れるより、清潔感と動きやすさを優先してください。
お父様の服装
濃紺またはダークグレーの無地のスーツに、白いワイシャツ、落ち着いた色のネクタイが基本です。靴は黒の革靴を選び、前日に磨いておきます。腕時計やかばんも派手なものは避け、全体を静かな印象にまとめます。
お母様の服装
濃紺を中心とした落ち着いた色のスーツかワンピースが一般的です。スカート丈は座ったときに膝が隠れる長さにし、アクセサリーは結婚指輪と一連のパールまで、と考えておくと迷いません。髪はまとめ、化粧は薄めに整えます。
お子さまの服装
女の子は、紺やグレーのワンピースにボレロやカーディガンを合わせる形が定番です。白い襟や靴下で清潔感を出し、靴は歩き慣れたものを選びます。髪は前髪が目にかからないようにまとめ、飾りは小さなものにとどめてください。
靴下や下着まで含めて、前日の夜にすべて一か所にそろえておくと当日が楽になります。予備のハンカチや替えの靴下を持っておくと、雨の日でも落ち着いて動けます。
服装は、当日に初めて着せるのではなく、一度着て外を歩かせておきましょう。着心地の悪さは、そのまま当日の落ち着かなさにつながります。くわしくは面接の服装の記事もご覧ください。
【小学校受験】面接のマナーと当日の流れ
入室のとき
扉を三回ほどノックし、返事を待ってから入ります。入ったら扉のほうを向いて静かに閉め、いすの横まで進んで一礼します。着席を促されてから座るのが基本です。お子さまには「先生の目を見て、こんにちはと言おうね」とだけ伝えておけば十分です。
面接中
背筋を伸ばし、足をそろえて座ります。手は膝の上に軽く置きます。話している方を見て、うなずきながら聞く姿勢が、そのまま家庭の空気として伝わります。お子さまが答えている途中で、保護者が補ったり訂正したりしないよう気をつけてください。
退室のとき
立ち上がっていすの横に立ち、お礼を述べて一礼します。扉の前でもう一度向き直り、静かに閉めます。廊下や玄関を出るまでが面接だと考えて、最後まで落ち着いた足取りで進みましょう。入退室のマナーの記事もあわせてご確認ください。
【小学校受験】面接で問われるテーマ
面接で扱われる分野は、学校ごとに違いはあるものの、大きくは次のように整理できます。テーマごとに材料を用意しておくと、当日その場で組み立てられるようになります。
お父様に問われやすいテーマ
- 志望の理由と学校への理解
- ご家庭の教育方針
- 仕事と家庭の関わり方
- 休日の過ごし方と父子の時間
- お子さまの将来への願い
実際の面接では、お父様はまず自己紹介を求められ、続けてお仕事の内容にふれる形で話が始まります。志望理由は理由そのものだけでなく、学校の教育方針のどこに共感したのかまで説明を求められます。ご家庭の教育方針、そして子育てで最も大切にしていることを一つ挙げて語る形も、多くの学校で見られます。お嬢様については、長所と短所を並べて挙げる形、ふだんどのように接しているか、休日に父娘でどのように過ごしているかを尋ねられます。
仕事の話は、職種の説明に時間を使わず、そこで大切にしている姿勢が家庭の方針とどうつながっているかまで話せると印象が変わります。
お母様に問われやすいテーマ
- お子さまの性格と育ちの様子
- 園での生活と友だち関係
- 生活習慣としつけ
- 健康面やアレルギーへの配慮
- 学校との関わり方や通学の見通し
お母様には、趣味など人柄が見える話題から入る年があります。学校の教育方針とご家庭の方針が重なる点を挙げて説明する形、学校行事や説明会に参加したことがあるかを確かめる形で問われます。お嬢様については、よいところと直したいところを両方挙げる形、しつけで気をつけていること、家でどんなお手伝いをしているかが定番です。子育てで特に大変だった場面や、受験に向けてどのような準備をしてきたかを尋ねられることもあります。共働きのご家庭には送り迎えや急な呼び出しへの対応、PTA活動の経験の有無など、入学後の関わり方を確かめる問いが向けられます。
性格については、よいところと課題の両方をたずねられる形が定番です。課題は、直そうとしている取り組みとセットで話すと、ご家庭の姿勢まで伝わります。
お子さまに問われやすいテーマ
- 名前と年齢、家族のこと
- 園での生活と好きな遊び
- お友だちとの関わり
- 家でのお手伝い
- 好きな食べ物や絵本
- 小学校での楽しみ
お嬢様には、当日の様子や学校との接点を確かめる問いから入る形が多く見られます。ここまでどのような道のりで来たか、この学校を訪れたことがあるかといった内容です。園については、園の生活の中で一番好きなことや、お友だちと何をして過ごしているかを尋ねられます。家庭での役割として、どんなお手伝いをしているかも定番です。そのほか、得意なことや好きなこと、いま一番力を入れて頑張っていること、好きな本、休みの日にお父様と何をして遊んでいるか、小学生になったらしたいこと、将来なりたいものが問われています。
いずれも身近な分野ですので、特別な知識は必要ありません。ふだんの会話の中で、ひとつの話題を三往復ほど続ける練習をしておくと、当日も言葉が出てきます。
親子でいっしょに答える形をとる学校もあります。その場合は、保護者が長く話しすぎないことが大切です。お子さまが答えたことを一言で受けとめ、そこに家庭の様子を短く添えるくらいの配分が、ちょうどよいバランスになります。
【小学校受験】家庭での練習とよくある失敗
練習は、答えを覚えさせる形にしないことが何より大切です。台本どおりに答えられるようになるほど、少し形を変えられただけで固まってしまいます。夕食の時間に、今日いちばん楽しかったことを一つ話してもらうところから始めてください。
お子さまの練習で意識したいのは、聞かれたことに正面から答える感覚です。好きな遊びの話であれば、遊びの名前だけで終わらせず、だれと、どこが楽しいのかまで言えるように、家庭の会話で自然に引き出してあげてください。
保護者の練習は、声に出して三十秒でまとめる訓練が中心になります。志望動機や子育てで大切にしていること、叱るときとほめるときは、どの学校でも扱われやすい分野ですので、先に整理しておくと安心です。
よくある失敗は、次の三つです。
- 暗記した文章の棒読みになってしまう
- 父と母で家庭の方針が食い違う
- 実際よりよく見せようとして話が大きくなる
一つめと二つめは、準備の方向を変えるだけで防げます。答えの文章ではなく、大切にしている考えを一つ決め、それを説明する場面を家族で共有しておけば、言い方が違っても中身はそろいます。
三つめは、後から辻褄が合わなくなりやすい失敗です。できていないことは、これから取り組む姿勢とあわせて素直に話すほうが、はるかに好ましく受け取られます。
男の子の面接については男の子の面接の記事で解説していますので、きょうだいで受験される方はあわせてご覧ください。
【小学校受験 面接の教科書 回答例付き 女の子編】(サンプル)

よくあるご質問
人見知りが強い場合はどうすればよいでしょうか
大きな声で話すことを目標にせず、目を見てうなずく、最後まで言い切るという小さな目標から始めてください。祖父母やご近所の方など、家族以外の大人と話す機会を少しずつ増やすことも助けになります。
面接の練習は毎日したほうがよいですか
毎日の型稽古はおすすめしません。週に一度ほど短く行い、あとは日常の会話で伸ばすほうが、自然な受け答えにつながります。
兄や姉が在学していることは話してよいのでしょうか
事実として伝えて差し支えありません。ただし、それを理由の中心にすると学校理解が浅く見えますので、ご家庭がその学校に共感した点を先にお話しになるとよいでしょう。
控え室ではどのように過ごせばよいでしょうか
静かに待つことが基本です。絵本を一冊持っていき、膝の上で静かに読む形にしておくと、お子さまの気持ちも落ち着きます。ほかのご家庭の様子は気にせず、家族の時間として過ごしてください。
面接の日は幼稚園を休ませたほうがよいですか
半日だけ参加してから向かうご家庭もあれば、一日お休みにするご家庭もあります。お子さまの体力と、移動にかかる時間から逆算して決めてください。無理をさせるより、機嫌よく当日を迎えることを優先しましょう。
子どもが答えられなかったときはどうすればよいですか
その場で助け舟を出さず、静かに待ってください。保護者が落ち着いていることが、お子さまの立て直す力になります。
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