考査は2日間(両日とも来校)
小金井小学校の入学調査(考査)は2日間に分けて行われ、男子と女子で実施日が異なります。1日目はペーパー・制作・運動・行動観察、2日目は個別(口頭試問)・運動・行動観察という構成が見られます。ペーパーだけでなく、行動や受け答えまで総合的に見られるのが特徴です。
ペーパーの分野
ペーパーでは、数量(数の多少)、言語(お話の記憶)、図形(影絵・点図形・回転図形・紙を折った形・立体)、推理、常識(マナーやルール)など、幅広い分野が出ます。難問奇問というより、基礎をていねいに、指示をよく聞いて解く力が問われます。各分野をまんべんなく、確実に解けるようにしておきましょう。
制作・巧緻性
制作では、紙をちぎる・線をかく・ひもを結ぶ・のりで貼るといった作業を、指示に沿って仕上げます。完璧な作品より、話を聞いて手順通りに、最後までやり切る姿勢が大切。日常の中で手先を使う作業に慣れておくと安心です。
運動・行動観察
運動では立ち幅跳びなどが見られます。行動観察では、集団でのゲームやボール運び、自由遊びを通して、お友達と協力できるか、ルールを守れるかが見られます。勝ち負けより、譲り合い・声かけ・片づけといった姿が評価につながります。
個別(口頭試問)
2日目の個別では、ふだん何をして遊んでいるかを自分の言葉で話す課題や、示された物や絵が何であるかを答える課題が出ます。答えたあとに、そう思った理由を重ねて聞かれることもあり、自分の言葉で、相手に伝わるように話す力が問われます。普段の会話で、お子さまの答えに「どうしてそう思ったの」と一つ返す習慣が、そのまま練習になります。
【東京学芸大学附属小金井小学校】実際にどんな問題が出ているか
分野の名前だけでは、当日お子さまが何を求められるのかが見えてきません。ここでは、これまでの入学調査で出ていると伝えられている内容を、問題の中身がわかる形でまとめます。数や設定は年度やグループで変わりますので、「何を見られている場面か」という角度でお読みください。
ペーパーで出ている問題
- 読み上げられたお話について、出てきた人や動物、した順番を答える問題
- お話の中の持ち物や色を、聞いたとおりに選んだり塗ったりする問題
- 二つのまとまりを見比べて、どちらがいくつ多いかを答える問題
- 光を当てたときにできる影の形を、いくつかの中から選ぶ問題
- 手本と同じ形を、点をつないで写し取る問題
- 形を回した先の向きを考えて選ぶ問題
- 紙を折って切り開いたときにできる形を考える問題
- 積み木を見て、隠れている分まで数える問題
- 絵を見て、そこでの振る舞いがよいかどうかを判断する、マナーやきまりについての問題
どれも特別に難しい設定ではありませんが、出る分野が広いのが小金井小学校の特徴です。一分野だけを深く進めるより、苦手を残さないほうが結果につながります。
制作・巧緻性で出ている課題
- 紙を手でちぎって形を作り、のりで台紙に貼る課題
- 示された線をなぞったり、枠の中に線をかいたりする課題
- ひもを穴に通して、指示された結び方でとめる課題
- 使い終わった道具を元の場所に戻し、机の上を整えるところまで含む課題
- 運動で使うビブス(ゼッケン)をきれいに畳む課題
仕上がりの美しさより、説明を一度で受け取って手順どおりに進められたかが見られます。作り始める前に「今日の約束は何だったか」をお子さまに言ってもらう練習が効果的です。
運動・行動観察で出ている課題
- 立ち幅跳びなど、示された動きをその場でやってみる課題
- 数人のチームでボールを運び、決められた場所まで届ける課題
- 順番と役割を守りながら進める集団ゲームの課題
- 用意された遊具で自由に遊び、片づけの合図で切り上げる場面
勝ち負けそのものは評価の中心ではありません。うまくいかない子に声をかけられるか、終わりの合図で気持ちを切り替えられるかといった、集団の中での動き方が見られています。
個別(口頭試問)で出ている問題
- ふだんしている遊びや好きなことを、自分の言葉で説明する問題
- 目の前に置かれた物や絵が何であるかを答える問題
- 答えたあとに、そう考えた理由を続けて説明する問題
- 絵を見て、そこで何が起きているかを話す問題
- 先生とやりとりをしながら、道具を実際に使って見せる場面
- 今日どうやって学校まで来たかを、乗り物や道のりを交えて答える問題
- 好きな食べもの・本・くだもの・おもちゃ・動物・乗りものなどを一つ挙げ、続けてそれについて詳しく話す問題
- 大きくなったら何になりたいか、お休みの日にどこへ行くか、家の中でどんな遊びをだれとするか、お母様に褒められるのはどんなときか、といった暮らしのことを答える問題
- やりとりの最後に、目の前の道具を重ならないように道具箱へ片づけるよう指示される場面
一問一答で終わらず、答えたことをきっかけにもう一段深く聞かれるのが特徴です。家庭では、お子さまが答えたあとに大人が一言たずね返し、二往復目まで会話が続く形に慣れておくと安心です。通学の交通手段や所要時間が話題になるのは、通学区域が定められ、安全に通えるかを学校が重く見ているからです。調査当日は公共交通機関を使って向かい、道中でお子さまと「何に乗って来たか」を言葉にしておくと、そのまま答えになります。なお、調査の時間は全体として短めで、その場の雰囲気に慣れる前に終わってしまったと感じるご家庭が多いようです。初めての場所でもすぐに力を出せるよう、ふだんから自信をつける声かけを心がけてください。
対策のポイント(まとめ)
小金井対策の柱は、①ペーパー各分野の基礎を確実に、②お話の記憶を毎日の読み聞かせで、③口頭試問で自分の言葉で話す練習、④行動観察での協調性、⑤制作の手際です。総合的に見られるからこそ、生活の中でバランスよく育てることが合格への近道です。
【東京学芸大学附属小金井小学校】公式の募集要項が示している入学調査の枠組み
ここまで見てきた分野別の内容は、実際に受験されたご家庭の情報をもとに整理したものです。学校が公式に公表しているのは、もっと簡潔な枠組みだけですので、両者を混同しないように整理しておきます。
令和8年度(2026年4月入学)の募集要項に書かれているのは、次の内容です。
- 入学調査は11月26日(水)・11月27日(木)に実施
- 身体的な面、知的な面、社会的な面、情緒的な面などについて総合的に調査する
- 文章を読む、文字を書く、数字を使って計算をするなどの調査はしない
- 合格候補者の発表は11月28日(金)16:00
- 抽選は11月29日(土)10:00に行い、合格候補者の中から合格者を決定する
- 本学附属幼稚園の卒園見込みの合格候補者は、抽選を行わず合格者として決定する
「ペーパーが何枚」「制作が何分」といった内訳は、公式には示されていません。日程についても、公式に書かれているのは2日間の実施日であり、どの日に誰が受けるかという割り振りの方法は、その年度の募集要項と受験票の案内で確認することになります。
「読み書き計算はしない」を、どう受け止めるか
この一文は、対策の方向を決めるうえで大きな意味を持ちます。ひらがなを書かせる、数字を書いて計算させる、といった形式で差をつける調査ではない、と学校が明言しているからです。裏を返せば、聞いて理解する力、見て気づく力、体を使う場面での落ち着き、まわりのお子さまとのかかわり方といった、書いて残らない部分が見られることになります。
ペーパー形式の問題に取り組むこと自体は無駄ではありません。ただし、文字を書く練習に時間を割くよりも、口頭の指示を最後まで聞いてから動く、見比べて違いを説明する、といった取り組みのほうが、この学校の調査には直結します。準備の重心をどこに置くかで、同じ時間の使い方でも結果は変わります。
【東京学芸大学附属小金井小学校】試験内容についてよくある質問
Q. 過去問は公開されていますか
学校が入学調査の問題を公開しているという案内は、公式サイトでは確認できませんでした。学校参観も実施しておらず、校内に立ち入ることはお断りしている、と明記されています。市販の問題集や塾の資料に載っている内容は、受験されたご家庭の記憶をもとに再構成されたものです。参考にする価値はありますが、公式が保証した内容ではない、という前提で使ってください。
Q. 令和9年度の日程は決まっていますか
予定が公表されています。令和8年9月2日(水)に学校ホームページで募集を公示し、学校説明会の申し込みが9月3日から10日、説明会動画の配信が9月5日から11日、学校案内・募集要項の頒布が9月5日から9月20日、出願手続きが9月14日から9月25日、入学調査が11月25日(水)・26日(木)という流れです。1年ごとに1日程度前後しますので、必ずその年度の公示でご確認ください。
Q. 当日の服装や持ち物に指定はありますか
募集要項に服装の指定は示されていません。11月下旬の実施ですので、寒くない、動きやすい服装であれば十分です。持ち物や注意事項は年度ごとの募集要項に記載されますので、そちらに従ってください。
Q. 入学調査を受けるための条件はありますか
令和8年度は、平成31(2019)年4月2日から令和2(2020)年4月1日までに生まれた方で、募集要項の別表に示された通学区域内に出願時、保護者とともに居住している者、という応募資格が定められていました。通学区域内の住所が記載された住民票の提出も必要です。区域の考え方は通学区域の記事で整理しています。
Q. 調査のあとの流れはどうなりますか
入学調査の翌日に合格候補者が発表され、そのまた翌日に抽選が行われます。令和8年度は11月28日16時に発表、11月29日10時に抽選という日程でした。抽選の対象は合格候補者ですので、まずは調査を通過することが目標になります。その先は運の要素が入りますから、お子さまが自分を責めるような結果の伝え方はしないであげてください。準備の進め方でお困りのときは、家庭学習サポートもご利用いただけます。
Q. 入学後の生活から、準備のヒントは得られますか
得られます。公式サイトによると、3年生以上は全員が校外宿泊生活に参加し、卒業までに延べ22泊を過ごします。始業時刻は8時30分で、入学後しばらくは保護者が送り迎えをしながら通学の安全とマナーを指導します。身の回りのことを自分でできること、集団の中で落ち着いて動けることが、入学後に確実に必要になります。調査で見られている力と、入学後に求められる力は地続きです。
まとめ
小金井小学校は、2日間の考査でペーパー・制作・運動・行動観察・個別と多面的にお子さんを見ます。基礎を確実にし、自分の言葉で話す力と協調性を育てることが大切です。最新の日程・内容は学校の募集要項でご確認ください。
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Q. 小金井の考査は何日間ですか?
A. 2日間です。男子と女子で実施日が分かれ、1日目はペーパー・制作・運動・行動観察、2日目は個別(口頭試問)・運動・行動観察が中心です。
Q. ペーパーは難しいですか?
A. 難問奇問より、数量・お話の記憶・図形・常識などの基礎をていねいに、指示をよく聞いて解く力が問われます。
Q. 個別(口頭試問)では何を聞かれますか?
A. 好きな遊びや、絵を見ての説明、「どうして?」という理由などです。自分の言葉で相手に伝わるように話す力が大切です。
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