近畿大学附属小学校の合格に向けて、家庭では何をすればよいでしょうか。
生活習慣を整えることが土台
同校の考査には、生活テストがあります。まずは、あいさつや片付け、着替え、道具の扱いなど、生活の基本を子どもが自分でできるよう整えましょう。
生活習慣は、短期間では身につきません。日々の暮らしのなかで、少しずつ子どもが自分でできることを増やしていくことが大切です。
生活の基本が整っていることは、生活テストだけでなく、行動観察や口頭試問での落ち着いた振る舞いにもつながります。
話を聞いて理解する力を育てる
ペーパー(知的テスト)では、話の理解や、数、図形などの力が見られると考えられます。まずは、話をよく聞いて理解する力を育てましょう。
絵本の読み聞かせや、日々の会話を通じて、聞いたことを理解し、自分の言葉で返す習慣を積み重ねることが土台になります。
特定の難問に取り組むより、幅広い分野の基礎をバランスよく整えることが、考査への近道です。
集団で関わる力と話す力を育てる
行動観察(集団活動)では、友だちと協力できるか、指示を聞いて動けるかが見られます。公園や園で、友だちと関わる機会を大切にしましょう。
口頭試問では、質問に自分の言葉で答えられるかが見られます。日ごろの会話のなかで、自分の思いを言葉にする習慣を育てておきましょう。
初めての場でも落ち着いて取り組めるよう、いろいろな集団に触れる経験を積んでおくと安心です。
保護者面接への準備
面接は保護者を対象に行われます。家庭の教育方針や、学校への理解が問われます。両親で方針を共有しておくことが大切です。
同校の「実学教育」「人格の陶冶」や、校訓への理解を深め、家庭の言葉で語れるようにしておきましょう。
学校説明会や入試イベントに参加し、学校の雰囲気を実際に感じておくことが、面接での言葉にも説得力を与えます。
家庭で無理なく続けるために
まずは、生活習慣・聞いて理解する力・集団で関わる力・話す力という柱を、日々の暮らしのなかに少しずつ取り入れていきましょう。
詰め込みではなく、子どもが楽しみながら続けられることが何より大切です。保護者が焦らず見守る姿勢が、子どもの力を伸ばします。
ご家庭だけで判断に迷うときは、プロによる個別相談を承っております。あわせて個別家庭学習サポートもご活用ください。
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学校が公表している「求めている姿」から始める
合格に向けた準備は、学校が何を大切にしているかを知るところから始まります。近畿大学附属小学校は、公式サイトのよくある質問で求める姿をはっきり書いていますので、まずここを土台にしましょう。2026年8月時点の記載は次のとおりです。
「どのような児童の入学を希望されていますか」という質問への答えは、「年齢相応の基本的生活習慣ならびに、社会性が身についている児童」です。とくに、人の話をしっかり聞いて行動できることが重要だとされています。
「入学前に、家庭でできる準備はありますか」という質問への答えも、「基本的かつ健全な生活習慣ならびに、人の話をしっかりと聞く態度」の習得に向けた家庭での指導です。2つの質問に、ほぼ同じ言葉が返ってきています。学校が何を見たいかは、これ以上ないほどはっきり示されているということです。
さらに「児童たちの個性を伸ばすために、特に心がけられていること」については、弱点より長所に焦点を当て、「自分の可能性を信じて生きることができる児童」の育成を目指すと書かれています。できないことを責める準備ではなく、得意を伸ばす準備が学校の方針と合っています。
教育目標のページには、建学の精神として「実学教育」と「人格の陶冶」、そして「本物から学ぶ」ことが掲げられています。校訓は「人に愛される人、信頼される人、尊敬される人になろう」。教育の三大方針は、叡智教育・道徳教育・健康教育です。
公式の日程から、準備のスケジュールを組む
準備は逆算で決まります。公式の「募集・入試日程」に記載されている令和9年度(2027年度)入試の日程は次のとおりです。
- 一次 出願期間 令和8年7月27日(月)から8月24日(月)まで(インターネット出願・エコ出願)
- 一次 保護者面接日 令和8年8月29日(土)
- 一次 入学試験日 令和8年9月2日(水)/試験内容は知的テスト・口頭試問・生活テスト・集団活動
- 一次 合格発表 令和8年9月4日(金)/インターネットのみ
- 一次 入学手続期間 令和8年9月4日(金)から9月11日(金)まで
- 二次 出願期間 令和8年10月9日(金)から10月20日(火)まで
- 二次 保護者面接日・試験日 令和8年10月28日(水)
- 二次 合格発表 令和8年10月30日(金)/入学手続 10月30日から11月6日まで
募集人員は一次が120人(内部推薦を含む)、二次が若干名。考査料はいずれも20,000円です。一次では保護者面接が入学試験より先にありますので、夏休みのうちに願書と面接の準備を仕上げておく必要があります。
学校を知る機会も年間を通して用意されています。公式の入試説明会のページによると、4月に春の学校説明会が6回、5月16日と6月27日にプレスクール(体験入学)、7月25日に近小入試ナビ 入試体験会またはプレスクール、9月末頃に入試速報会、11月中旬に近小焼展と学校説明会(全園児・編入生対象)、12月下旬にクリスマススクール、1月30日にプレスクール(年中・年少児対象)、2月25日頃に図工書写展と学校説明会が案内されています。個別の学校見学は電話(0742-53-1200)で問い合わせる形です。
家庭で積み上げられること
公式の言葉は、そのまま家庭の取り組みに置き換えられます。
「人の話をしっかり聞いて行動できること」に対しては、最後まで聞いてから動く習慣です。指示を途中でさえぎらない、聞き返すときは「もう一度お願いします」と言える。この2つを毎日の場面で確かめてください。
「年齢相応の基本的生活習慣」に対しては、身の回りのことを自分でやりきることです。朝の支度、脱いだものをたたむ、道具を出したら片付ける。試験内容に「生活テスト」という区分がある以上、ここは避けて通れません。
「本物から学ぶ」という建学の精神に対しては、体験の量です。公式の年間行事を見ると、2年生の吉野学舎、1年生の信貴山学舎、3年生の比叡山学舎、4年生の中京学習旅行、5年生の東京学習旅行、6年生の北海道修学旅行と臨海学舎、11月の親子歴史ウォーク、2月の耐寒生駒山登山と、外に出て学ぶ機会が学年ごとに用意されています。家庭でも、出かけた先で「なぜ」を一緒に考える時間を持ってみてください。
合格に向けた準備についてよくある質問
Q. どのくらいの期間、準備が必要ですか
一次入試は出願が令和8年7月27日から8月24日、保護者面接が8月29日、入学試験が9月2日です。年長の春から夏が仕上げの時期になります。4月の春の学校説明会や5月・6月のプレスクールを区切りに置くと計画が立てやすくなります。
Q. 学力面はどのくらい必要ですか
公式のよくある質問には、求める児童像として学力は挙げられていません。挙げられているのは基本的生活習慣と社会性です。知識を詰め込むより、入学後に伸びる土台をつくるほうが方針と合っています。
Q. 通学の条件で気をつけることはありますか
公式には、通学範囲の制限はないものの1時間以内での通学が望ましいこと、自家用車での送迎は病気やけがなど特別な場合を除き原則として認めていないことが記載されています。通学計画は具体的な経路と所要時間で説明できるようにしておきましょう。
Q. 入学後の学びを知っておくべきですか
英語は全学年で週2時間、1年生から日本人教員とネイティブ講師のティームティーチングで行われ、5・6年生は全員がTOEFL Primaryを受検します。算数は「近小型自由進度学習」で、1年生から6年生までサポートティーチャーが配置されています。同校はApple Distinguished School 2024-2027に認定されています。志望理由を語るときの材料になります。
Q. 二次入試に賭ける準備の仕方はありますか
二次入試の募集定員は若干名です。枠が小さい以上、二次を前提にした計画は立てにくいと考えておくのが現実的です。一次を本命として準備を進めてください。
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