選考の流れ(抽選を含む独特の方式)
筑波の選考は、第一次選考=抽選で受験者を絞り、通過者が第二次選考=ペーパー・制作・運動(+保護者の作文)に進み、最後に第三次選考=抽選で合格者が決まる、という独特の流れです。つまり実力だけでなく抽選という運の要素もありますが、二次でしっかり力を示すことが大前提。受験者は生まれ月によってA・B・Cのグループに分けられ、グループごとに問題が異なります。
ペーパー:最大の特徴は「お話の記憶」
筑波のペーパーで最も特徴的なのが「お話の記憶」です。お話が長く、登場人物・した順番・持ち物・色・数など、細部まで覚えていないと答えられません。しかも短い時間で大量の問題を解くため、聞き取る力に加えて「スピードと正確さ」が問われます。日々の読み聞かせのあとに「誰が、何を、どんな順番でしたか」と質問する習慣が、そのまま対策になります。長めのお話に少しずつ慣れていきましょう。
ペーパー:図形・数量
図形も頻出で、点図形(マス目を使った模写)、線対称、図形の構成(三角を組み合わせて形を作る)、重ね図形、回転図形、系列など幅広く出ます。点図形は斜めの線も多く、「速く・正確に・ていねいに」書く練習が効きます。数量は、計数や対応など基本を確実に。いずれも制限時間が短いため、迷わず手を動かせるよう、繰り返し慣れておくことが大切です。
制作・巧緻性
筑波では制作(巧緻性)が必ず出ます。紙をちぎる・丸める・のりで貼る・ひもを結ぶ・線をかくといった作業を、短い時間で手際よくこなす力が見られます。完璧な仕上がりより、指示を聞いて最後までやり切る姿勢が大切。日常の中で、はさみ・のり・ひも結びなど手先を使う作業を習慣にしておきましょう。
運動(クマ歩きなど)
運動では「クマ歩き」が代表的で、ほぼ毎年出ます。並外れた運動能力ではなく、指示通りに、最後まで諦めず取り組めるかが見られます。体を動かす楽しさの中で、クマ歩きや基本的な動きに慣れておくと安心です。
保護者の作文
二次選考では、考査中に保護者が作文を書く課題があります。当日にテーマが示されるため、その場で考えをまとめる力が必要です。日頃から、ご家庭の教育方針や子育てで大切にしていることを、簡潔な言葉で言えるよう整理しておくと、当日落ち着いて書けます。
対策のポイント(まとめ)
筑波対策の柱は、①長い「お話の記憶」に毎日の読み聞かせで慣れる、②点図形・図形構成を速く正確に、③短時間で大量のペーパーをこなすスピード、④制作(ちぎる・結ぶ)と運動(クマ歩き)の手際、⑤保護者作文の準備、です。抽選という要素はあるものの、二次で確実に力を出せるよう、基礎とスピードを地道に積み上げていきましょう。
公式の募集要項で確認できる、2026年度(令和8年度)の選考の枠組み
試験内容の話に入る前に、選考全体の枠組みを公式の数字で押さえておきましょう。筑波大学附属小学校が公開している2026年度(令和8年度)入学児童募集要項によると、第1学年児童の募集人員は男女合わせて約128名(男女ほぼ同数)です。出願はインターネット出願で、募集要項は1部2,000円で頒布され、頒布期間は2025年(令和7年)10月6日6時から10月17日23時59分まで、出願受付は10月14日から10月17日までとされていました。
選考は三段階です。第一次選考(抽選)が2025年11月8日、第二次選考の受付が11月20日、第二次選考(検査)が12月14日から16日、第三次選考(抽選)が12月18日、入学候補者の発表が12月19日という日程でした。第二次選考は3日間にわたって行われるため、日程は志願者ごとに割り当てられる形になります。公式サイトの学校紹介でも、児童の入学は募集要項に定める地域に居住する志望者の中から抽選および検査によって選抜されると説明されています。
なお、出願できるのは、出願日現在、東京都23区、西東京市、埼玉県和光市のいずれかに保護者と同居し、入学後もこの地域内に生活の本拠をもち家族と共に生活できる者に限られます。寄留は認められていません。生年月日は平成31年4月2日から令和2年4月1日までに生まれた者が対象でした。数字や日程は年度によって変わりますので、最新は学校の募集要項でご確認ください。
筑波大学附属小学校の試験内容についてよくある質問
Q. 検査を受けるまでに何段階ありますか。
2026年度(令和8年度)は、第一次選考が抽選、第二次選考が検査、第三次選考が抽選という三段階でした。検査に進めるかどうかは第一次選考の抽選によって決まり、検査を通過しても第三次選考の抽選が残ります。準備で動かせるのは第二次選考の部分だけ、という前提で計画を立てるのが現実的です。
Q. 検査は何日間ありますか。
2026年度(令和8年度)の第二次選考(検査)は、2025年12月14日から16日の3日間にわたって実施されました。志願者ごとに日程が割り当てられる形ですので、平日の来校が必要になる場合もあります。仕事や下のお子さんの預け先も含めて、早めに調整しておくと安心です。
Q. 配慮が必要な場合はどうすればよいですか。
2026年度(令和8年度)の募集要項では、障がい等への配慮が必要な場合の相談期間が2025年9月8日から19日に設けられていました。相談の受付時期が出願より前に置かれている点に注意が必要です。該当する可能性のあるご家庭は、要項が公開されたらこの項目を最初に確認してください。
Q. わからないことを電話で聞けますか。
2026年度(令和8年度)の要項では、電話による問い合わせは一切受け付けていないと明記されています。準備の段階から、公式サイトと要項の記載を読み込む習慣をつけておくことが大切です。
Q. 学校の教育の姿勢も知っておいたほうがよいですか。
公式サイトには、研究テーマや研究案内、「教育研究」誌のページに加えて、STEM+総合活動研究部、子ども理解研究部、ICT学び方デザイン研究部といった研究部の紹介が掲載されています。日々の授業と研究が結びついている学校であることを知っておくと、準備の方向性を考えるときの参考になります。
Q. 学級編成はどうなっていますか。
公式サイトの学校紹介によると、各学年は第1部・第2部・第3部・第4部の4学級で編成されており、能力や年齢などの面で4クラスとも等質であると説明されています。募集人員が男女合わせて約128名(2026年度・令和8年度)ですので、1学級あたりの人数もおおよそ見当がつきます。入学後の学校生活を思い描くときの参考にしてください。
まとめ
筑波大学附属小学校は、抽選を含む独特の選考で、ペーパーは長いお話の記憶と図形、さらに制作・運動・保護者作文まで総合的に見られます。短時間で大量にこなすスピードと、毎日の積み重ねがものを言う学校です。お子さんに合ったペースで、無理なく着実に準備していきましょう。
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Q. 筑波の選考はどんな流れですか?
A. 第一次抽選→第二次(ペーパー・制作・運動・保護者作文)→第三次抽選の流れです。生まれ月でA・B・Cのグループに分かれ、問題が異なります。
Q. ペーパーでいちばん大事な分野は?
A. 「お話の記憶」です。長く複雑なお話を細部まで聞き取る力が問われます。毎日の読み聞かせと、内容を質問する習慣が有効です。
Q. 制作や運動はどんな課題が出ますか?
A. 制作はちぎる・結ぶ・貼るなどの巧緻性、運動はクマ歩きが代表的です。手際よく、最後までやり切る姿勢が見られます。
実際の応募状況もあわせて見ておくと、筑波大学附属小学校の位置づけがつかみやすくなります。倍率・抽選は?選考の流れと対策をプロが解説をご覧ください。
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