奈良女子大学附属小学校を受けるなら、併願はどう考えればよいですか?
奈良女子大学附属小学校(奈良県奈良市百楽園)の令和9年度入学者の場合、願書受付が2026年8月中旬から下旬、適性検査が10月3日と公表されました。願書は説明会に参加した家庭にのみ配付され、出願者が上限をこえた場合には抽選も行われます。ここでは併願を考えるときの視点を整理します。日程は年度によって変わりますので、必ず各校の募集要項でご確認ください。
大切なのは、以下の3点です。
・秋の早い時期に選考があります
・抽選と外部枠の小ささをどう受け止めるか
・教育の方向が近い学校を選ぶ
奈良女子大学附属小学校の個別相談、家庭学習サポート、願書作成、面接対策を行う筆者が詳しく解説していきます。
奈良女子大学附属小学校を受験される方は、ぜひ参考にしてくださいね!
秋の早い時期に選考があります
令和9年度入学者の場合、教育方針説明会が2026年7月2日と7月4日、願書受付が8月17日から28日、適性検査が10月3日、合格発表が10月6日と公表されました。願書は説明会に参加した家庭にのみ配付されます。
関西の私立小学校の入試も秋に集中します。日程が重なる可能性がありますので、併願を考える場合は、各校の要項が出そろった段階で日付を一枚の紙に並べて確かめてください。
また、出願者が適正に実施できる人数の上限をこえた場合には抽選が行われます。適性検査の前に抽選がある点は、日程を組むうえで押さえておきたい特徴です。
抽選と外部枠の小ささをどう受け止めるか
奈良女子大学附属小学校の募集人数は男女70名ですが、このうち約48名は内部進学者です。外部から出願する家庭にとっての枠は、20名あまりということになります。
そこに抽選が加わる可能性がありますので、準備を尽くしても考査に進めないことがあり得ます。この構造は、志望を固める前に家族で共有しておきたい事実です。
だからこそ、奈良女子大学附属小学校だけに絞るのではなく、家庭の価値観に合う学校をもうひとつ考えておくことに意味があります。子どもに逃げ道を用意するというより、家庭の気持ちに余白をつくるための備えです。
教育の方向が近い学校を選ぶ
奈良女子大学附属小学校は、大正期から100年以上にわたって「奈良の学習法」を貫き、子どもが主体となって探究する学びを大切にしてきました。通知表がないことも、その考え方の表れです。
併願先を考えるときは、偏差値や知名度ではなく、その学校の教育方針に共感できるかどうかを軸に据えてください。どちらに進んでも納得できる状態をつくることが、いちばんの安心になります。
探究的な学びを大切にする学校であれば、日々の準備の中身を大きく変えずに併願できます。反対に、教育の考え方が正反対の学校を選ぶと、子どもも家庭も迷いやすくなります。
家庭の条件から逆算する
奈良女子大学附属小学校は国立のため授業料の負担が軽く、考査料も3,300円と公表されています。制服もありません。私立小学校を併願先に考える場合、費用は大きく変わりますので、先に確かめておきましょう。
また、奈良女子大学附属小学校にはスクールバスがありません。近鉄奈良線「学園前」駅から徒歩7分という立地ですので、通学の負担は駅までの距離によって家庭ごとに変わります。
この学校では自由研究の指導に保護者が連携すると公表されています。保護者の関わり方の濃さも学校によって異なりますので、働き方と合わせて検討してください。
併願を決めるまでの進め方
まずは志望の中心をはっきりさせることです。奈良女子大学附属小学校に強く惹かれているなら、その理由を言葉にしてみてください。そこで挙がった要素を持つ学校が、自然と併願先の候補になります。
次に、日程が物理的に両立するかを確かめます。出願、抽選、選考、合格発表、入学手続きの説明会の日付を並べると、無理のある組み合わせはすぐに見えてきます。
各校の入試日程や考査の内容、費用については、奈良女子大学附属小学校を含め、それぞれの学校が公表する最新の募集要項で必ずご確認ください。ご家庭だけで判断に迷うときは、プロによる個別相談を承っております。あわせて個別家庭学習サポートもご活用ください。
【奈良女子大学附属小学校】同じ奈良の国立小との日程を並べて確かめる
併願を考えるときは、まず日程が物理的に重ならないかを確認します。奈良県内のもうひとつの国立小学校である奈良教育大学附属小学校と並べてみましょう。いずれも学校が公表している内容です。
奈良女子大学附属小学校(令和9年度入学)
- 説明会 令和8年7月2日(木)・7月4日(土)、こども見学の日 7月8日(水)
- 出願 令和8年8月17日(月)〜8月28日(金) 簡易書留による郵送(消印有効)
- 検査 令和8年10月3日(土)
- 合格発表 令和8年10月6日(火)9時00分〜10時00分
奈良教育大学附属小学校(2027年度入学・通常学級)
- 学校説明会 2026年7月23日(木)・8月22日(土)
- 願書配付 2026年7月23日〜9月15日 願書受付 2026年9月15日・16日(窓口)
- 抽せん・健康診断・面接調査 2026年10月1日(木)
- 入学許可証の交付 2026年10月29日・30日
検査日は10月3日と10月1日で、二日ずれています。一方で、出願の時期と方法は大きく違います。奈良女子大学附属小学校は8月の郵送、奈良教育大学附属小学校は9月15日・16日の窓口受付です。夏の予定の組み方が変わってきますので、早めにカレンダーへ書き込んでおきましょう。
【奈良女子大学附属小学校】出願できる家庭の条件がそもそも違います
日程よりも先に確かめたいのが、そもそも出願できるかどうかです。二校は条件の決め方が根本的に違います。
奈良女子大学附属小学校は、令和9年度の通学許可範囲についての資料で、通学時間が45分以内である地域を通学許可範囲とすると示しています。地名ではなく時間で線が引かれ、公共交通機関を使う場合は自宅住所から学園前駅まで平日午前7時53分に到着する経路で調べ、駅から学校までの徒歩7分を加える、という調べ方まで指定されています。
これに対して奈良教育大学附属小学校は、2027年度入学の募集要項で指定の校区を挙げています。飛鳥中学校区、春日中学校区、三笠中学校区、都跡中学校区、都南中学校区の一部、若草中学校区の一部、伏見中学校区、平城東中学校区、平城中学校区です。そのうえで、公共の交通機関、徒歩によって片道1時間以内で通学できることが条件とされています。
つまり、片方は時間だけ、もう片方は校区と時間の両方。ご家庭の住所によっては、両方に出願できることもあれば、片方しか選べないこともあります。まずここを確かめてから、対策の計画を立ててください。判断に迷うときはオンライン個別相談もご利用いただけます。
【奈良女子大学附属小学校】併願についてよくある質問
奈良県内の国立小学校は併願できますか
令和9年度・2027年度の日程で見るかぎり、検査日は10月3日と10月1日で重なっていません。ただし出願資格が異なりますので、日程よりも先にご家庭が両方の条件を満たすかを確認してください。
選考のしかたは同じですか
いいえ。奈良女子大学附属小学校は令和9年度入学者募集要項で、個人活動(筆記を含む)、集団活動、親子面接、書類審査による総合評価と示しています。奈良教育大学附属小学校は2027年度の募集要項で「抽せんによる選考」と明記し、抽せんは保護者が行うと説明しています。準備の考え方がまったく違ってきます。
両方に合格したらどうなりますか
いずれの学校も入学手続きの日程を定めています。奈良女子大学附属小学校は令和8年10月6日に入学手続説明会、奈良教育大学附属小学校は2026年10月29日・30日に入学許可証の交付です。手続きの期限を過ぎると資格を失うことがありますので、優先順位はあらかじめご家族で決めておきましょう。
私立との併願はどう考えればよいですか
秋のはじめに選考が集中しますので、体力と気持ちの配分が課題になります。学校数を増やすより、ご家庭の教育方針に合う学校を絞り込むほうが、お子さまの負担は軽くなります。
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