小学校受験が終わると、「今までがんばった分、思い切り遊ばせてあげたい。」と考える親御様もいらっしゃることでしょう。しかし、小学校生活のスタートダッシュを切るためには、入学までにきちんと準備をしておくことが大切です。
本記事では、これまで蓄積してきたノウハウをまとめた「小学校入学までにしておくことマニュアル」をもとに、なぜ入学準備が必要なのか、そしてどのような準備をすればよいのかを解説します。
【小学校受験】どうして入学準備が必要なの?
幼稚園・保育園を卒園し、小学校へ入学することは、お子さまにとって大きな生活の変化です。そのため、精神的にも体力的にも疲弊してしまい、環境に慣れるだけで精一杯になってしまうことがあります。
また、新生活を迎えることは親御様にとってもストレスになります。学校の連絡に目を通し、宿題のチェックをし、保護者コミュニティの中でうまくやっていくことはなかなかに大変です。学校に行き渋るお子さまもいらっしゃいますので、お子さまのメンタルケアも欠かせません。
このような状況に陥ってしまう原因の多くは、正しく入学準備をしてこなかったからです。入学準備は学用品を準備することだけではありません。入学後にスムーズに小学校生活を送ることができるように、親子でしっかりと準備をしておくことが大切です。
【小学校受験】小学校入学準備のキーとなる3本の柱
入学準備で押さえておくべきポイントを、お勉強・生活・その他の3本の柱としてまとめました。小学校に入学すると、幼稚園・保育園とはギャップを感じることになりますので、しっかりと準備をしておくようにしましょう。
柱1 お勉強
私立小学校では、基礎基本を大切に授業をする学校、思考力重視のハイレベルな授業が展開される学校、体験活動を重視する学校など、様々な学習スタイルがあります。また、英語教育が盛んであったり、宗教教育があったりと、特色のある教育活動を行っています。
いずれにしても、私立小学校では入試を潜り抜けてきたお子さまが集う場所ですので、高いレベルの学力が求められます。
柱2 生活
小学校受験でがんばってきた生活習慣も、気を抜くとあっという間に崩れてしまいます。そのため、まずはこれまでの生活習慣を維持しつつ、次第に学校の生活リズムに合わせた生活習慣を確立していきましょう。
また、学校生活では幼稚園・保育園よりも自立が求められます。制服の襟が立っている、筆箱の中が汚い、プリントがくしゃくしゃ、連絡帳を書いていない、寄り道をしてくるなどは、新1年生あるあるです。「きっとできる」ではなく、「できないかもしれない」という気持ちで、身の回りのことができるように準備をしてください。
柱3 その他
入学準備をする期間は、これまでの習い事を見直すよいタイミングになります。平日の習い事なら、下校時刻との兼ね合いで時間を調整することになります。また、宿題を出す学校が多いので、幼稚園や保育園と異なるタイムスケジュールで生活する必要があります。
【小学校受験】小学校入学準備マニュアル
ここからは、「小学校入学までにしておくことマニュアル」に掲載している入学準備について、お勉強編の一部を取り上げて解説します。
お勉強編(国語)
国語学習は、すべての学習の基礎です。しっかりと「聞く・読む・書く」の力を身につけられるようにしましょう。
- ひらがな、カタカナ、自分の名前
小学校の入学段階では、文字の読み書きができないことを前提に授業をするのが一般的です。しかし、幼稚園・保育園で文字の先取り学習をしていること多く、実際にはひらがな、カタカナ、自分の名前の読み書きができるお子さまが大多数です。「自分だけできない」と自己肯定感を下げてしまうことのないように、文字の学習をしておきましょう。
- 絵本の音読
音読は、文字・文節・言葉の理解を促進してくれるだけではなく、脳の活性化や集中力の向上などの効果も期待できる学習活動です。音読の取り掛かりとして、2〜3際向けの絵本を取り入れてみましょう。慣れ親しんだ絵本なら、ひらがなを覚えた手のお子さまでも、楽しく音読をすることができることでしょう。
お勉強編(算数)
小学校受験でも、基礎的な数量の問題に取り組んできたと思います。これらの基礎を少しずつ算数の学習に発展させて、算数が得意なお子さまになれるように準備をしましょう。
- 計数
これまでペーパーテスト対策でしてきた学習と同じように、きちんと数を数えられる練習をしましょう。この時「十進位取り記数法」の概念について教えてあげることで、「位」の意識をつけることができます。
- たし算、ひき算
簡単なたし算、ひき算もできるようにしておきましょう。具体物やブロックで加法や減法のイメージをつけた後に、計算カードや百ます計算などで計算力をつけるようにしましょう。
- かけ算(九九)
幼稚園のうちにかけ算九九を覚えているお子さまもいらっしゃいます。かけ算九九は「かけ算の歌」ですので、年長児でもリズムよく唱えることができます。かけ算の意味を正しく理解することはできないかもしれませんが、かけ算九九を覚えることで2年生以降の学習負担を軽減できます。
お勉強編(英語)
私立小学校では、英語教育に力を入れているところがたくさんあります。低学年のうちに苦手意識を持つことのないように、ご家庭でも英語に触れる機会を持つようにしましょう。アルファベット、English song、簡単な英会話などを中心に英語に慣れ親しむことで、小学校の英語学習をスムーズに始めることができます。
この他にも、お勉強において準備しておくべきことがあります。その内容については、「小学校入学までにしておくことマニュアル」にて解説しています。
また、「生活編」では、登下校の練習の仕方や連絡帳の書き方などについて、「その他編」では、アフタースクールや習い事などについて解説しています。「何をしておけばいいの?」という親御様の不安を解消し、小学校生活のスタートダッシュを切れるようなマニュアルになっていますので、ぜひ参考にしてください。
【小学校入学までにしておくことマニュアル】(サンプル)

【小学校受験】入学までの3か月、月ごとにやること
合格が決まってから入学までは、思っているより短い期間です。月ごとに区切って進めると、慌てずにすみます。
12月から1月|生活のリズムを崩さない
いちばん気がゆるむ時期です。ここで就寝と起床の時刻が乱れると、4月に戻すのに数か月かかります。学習は量を減らして構いませんので、朝起きる時刻と、机に向かう十分だけは続けてください。あわせて、この時期に歯科や耳鼻科など、気になっていた受診を済ませておきましょう。
2月|入学の準備物と、名前を書く練習
学校説明会や用品の販売が行われる時期です。買いそろえた持ち物には、その日のうちに記名してください。数が多いので、後回しにすると必ず残ります。お子さま自身も、自分の持ち物が分かるように、ひらがなで名前を読む練習をしておくと安心です。
3月|通学と学校生活の予行演習
実際の通学路を、登校する時刻に歩いてください。電車を使う場合は、混み具合や乗り換えを親子で確かめます。あわせて、和式のトイレ、洋服の着脱、傘の開閉、給食の時間内に食べ切ることなど、学校生活で本人が困りやすいことを一つずつ試しておきましょう。四十五分間すわっていられるかも、家庭で確かめておくと安心です。
【小学校受験】入学前によくある質問
ひらがなはどこまでできればよいですか
学校によって考え方が違いますので、まず入学案内をご確認ください。多くの場合は、自分の名前が読めて書けること、持ち物の名前が読めることが土台になります。先取りで漢字まで進めるより、鉛筆の持ち方と、正しい書き順で丁寧に書くことに時間を使ってください。
時計は読めたほうがよいのでしょうか
読めると生活が回りやすくなります。ただし、細かい分まで読める必要はありません。「長い針が6のところまでに支度をする」といった使い方から始めてください。家に、数字がすべて書かれたアナログの時計を一つ置いておくと自然に覚えます。
ペーパーの学習はやめてしまってよいですか
受験対策としての量はやめて構いません。ただし、机に向かう習慣そのものは残してください。一日十分、迷路でも点つなぎでも構いません。習慣が切れると、入学後に座る力から作り直すことになります。
放課後の預かりはいつ申し込むのでしょうか
学校によって、募集の時期も申込の方法も違います。共働きのご家庭は、合格が決まった段階で学校に確認し、必要な書類を早めに用意してください。共働きでの受験もあわせてご覧ください。入学後の生活に不安があるときは、オンライン個別相談もご利用いただけます。
【小学校受験】入学までにしておくこと|まとめ
無事に受験が終わったら、次は入学準備を進める必要があります。お勉強、生活、その他と、するべきことはたくさんありますので、優先順位を考えて効率よく準備をしましょう。小学校受験はお子さまの人生の通過点に過ぎませんので、ぜひ「小学校入学までにしておくことマニュアル」を活用して、よりよい小学校生活がスタートできるようにサポートをしてあげてください。
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