須磨浦小学校を卒業したあと、中学校へはどう進むのでしょうか。
系列に中学校はない
系列校は、幼稚園型認定こども園である須磨浦幼稚園だけです。中学校や高等学校はありません。
1918年に設置された附属幼稚園とともに、幼稚園と小学校の9年間の一貫教育を行う学校として、独自の地位を築いてきました。
したがって、内部進学という選択肢はありません。6年生になると、全員が次の進路を選ぶことになります。
中学受験を前提とした学習体制
6年生の国語、算数、理科では、中学受験に向けた学習として、受験教科の指導で多くの経験とノウハウを持つ学習塾の講師を招き、最新の入試情報を交えたコラボ授業が実施されています。
公立校やほかの私立校よりも授業時数を多く確保し、全学年で6時間授業が行われています。先取り学習を含む充実したカリキュラムです。
全学年、希望者には放課後に補習授業が週4回実施されているほか、夏休みと冬休みにも補習授業が行われます。
基礎学力を重視する理由
中学校や高等学校における学力の伸びは、小学校で身につけた読み、書き、計算の基礎学力が大きく影響すると学校は述べています。
1学年1学級の少人数教育の利点を最大限に生かし、受験対策を含めた指導が行われています。
一人ひとりの考える力を大切にし、やればなんでもできるの精神のもと、その子に合った支援や指導が行われます。
須磨浦精神という言葉
須磨浦精神とも称される、高い品格と未来を拓く力を併せ持った卒業生は、政治、経済、芸術、教育など多方面にわたって国際社会で活躍していると学校は述べています。
創立から120余年、蓄積された伝統に加えて、さらに教育力を発展させ、子どもたちの人間形成の礎となり得る教育活動を進めていくとされています。
公式サイトには卒業生の声のページがあります。卒業後の進路を考えるうえで、参考になるでしょう。
転編入と復学の制度
転入と編入の制度があります。対象は1年生から5年生までで、若干名の募集です。詳しくは学校の事務室に問い合わせてください。
復学の制度もあり、やむを得ない事情がある場合に認められます。帰国子女の受け入れも行われており、日本語でコミュニケーションができることが条件です。
進学の状況や制度は年度によって変わります。卒業生がどのような中学校へ進んでいるのかも含めて、最新の内容は学校説明会などで直接たずねてください。ご家庭だけで判断に迷うときは、プロによる個別相談を承っております。あわせて個別家庭学習サポートもご活用ください。
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6年生の一年間は、どう組まれているのか
進学を考えるときに知っておきたいのが、最終学年の過ごし方です。公式サイトの年間カレンダーを追うと、6年生の一年がどう流れるのかが見えてきます。
12月には「6年面接練習」が置かれています。同じ月に懇談会があり、1月には「私立中学入学試験」がカレンダーに記されています。学校の年間予定の中に、中学入試が当たり前のように書き込まれているということです。
そのうえで、2月には修学旅行と6年生の卒業茶会、3月には卒業式・送別会・児童送別会・卒業証書授与式が並びます。入試が終わったあとに、学校生活を締めくくる行事がきちんと残されている組み立てです。
学習面では、6年生に中学受験対策として馬渕教室の講師によるコラボ授業があることが公表されています。放課後の補習授業は週4回で、夏休みと冬休みにも実施されます。校内で受験に向き合う体制がとられている、ということが公式サイトから読み取れます。
なお、進学先の学校名や合格実績については、公式サイトに掲載が見当たりません。
受験に向かう土台としての、日々の学習量
高学年でいきなり量を増やすのではなく、6年間を通じて厚く学ぶという形をとっているのがこの学校の特徴です。
学校生活のページには、全学年で6時間授業を実施し、公立校と比べて年941時間多く授業時間を確保していると公表されています。1学年1クラスの少人数教育を堅持し、教具も一人にひとつ割り当てられると説明されています。英語は学級を二つに分けた少人数クラスで、ネイティブ・スピーカーと日本人教師によるTT授業です。
須磨浦精神を説明するページでは、知育について、英語やコンピュータへの早期の取り組み、「少人数教育ならではの個別指導を徹底」、一人ひとりの夢と個性を尊重した指導という三点が挙げられています。
検定を学校で受けられる機会もあります。年間カレンダーには、11月のJET検定、1月の漢字検定試験が置かれ、日本漢字能力検定を実施していることが小学校のページにも明記されています。読書感想文コンクールへの参加も紹介されています。
こうした積み上げがあるうえで、6年生の受験期を迎えるという流れです。
卒業したあとのつながり
公式サイトには、卒業生についての記述もあります。学校概要のページでは、卒業生が政治・経済・芸術・教育など多方面で、国際社会で活躍していると紹介されています。学園についてのページでも、政治、経済、学術、文化など各分野での活躍にふれられています。
年間カレンダーには、10月に創立記念日と並んで「須磨浦同窓会総会」が置かれています。学校行事の中に同窓会の予定が組み込まれているということです。3月の卒業式は「第120回生卒業式」と記されており、創立が明治35年(1902年)であることと合わせて、長く続いてきた学校であることが数字からも分かります。
創設したのは神戸の教育・政財界のリーダー7名で、廣瀬宰平、河上謹一、川崎芳太郎、田中太七郎、鳴瀧幸恭、芝川又右衛門、廣瀬満正の各氏の名前が公表されています。理事長は山本義和氏と示されています。
小学校のあとの進路は一つではありませんが、6年間で結ばれた縁がその後も続いていく学校である、という点は知っておいてよいでしょう。
進学についてよくある質問
進学実績は公表されていますか
進学先や合格実績についての掲載は、公式サイトに見当たりません。
中学受験の対策は学校でしてもらえますか
6年生に、中学受験対策として馬渕教室の講師によるコラボ授業があると公表されています。放課後の補習授業は週4回で、長期休業中にも実施されます。
面接の練習はありますか
年間カレンダーの12月に「6年面接練習」が置かれています。
途中の学年から入ることはできますか
入学案内のページに「現1~5年生で募集(若干名)」と記されており、詳細は事務室への問い合わせが必要と示されています。電話は078-731-0349です。
受験と学校生活の両立が心配です
授業時間が厚く、行事も多い学校です。だからこそ、家庭での時間の使い方が結果を左右します。ご家庭の状況に合わせた組み立ては、個別相談でもご一緒に整理しています。
6年間で身につけてほしいものが、先に示されています
進学の話は、どうしても数字や学校名に目が向きがちです。ただ、須磨浦小学校の公式サイトは、その手前にあるものを先に言葉にしています。
建学の精神として掲げられているのは五つです。たくましい体と心を持った子どもの育成、思いやりと社会的自覚の育成、豊かな感性を持ちみずから学ぶ意欲を持った子どもの育成、国際性豊かで能力を引き出した子ども、そして忍耐力と誇り高き精神の育成です。
須磨浦精神を説明するページでは、徳育で育てる力として、基本的な生活習慣、思いやり、自主性、責任感、公共心、集中力、忍耐力、積極性、感動する心、コミュニケーション力が挙げられています。集中力と忍耐力が並んでいるところは、受験期を支える力そのものです。
学校概要のページでは、「須磨浦精神」を「高い品格」と「未来を拓く力」という言葉で表しています。体育・徳育・知育をバランスよく育て、「品格の高い人間性をじっくりと育てている」という書き方です。
「じっくりと」という言葉が使われていることに、この学校の時間感覚が表れています。6年間の終わりにどこへ進むかを考えるときも、この土台をどう育ててきたかが判断の材料になります。
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