共働き家庭が約7割を占めるようになった昨今、「共働きでも受験で戦える」との認識が広がり、小学校受験に挑戦する共働き家庭が増えています。しかし、「ワーママは専業主婦に比べて不利なのではないか。」と不安に思ったり、「家庭学習のサポートが十分にできない。」「受験にかかる費用を捻出できない。」などの問題に直面したりするのも事実です。そこで今回は、共働き家庭のメリットや受験を成功させるポイントについて解説します。
【小学校受験】共働き家庭の受験が増えている背景
共働き家庭が小学校受験に挑戦するようになったのには、次のような背景があります。
学校の環境整備
少子化と共働き家庭の増加に伴い、私立小学校も共働き家庭のお子さまを受け入れる環境を整えています。例えば、アフタースクールを併設したり、ICT環境を整備して保護者の負担を軽減したりと、積極的な取り組みを行っています。
中学受験の過熱化
中学受験が加熱の一途を辿っていて、低学年から塾に通い始めたり、高学年になると夜遅くまで勉強したりするのが当たり前になりました。そんなお子さまの様子を見て、「子どもらしい時間を奪っているのではないか」と悩むご家庭は少なくありません。そのため、「中学受験をしなくてもよい進路を確保して、のびのびと小学生時代を過ごしてほしい」という思いから小学校受験を選択するケースが増えています。
中学校受験校⼈気の⾼まり
中学受験を回避したくて小学校受験をするご家庭がいらっしゃるのに対し、中学受験を見据えて小学校受験をするご家庭もいらっしゃいます。例えば、「中受校」と呼ばれるような学校では、ほぼ全員が中学受験をすることから、中学受験に適した環境を手に入れやすくなっています。
私立小学校出身の共働き家庭
ご自身が私立小学校で過ごされた経験から、「お子さまも私立小学校に通わせたい」と願う親御様はたくさんいらっしゃいます。ひと昔前の受験者層は、お母様が専業主婦であることが多数でした。しかし現在では私立小学校出身で共働きを選択するご家庭も増えており、その結果、共働き家庭の受験が増えていると考えられます。
【小学校受験】共働き家庭が受験に挑戦するメリット
共働き家庭が小学校受験に挑戦することには、メリットもデメリットもあります。ここでは、共働き家庭が受験に挑戦するメリットを2つご紹介します。
中学受験に⽐べ準備期間が短く時間対効果が高い
⼩学校受験の準備に必要な期間は、1年半から2年程度です。一方で、中学受験では4年生から本格的に受験のカリキュラムが始まりますし、小学校1年生から塾に通うお子さまも少なくありません。そのため、中学受験に比べて準備期間が短く、よりよい進路選択ができる可能性があるため、時間のない共働きのご家庭にとってメリットとなっています。
質が⾼くゆるぎない⽅針にそった教育を受けさせることができる
コロナ禍でのオンライン対応を機に、私立学校の魅力がクローズアップされました。公立学校に比べて教育のビジョンが明確で、親御様の要望や社会の要請に対して迅速に対応できるのが私立学校の強みです。
また、独自のカリキュラムに基づいた教育を受けられるのもメリットです。教科の学習はもちろん、⾳楽、美術、体育、ICTなどにも⼒を⼊れる私立小学校の教育活動は、非常に魅力的です。そのため、「よりよい環境で教育を受けさせたい」という志の高いご家庭は、積極的に小学校受験を目指します。
【小学校受験】共働き家庭が受験を成功させるポイント
共働き家庭が小学校受験を成功させるためには、5つのポイントがあります。これらのポイントを押さえて学校選びをしたり、面接対策をしたりすることで、受験を成功させやすくなります。今回は、5つのポイントの中から2つに絞って紹介します。
「共働きでも片働きと同等の対応」が求められることを理解する
ICTの活⽤やアフタースクールの整備など、共働き家庭でも安⼼できる環境が整いつつあります。しかし、家庭学習のサポートや学校行事への参加は、保護者として当然の責任があります。共働きだからと気を緩めることなく、専業主婦
共働きであることのメリットを謙虚に伝える
願書や⾯接などを通して学校側に共働きであるメリットを謙虚に伝えることは、共働きお受験を成功に導くポイントです。学費や寄付金を支払う上では、安定した経済力が必要です。また、女性の活躍を目指す女子校では、お母様が社会でご活躍されていることをポジティブに評価します。
【小学校受験】共働き家庭のスタイル別受験攻略マニュアル
ひと言で「共働き」と言っても、フルタイム勤務、パートタイム勤務、自営業などの就労形態によって受験の攻略の仕方が変わってきます。
例えば、フルタイム勤務で平日のお教室通いが難しいなら、週末のコースを利用するしかありません。しかし、年長から入塾しようとしても定員がいっぱいで入れないことがあります。そのため、人気のお教室の週末のコースに籍を置きたいなら、年少以前から入塾するという戦略が必要になります。
こちらの「共働きのハンデは武器になる!令和の共働きお受験の新常識を網羅! 共働きご家庭向け⼩学校受験マニュアル」では、ご家庭のスタイル別に「お教室」「家庭学習」「巧緻性対策」などの具体的な戦略を解説しています。また、本記事でご紹介しきれなかった「共働き家庭が受験に挑戦するメリット」や「共働き家庭が受験を成功させるポイント」も解説しています。このマニュアルは、共働き家庭の心強い味方になってくれるはずですので、ぜひご一読ください。
【共働きのハンデは武器になる!令和の共働きお受験の新常識を網羅! 共働きご家庭向け⼩学校受験マニュアル】(サンプル)

【小学校受験】共働き家庭の「年長1年間」月別スケジュール
共働きのご家庭でいちばん効くのは、休みをいつ取るかを先に決めておくことです。年度のはじめに、次の予定を勤務先のカレンダーへ入れてしまってください。
- 4月〜5月……志望校の学校説明会が始まります。平日開催が多いため、この2か月は半休を4回ほど見込んでおきます。第1志望は、必ずご夫婦のどちらかが行ってください
- 6月〜7月……公開行事や運動会の時期です。土日開催が多く、比較的動きやすい時期でもあります。この時期に、通学経路を実際に親子で歩いておきましょう
- 8月……夏期講習と、願書の材料集め。まとまった休みが取れる方は、後半に3日ほど確保しておくと、願書の下書きが進みます
- 9月……願書の清書と、写真撮影。写真は9月中に撮り終えてください。10月に入ると、写真館も込み合います
- 10月……出願と面接。面接日が指定される学校もあり、平日の午前に呼ばれることがあります。有給はこの月のために残しておいてください
- 11月……考査本番。当日は、できればご夫婦そろって休みを取ります。付き添いを交代できると、お子さまの負担が減ります
【小学校受験】共働き家庭がやりがちな失敗と、その直し方
失敗1 平日にできなかったぶんを、週末にまとめてやる
いちばん多い失敗です。週末に3時間まとめて取り組んでも、身につく量は平日の15分×5日に届きません。むしろ、お子さまが週末を嫌いになります。直し方は簡単で、平日を1日15分に固定し、週末は1時間までと上限を決めることです。
失敗2 保育園に通っていることを、隠そうとする
隠す必要はありません。共働きやひとり親であることは合否に関係しない、と公式サイトで明記している学校もあります。伝えるべきは、働いていることではなく、行事や急な呼び出しにどう対応するかです。「学校からの連絡は、まず母の携帯に入るようにしています。母が動けないときは父が向かいます」というように、順番まで決めておいてください。
失敗3 情報を集めすぎて、時間がなくなる
共働きのご家庭は、時間がないぶん情報で埋めようとしがちです。情報を集める時間は、そのままお子さまと過ごす時間を削ります。見る情報源は、学校公式サイトと通っている教室、それに信頼できるサイトを1つか2つに絞ってください。
失敗4 どちらが決めるのかを、決めていない
志望校、教室、日程。判断が必要な場面は次々に来ます。そのたびに二人で相談していると、決まらないまま時間だけが過ぎます。「学校のことは母、費用と日程は父」というように、最終的に決める人を先に分けておいてください。相談はしても、決めるのは一人。これだけで、迷う時間が半分になります。
【小学校受験】共働き家庭からのよくある質問
Q 面接で「お仕事は続けられますか」と聞かれたら
続けるつもりであれば、そのとおりにお答えください。学校が知りたいのは、続けるかどうかではなく、続けたときに学校生活を支えられるかどうかです。「勤務は続けます。行事は年度はじめに年間予定をいただいて、夫婦で分担して出席いたします。急な呼び出しには、私が30分で伺える距離におります」。この形で、事実だけを短く述べてください。
Q 祖父母の協力があることは、伝えたほうがよいですか
伝えて構いません。ただし、頼りきっている印象にならないようにしてください。「送迎は祖母に手伝ってもらいますが、学校とのやり取りと学習は私どもが行います」というように、線引きをはっきりさせるのがこつです。
Q アフタースクールがない学校は、避けたほうがよいですか
避ける前に、放課後の預かりについて学校へ直接確認してください。学校によって、実施の有無、対象学年、終了時刻、長期休みの扱いが大きく違います。募集要項や公式サイトのよくある質問に書かれていることが多いので、必ず目を通してください。塾の選び方は共働きの塾選びにまとめています。
Q 平日の家庭学習が、どうしても夜になります
夜にするなら、時間を短くしてください。夜の30分より、朝の15分のほうが確実に身につきます。どうしても朝が難しい場合は、夜は口頭でできるものに切り替えてください。しりとり、季節の話、今日あったことを順番に話す。机に向かわなくてもできることは、たくさんあります。進め方に迷いがある場合はオンライン個別相談もご利用いただけます。
【小学校受験】共働き家庭の受験について|まとめ
共働き家庭の増加に伴い、受験戦略が多様化しています。ご家庭に合った受験戦略を取ることは、親御様にもお子さまにも無理のない受験を実現してくれることでしょう。ぜひ「共働きのハンデは武器になる!令和の共働きお受験の新常識を網羅! 共働きご家庭向け⼩学校受験マニュアル」をご活用いただき、親子で笑顔になれる受験対策をしてください。
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