和歌山大学教育学部附属小学校の教育には、どんな特色がありますか?
三つの言葉で示された教育目標
和歌山大学教育学部附属小学校の教育目標は、Enrichment(豊かな情操)、Intelligence(質の高い知性)、Creativity(輝く創造性)の三つで示されています。心と知性と創造する力を、並べて大切にする姿勢が読み取れます。
教育方針としては、目標の達成に向けて教職員が一同で努力し、学校と保護者が協同を進めること、学校の特性を生かしたカリキュラムを創造して教育実践と教育研究を進めること、そして附属中学校との連絡進学制度により小中の指導連携を図ることが公表されています。
和歌山大学教育学部附属小学校は1875年(明治8年)の創立で、和歌山の地で百年を大きく超える歩みを重ねてきました。児童数は390名、教員数は非常勤8名を含めて38名と公表されています。
複式学級による異学年の学び
和歌山大学教育学部附属小学校の大きな特色は、複式学級を置いていることです。1年生から6年生までの単式学級に加え、複式の学級が編制されており、異学年・少人数による学びが日常のなかにあります。
複式学級では、年齢の違う子どもが同じ教室で学びます。上級生が下級生に教える場面、下級生の問いから上級生が学び直す場面が自然に生まれ、教え合いを通して理解が深まっていきます。
さらに和歌山大学教育学部附属小学校は、和歌山県下および県外の複式学級設置校と交流し、複式教育のよりよい学習指導のあり方について研究を行っていると公表しています。教育学部の附属校らしい、実践と研究が結びついた取り組みです。
外国語・情報・図書館の教育
外国語については、ネイティブ講師と担任によるティーム・ティーチングでの活動が公表されています。英語は高学年で週2時間、低・中学年は月2回、外国人講師2名が関わる体制で、学年の段階に応じて授業時数が異なります。
情報教育では、パソコン31台、iPad165台、iPad mini47台が整えられ、教室にも配置されて児童が自由に使えると公表されています。ICTを活用した授業の研究発表会も実施されており、機器が飾りではなく学びに使われていることがわかります。
図書館教育では、2007年度からコンピューターによる蔵書データ管理が導入されました。蔵書管理や貸出作業が簡素化されたことで、「本を大切にする」「本に親しむ」という意欲と態度を育てることに力が向けられています。
校舎と、保護者が関わる学校生活
和歌山大学教育学部附属小学校の校舎は、教室がオープンな造りになっており、必要に応じて間仕切りをする形と公表されています。学年や活動に合わせて空間を変えられる、柔軟な学びの場です。
子どもたちの遊具施設として「プレイランド」があることも公表されています。休み時間に体を動かして遊ぶ環境が校内にあることは、低学年のうちほど大きな意味を持ちます。
また、学校教育活動への保護者参加が特色として挙げられています。「読み聞かせ」や各学年学級の行事などに保護者が積極的に関わる形で、学校と家庭が近い距離にあることが、和歌山大学教育学部附属小学校の日常です。
一年の行事から見える学校の姿
年間行事としては、4月の入学式・対面式・日曜参観、5月の遠足やペア遠足・5年生の南紀旅行、6月の音読劇発表会と4年生の高野山合宿、9月のスプレク(運動会)などが公表されています。
10月には6年生の修学旅行、11月には4年生の校外学習、1月と2月には社会見学が置かれ、教室の外で学ぶ機会が学年ごとに用意されています。9月から11月にかけては教育実習も行われ、附属校としての役割が学校の一年に組み込まれています。
教育の内容や実施の状況は年度によって変わります。和歌山大学教育学部附属小学校が公表する最新の案内で必ずご確認ください。ご家庭だけで判断に迷うときは、プロによる個別相談を承っております。あわせて個別家庭学習サポートもご活用ください。
【和歌山大学教育学部附属小学校】教育学部の附属校としての研究の広がり
この学校の教育を理解するうえで欠かせないのが、日常的に行われている授業研究です。公式サイトの研究関連情報には、国語科・社会科・算数科・理科・生活科・音楽科・図画工作科・家庭科・体育科・道徳科・外国語および外国語活動・総合的な学習の時間・複式教育・学校提案という区分が並び、特定の教科に偏らずに研究が進められていることが分かります。
令和8年度に予定されている研究会も公表されています。第25回複式授業研究会は2026年6月20日土曜日の12時30分から17時まで、会場は本校、参加費は無料で、申込締切は6月18日木曜日17時とされています。この日の研究授業は、3・4年の算数科があまりのあるわり算および式と計算の順序、5・6年の国語科が作品の象徴をとらえた読解です。
さらに、2026教育研究発表会が2026年10月31日土曜日に予定されており、全体講師として京都大学の石井英真先生と和歌山大学の二宮衆一先生の名前が挙げられています。第19回ICT活用授業研究会は2027年1月30日土曜日です。
複式・教育研究・ICTという三つの柱で、年に3回の研究会が開かれている。この事実だけでも、授業づくりにどれだけ力を注いでいる学校かが伝わってきます。
【和歌山大学教育学部附属小学校】学級編成と、長い歩みが残したもの
令和8年度の募集要項によると、複式学級は1・2年、3・4年、5・6年に各1学級が置かれています。募集人員も複式学級が男子4名・女子4名の計8名、単式学級が男子30名・女子30名の計60名と分けて示されており、あわせて68名でした。教員紹介のページでも、複式の5・6年生、複式の3・4年生という受け持ちが単式の各学年と並んで紹介されています。
学校の歩みも、公式サイトに詳しく記されています。慶応2年に学習館として開設された当時は、藩士は一般に50歳未満の者が必ず就学すべきものとされ、国学・漢学・蘭学・兵学など8教科が置かれていました。明治2年には、館内の席次は身分の高い低いによらず学力の順序によるべきものと改められています。明治5年に岡山小学が開校し、明治7年3月にはその中に小学校教員取立学校が設けられ、これが師範学校設立の端緒となりました。そして明治8年5月4日、岡山小学が和歌山師範学校となり、附属小学校が誕生したと記されています。
校章は松と白菊に「附小」の文字を配したもので、昭和26年に現在の形に改定されました。白菊は古今集に記された史実に由来し、別名をリュウノギクといいます。公式サイトには創立150周年記念行事のカテゴリも設けられています。
学力の順序で席次を決めるという明治2年の改革は、身分ではなく学びそのものを見るという姿勢のあらわれです。150年を超えていまに続く学校の性格を考えるうえで、覚えておきたい一節ではないでしょうか。
【和歌山大学教育学部附属小学校】教育についてよくある質問
教育目標はどのように示されていますか
公式サイトには、豊かな情操、質の高い知性、輝く創造性の達成をめざし、対話と協働を通じた教育実践を展開していると記されています。
研究会は保護者も見学できますか
研究会の案内は公式サイトの研究会情報のページに掲載されます。第25回複式授業研究会は参加費無料、申込締切は2026年6月18日木曜日17時と示されていました。参加できる対象については、その都度の案内でご確認ください。
児童数や1学級の人数は公表されていますか
在籍する児童数や1学級あたりの人数をまとめた数字は、公式サイトに掲載されていません。募集人員は令和8年度が計68名と示されていました。
入学したあとの学びの様子を知る方法はありますか
公式サイトには学習活動・行事のページや研究関連情報のページがあり、授業の記録が随時公開されています。加えて、令和8年度は令和7年11月12日水曜日に学習公開が9時30分から10時20分まで、施設見学が同日15時から16時まで設定されていました。
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