小学校受験では、願書やWebエントリーの際に
志願者本人の情報だけでなく、家族写真の提出を求められる学校があります。
初めて小学校受験に取り組むご家庭にとっては、
・家族写真が必要な学校はどこなのか
・なぜ家族写真を提出させるのか
・提出しなかったら不利になるのか
といった点が分かりづらく、不安を感じやすいポイントです。
ここでは、家族写真が必要な学校の傾向と、
学校側が家族写真を見る意図について整理して解説します。
小学校受験で家族写真を提出させる理由
中学受験や高校受験、大学受験では、
本人の証明写真のみが求められるのが一般的です。
そのため、
・願書を見て初めて家族写真が必要だと知った
・幼児教室から特に説明がなかった
というご家庭も少なくありません。
小学校受験で家族写真を提出させる主な理由は、次のとおりです。
・写真の雰囲気から、学校の教育方針と家庭が合っているかを知るため
・一般的な常識や社会性を備えた家庭かを確認するため
・両親が協力し合い、安定した子育て環境であるかを見るため
・事前に家族の顔を把握し、替え玉受験を防止するため
家族写真だけで合否が決まることはありませんが、
最初に先生方の目に入る重要な資料のひとつであることは確かです。
家族写真は「家庭の雰囲気」を伝える資料
願書や写真を確認するのは、
多くの家庭を見てきた教育のプロである先生方です。
家族写真から、
・学校の教育方針に自然と馴染みそうな家庭か
・親が子育てにどう関わっているか
・家庭全体の落ち着きや一体感
といった点を、直感的に読み取られることもあります。
実際に、宗教系小学校の教員の方からは、
・写真の雰囲気で、宗教教育や価値観が家庭に根付いているかが分かる
といった声が聞かれることもあります。
家族写真は必ず「受験用」を提出する
特別な指定がない限り、家族写真は次のようなものを提出します。
・百貨店の写真室
・小学校受験写真の撮影実績がある写真館
で撮影した、オーソドックスでフォーマルな写真です。
・旅行先のスナップ写真
・日常を切り取った自然写真
などは、学校側から指定がない限り提出しません。
指定と違う写真を提出すると、
・指示を正しく読み取れない
・常識に欠ける
と受け取られてしまう可能性があるため注意が必要です。
関東で家族写真の提出が必要な小学校(近年の例)
共学校
・青山学院初等部
・成蹊小学校
・玉川学園小学部
・星美小学校
・聖学院小学校
女子校
・雙葉小学校
・東洋英和女学院小学部
・昭和女子大学附属昭和小学校
※ 年度によって提出有無が変更されることがあります。
※ 男子校では原則不要なケースが多いですが、身上書提出時に添付する例もあります。
家族写真は「念のため」準備しておくのが安心
家族写真が不要とされている学校のみを受験予定であっても、
・直前で志望校が追加になる
・塾の先生から受験校変更を勧められる
といったケースは毎年多く見られます。
その際、
・家族写真が必要だと分かり、慌てて撮影する
・写真館の予約が取れない
という事態に陥ることも少なくありません。
そのため、
・証明写真を撮るタイミングで
・念のため家族写真も一緒に撮影しておく
という判断は、結果的に心の余裕につながります。
家族写真に関するよくある質問
撮影時期はいつが良い?
・学校指定がなくても、願書提出の3〜4ヶ月以内
・都内私立小学校の場合、6〜7月撮影が多い
証明写真と別日に撮影しても大丈夫?
・問題ありません
・同じ写真館で撮影すると質感が揃いやすい
志望校と縁のある親族を写した方が良い?
・必要ありません
・同居していない親族は写さないのが原則
縁故については、願書や面接で文章・言葉として伝える方が適切です。
まとめ
小学校受験で家族写真を提出させる理由は、
・家庭の雰囲気や価値観を知るため
・学校との相性を見るため
・替え玉受験防止のため
といった点にあります。
関東では、
・青山学院初等部
・成蹊小学校
・玉川学園小学部
・雙葉小学校
・東洋英和女学院小学部
など、家族写真を求める学校が毎年一定数存在します。
年度による変更もあるため、
・証明写真と同時に家族写真も準備しておく
・早めに写真館の予約を入れる
という姿勢が、小学校受験では非常に重要です。
家族写真は「写っていれば良い」ものではありません。
ぜひ、受験用としてふさわしい1枚を準備し、安心して願書提出を迎えてください。
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撮影日までに決めておくこと
家族写真は、当日その場で決めることが多いほど時間がかかり、お子さまが疲れてしまいます。前もって決めておけることを整理しておきましょう。
だれが写るかを先に決める
学校から指定がある場合は、その指定に従ってください。指定がない場合は、ふだん一緒に暮らしているご家族で撮るのが自然な形です。祖父母を入れるかどうかで迷われる場合も、同じ考え方で決めて構いません。単身赴任、ご家族の入院、そのほかご事情があってそろえられないこともあります。無理にそろえる必要はありませんので、どうしても判断がつかないときは、学校の窓口に確かめてください。事情があること自体が不利になるものではありません。
並び方の考え方
- 志願者のお子さまが中央に来る並びが基本です。だれの写真なのかが、ひと目で分かります。
- 背の高さに差があるときは、いすを使って顔の高さをそろえてもらってください。全員の顔が同じくらいの大きさに写ると、落ち着いて見えます。
- 下のお子さまがいる場合は、抱っこよりも、いすに座らせるか手をつなぐ形のほうが姿勢が安定します。
- 手の置き場所を決めておくと、当日に迷いません。ひざの上、または軽く重ねる形が自然です。
服装をそろえるときの基準
- 色をそろえるのではなく、明るさの方向をそろえます。ばらばらの明るさだと、目が散ってしまいます。
- 大きな柄や光る素材は避けてください。人数が多いほど目立ちます。
- お子さまの服は、考査当日に着るものと同じにしておくと、書類全体の印象がそろいます。男の子は男の子の服装をご覧ください。
- 背景との組み合わせも確かめておいてください。考え方は背景の色にまとめています。
当日の進め方
時間帯とだんどり
家族全員がそろう日は限られます。予約は早めに取り、当日は前後に用事を入れないでください。撮影の順番は、下のお子さまがいる場合、その子が元気なうちに先に撮ってもらうと全体が早く終わります。志願者お一人の写真も同じ日に撮る場合は、そちらを先に済ませておくと、いちばんよい表情が残ります。
持っていくもの
- 全員分の着替え……現地で着替えるほうが、しわになりません。
- 髪を整える道具……人数分あると安心です。
- 下のお子さまのための、飲みものと替えのもの。
- 汗をふくもの……夏場は移動だけで汗をかきます。
表情のつくり方
全員がそろって笑顔になろうとすると、かえってぎこちなくなります。目指すのは、大きな笑顔ではなく、落ち着いた自然な表情です。お子さまには「おうちでごはんを食べているときの顔でいいよ」と伝えると伝わります。お父様とお母様の表情がやわらいでいると、お子さまの表情も自然にゆるみます。
やりがちな失敗と、その理由
- 旅行や行事のときの写真を使う……背景や服装がその場のものになり、提出用としてはふさわしくありません。受験用として撮ったものを使ってください。
- 撮影が古い……この年ごろのお子さまは、数か月で顔つきが変わります。時期の考え方は写真をいつ撮るかをご覧ください。
- 大きさや形式を確かめずに撮る……学校によって条件が異なります。撮影の前に、志望される学校の募集要項を一覧にしておいてください。
- 加工を強くかける……実際のご家族の印象と離れてしまいます。整えるのは、髪の乱れや明るさまでにとどめてください。
- 当日にすべてを決めようとする……並び方も服装も当日に相談すると、時間がかかり、お子さまが飽きてしまいます。前日までに決めておいてください。
- 予約を後まわしにする……全員がそろう日は限られます。撮影先の選び方はどこで撮るかにまとめていますので、早めに候補を決めてください。
📚 あわせて読みたい
願書づくりの参考として、合格する願書の書き方をプロが解説もあわせてお読みください。
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