追手門学院小学校を受験したいのですが、何から対策を始めればいいですか?
幼児教室にも通ったほうがいいのでしょうか?
【追手門学院小学校】入試の選考方法と対策の全体像
対策を考える前に、まず学校が公表している選考方法を確認しましょう。追手門学院小学校は令和9年度(2027年4月入学)の入学試験概要で、選考方法を「受験者の知能、運動能力、基本的な生活習慣や生活態度、行動観察、保護者面接を総合的に判定」と明記しています。
つまり、ペーパー対策だけに偏った準備では足りません。知能(ペーパー・口頭でのやりとり)、運動、生活習慣、集団での振る舞い、そして保護者面接という5つの柱を、バランスよく育てていく必要があります。
5つの柱は、それぞれ育つのにかかる時間が違います。生活習慣と躾は毎日の積み重ねでしか育たないため、いちばん早くから取りかかる必要があります。知能分野は週単位の学習計画で伸ばせますが、定着には反復が要ります。運動や行動観察は、週末の外遊びや集団活動の機会をどれだけ確保できるかが鍵です。保護者面接と願書は、説明会への参加を起点に年長の春から本格化させるのが目安です。この時間差を意識すると、対策の順番が自然に決まってきます。
令和9年度入試の日程は、出願期間が令和8年8月21日〜27日(インターネット出願)、保護者面接が9月2日〜7日、入学試験が9月13日、合格発表が9月15日(郵送)と公表されています。説明会の予約から出願まではmirai compassというシステムで行われます。日程は年度により変わりますので、最新は学校の募集要項・公式サイトでご確認ください。
【追手門学院小学校】生活習慣・躾の対策がいちばんの土台
追手門学院小学校の考査では、基本的な生活習慣や生活態度が選考方法に明記されているのが大きな特徴です。過去の考査でも、姿勢や返事、ひも結び、箸の使い方といった、毎日の暮らしぶりがそのまま表れる課題が扱われてきた傾向があります。
ここで大切なのは、これらを「試験のための課題」として教え込まないことです。ひも結びや箸使いのような巧緻性は、短期間の特訓では自然な動きになりません。次のような場面を、毎日の生活に組み込んでいきましょう。
- 朝晩のあいさつと、名前を呼ばれたときのはっきりした返事
- 正しい箸の持ち方での食事と、食器の扱い
- 靴ひもやエプロンのひもを自分で結ぶ機会づくり
- 脱いだ靴をそろえる、衣服をたたむなどの身のまわりの始末
- お手伝いを任せて、最後までやり切る経験を積むこと
あわせて意識したいのが「聞く姿勢」です。過去の考査では指示が細かい課題も扱われてきた傾向があり、話を最後まで聞いてから動けるかどうかが結果を分けます。ご家庭でも、用件を1度で聞き取って行動する場面を意識的につくり、相手の目を見て話す・聞くことを習慣にしていきましょう。
椅子への座り方や立ち姿勢も、ご家庭で声をかけ合いながら整えていくと、考査の場でも自然に出るようになります。生活習慣づくりは今日から始められる、いちばん確実な受験対策です。
【追手門学院小学校】分野別の対策(知能・運動・行動観察)
知能面では、見る記憶やお話の記憶、数量、推理、言語など、幅広い分野から出題される傾向があります。ペーパー形式だけでなく、口頭でのやりとりを通して答える場面もあるとされるため、紙の上で解けるだけでなく、自分の言葉で答える練習までしておくと安心です。読み聞かせのあとに内容を質問する、買い物で数を数えるなど、生活の中の学びと机上の学習を行き来させましょう。
運動面では、号令に合わせた基本動作やボールを使った課題が扱われてきた傾向があります。ここで評価されるのは運動能力の高さそのものよりも、指示を最後まで聞いて正確に動けるか、取り組む姿勢が丁寧か、という点だと考えられます。公園遊びでボールに親しみつつ、「聞いてから動く」習慣を意識してください。
行動観察では、初めて会うお友だちと関わる力が見られます。集団遊びの経験を意識して増やし、順番を待つ、道具を譲る、困っている子に声をかけるといった経験を積んでおきましょう。
出題傾向の詳しい分析は過去問の傾向と対策の記事を、考査全体の流れは試験内容の記事をご覧ください。
【追手門学院小学校】保護者面接と願書の準備
追手門学院小学校では、考査日より前に保護者面接が実施されます(令和9年度は令和8年9月2日〜7日で、出願時に面接日時を決定)。面接では、志望動機や家庭の教育方針、お子さまとの関わり方を確認する意図の質問が中心と考えられます。
準備のポイントは、ご夫婦で志望動機と教育方針をすり合わせておくことです。お父様とお母様で答えの方向性が食い違うと、家庭としての軸が伝わりにくくなります。説明会や公開授業で感じたことを夫婦で言葉にしておくと、面接でも願書でも説得力が生まれます。
願書は面接の土台になる書類です。書き方の考え方は願書の書き方の記事で、面接で問われやすいテーマは面接で質問される内容の記事で詳しく解説しています。個別に仕上げたい方には、筆者の願書作成と面接対策のサポートもご用意しています。
【追手門学院小学校】幼児教室の選び方と家庭学習の両立
「どの幼児教室に通えば受かりますか」というご質問をよくいただきますが、教室の名前で合否が決まるわけではありません。どの教室を選ぶかよりも、次の観点でご家庭に合う教室を見極めることが大切です。
- 関西の私立小入試に対応し、追手門学院小学校の受験者を指導した経験があるか
- ペーパーだけでなく、行動観察・運動・巧緻性まで指導してくれるか
- 模擬テストなどで、立ち位置を定期的に確認できるか
- 体験授業でのお子さまの表情と、先生との相性はよいか
- 通室の負担が、生活リズムを崩さない範囲に収まるか
「幼児教室に通わない」という選択も不可能ではありません。ただしその場合は、行動観察で見られる集団での経験を、幼稚園・保育園以外の場(体操教室や地域の活動など)でも意識して確保すること、そして模擬テストだけは受けて本番形式に慣れておくことをおすすめします。初めての場所で初めての大人の指示を聞く経験は、家庭だけではつくりにくいからです。
そして忘れてはいけないのが、幼児教室に任せきりにしないことです。追手門学院小学校の考査で重視される生活習慣や躾は、家庭でしか育てられません。教室は「分野別の技能と集団経験の場」、家庭は「生活習慣と学びの定着の場」と役割分担を決めて、週単位で家庭学習の計画を立てましょう。計画づくりに悩んだら家庭学習サポートもご活用ください。
【追手門学院小学校】年間スケジュールで逆算する
追手門学院小学校の入試は9月中旬と、大阪の私立小の中でも早い時期に行われます。年長の秋ではなく「年長の夏休みが総仕上げ」と意識して、逆算で計画を立てましょう。
- 年中の春〜秋:生活習慣づくりと基礎学習を開始。集団経験を増やす
- 年中の冬:幼児教室の体験・比較。家庭学習のリズムを固める
- 年長の春:説明会に参加(令和8年度は4月・6月・7月に開催実績)。志望動機を夫婦で言語化
- 年長の6〜7月:願書の下書きと面接練習。模擬テストで弱点を洗い出す
- 年長の8月:出願(令和9年度は8月21日〜27日)。生活リズムを試験当日に合わせる
- 年長の9月:保護者面接、そして考査本番へ
直前期の8月〜9月は、新しいことを詰め込む時期ではありません。早寝早起きと朝型の生活リズム、体調管理、そして「できていることを本番でも出す」ための見直しに徹しましょう。夏の疲れが出やすい時期でもあるので、お子さまの気持ちが受験一色にならないよう、遊びの時間も大切にしてください。
直前期に詰め込むのではなく、夏までに「いつもどおりの力を出せば大丈夫」という状態をつくることが理想です。受験情報の全体像は受験情報まとめの記事で、難易度の考え方は偏差値・難易度の記事で確認できます。
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