夫婦ともにフルタイムで働いています。筑波大学附属小学校は、共働きの家庭でも受験できるのでしょうか。
抽選があると聞きましたし、平日に学校へ行く回数も気になっています。
結論から申し上げると、共働きのご家庭でも筑波大学附属小学校を受験することはできます。実際に、お父様もお母様もお仕事を持たれているご家庭から合格者が出ています。
ただしこの学校には「抽選」と「通学区域」という、他校にはない条件があります。ここを理解しないまま準備を進めると、途中で予定が崩れてしまいます。
大切なのは、以下の3点です。
・出願資格である居住地域の条件を、いちばん先に確認すること
・第一次と第三次にある抽選を前提に、家族の予定と気持ちを組み立てること
・入学後の行事や保護者の関わり方を、受験前に想像しておくこと
筑波大学附属小学校の個別相談、家庭学習サポート、願書作成、面接対策を行う筆者が詳しく解説していきます。
筑波大学附属小学校を受験される方は、ぜひ参考にしてくださいね!
【筑波大学附属小学校】共働き家庭でも受験できるのか
はじめにお伝えしたいのは、筑波大学附属小学校の募集要項に「保護者が就労していること」を理由に出願を制限する記述はない、ということです。つまり、共働きであること自体が受験のさまたげになるわけではありません。
一方で、共働きのご家庭が気にされるのは「受験までに何回学校へ行くのか」「入学後に平日の行事がどれくらいあるのか」という、時間のやりくりの部分だと思います。ここは学校ごとに事情が大きく違いますので、筑波大学附属小学校ならではの特徴を先に押さえておくことが大切です。
筑波大学附属小学校は国立の小学校で、選考の流れに抽選が組み込まれています。学力や対策の完成度だけでは結果が決まらない、という点が私立とは大きく異なります。この学校がどのような学校なのかを一度整理しておきたい方は、筑波大学附属小学校の総合ガイドもあわせてご覧ください。
また、国立ですので学費の考え方も私立とは異なります。家計の見通しを立てておきたい方は学費に関する記事を参考になさってください。
【筑波大学附属小学校】まず確認したい通学区域と出願資格
共働きのご家庭がいちばん先に確認していただきたいのが、出願資格に定められた居住地域の条件です。
令和8年度入学の児童募集要項では、志願者について「出願日現在、東京都の23区、西東京市、埼玉県和光市のいずれかの区域に保護者と同居し、本校入学後もこの地域内に生活の本拠をもち、家族と共に生活できる者に限ります」と定められています。さらに「受験のための一時的な住所の変更(寄留)は一切認めません」とも明記されています。
つまり、住んでいる場所そのものが出願資格に直結します。共働きのご家庭では、転勤や単身赴任、実家への一時的な同居といった事情が起こりやすいものです。「合格したあとに引っ越す可能性がある」「祖父母の家に住民票だけ移す」といった発想は、この学校では通用しないとお考えください。
募集人員は、令和8年度入学では第1学年児童が男女合わせて約128名(男女ほぼ同数)とされていました。人数や地域の条件は年度によって見直されることがありますので、最新の内容は必ず募集要項と公式サイトでご確認ください。
通学区域の考え方をもう少し詳しく知りたい方は、通学区域についての記事で整理していますので、そちらもご覧ください。
【筑波大学附属小学校】抽選という「運の要素」との向き合い方
筑波大学附属小学校の選考には、抽選が組み込まれています。令和8年度入学の募集要項では「第一次選考(抽選)令和7年11月8日(土)」「第三次選考(抽選)令和7年12月18日(木)」と示されていました。検査の前にも後にも抽選がある、という形です。
この仕組みは、共働きのご家庭にとって気持ちの面で大きな意味を持ちます。仕事の時間を削り、休日を返上して準備を重ねても、抽選で先に進めないことがあるからです。ここを最初に受け止めておかないと、結果が出たときにご家族の気持ちが大きく揺れてしまいます。
私がご相談を受けるときにお伝えしているのは、次の3つです。
- 抽選は実力とは関係のないものだと、お父様とお母様が先に納得しておく
- お子さまには「がんばりが足りなかったから」という説明を絶対にしない
- 準備してきたことが無駄にならない進路(併願先や公立進学後の学び方)も、同時に考えておく
とくに3つ目は共働きのご家庭ほど大切です。時間が限られているからこそ、一つの学校だけに賭ける形にすると、うまくいかなかったときの負担が家族全員に重くのしかかります。倍率や抽選の仕組みについては倍率と抽選の記事で詳しく扱っていますので、数字の実感をつかむ材料にしてください。
【筑波大学附属小学校】平日に入る日程への備え方
共働きのご家庭にとって、いちばん現実的な課題が日程です。令和8年度入学の募集要項では、第一次選考の抽選が令和7年11月8日(土)、第三次選考の抽選が令和7年12月18日(木)、入学候補者の発表が令和7年12月19日(金)とされていました。第二次選考の検査は12月中旬の複数日に分けて行われます。
つまり、土曜だけで完結しません。平日に学校へ足を運ぶ日が出てきます。仕事の調整が必要になりますので、次のように早めに動いておくと安心です。
- 募集要項が公表された時点で、候補日をすべてカレンダーに入れてしまう
- 有給休暇や在宅勤務の申請は、日程が確定する前に「仮押さえ」で相談しておく
- 付き添いをお父様とお母様のどちらが担当するか、日ごとに決めておく
- 祖父母など、当日に頼れる人がいるかを確認しておく
出願はインターネット出願サイト(miraicompass)を通じて行う形で、令和8年度入学では出願期間が令和7年10月14日から10月17日までとされていました。また、募集要項は1部2,000円で購入する必要があるとされていました。金額や方法も年度によって変わりますので、最新は募集要項と公式サイトでご確認ください。
なお、願書や作文の準備は、仕事をしながらだと後回しになりがちです。ご家庭の教育観を短時間で言葉にする作業は思った以上に時間がかかりますので、願書について書いた記事や保護者作文についての記事を、夏のうちに一度読んでおくことをおすすめします。書き上げるところまで伴走してほしい方は、願書作成サポートもご利用いただけます。
【筑波大学附属小学校】入学後の行事と保護者の関わり
受験の準備よりも長く続くのが、入学後の生活です。筑波大学附属小学校の公式サイトには年間行事が掲載されており、共働きのご家庭が想像しやすい材料になります。
公式サイトで紹介されている行事には、4月の入学式や春の遠足、5月の保護者総会と若桐会総会、6月の学習公開・研究発表会、7月の保護者会や水泳学校、9月の若桐祭、11月の運動会、2月の学習公開・初等教育研修会、3月の卒業証書授与式などがあります。宿泊をともなう行事としては、3年生の清里合宿、5年生の雪の生活、6年生の富浦合宿と修学旅行が挙げられています。
また、保谷田園教場でのさつまいもの苗さしやじゃがいもの収穫、さつまいもの収穫といった農作業の体験も年間の行事に組み込まれています。実体験を大切にする学校ですので、学校の外に出る機会が多いという特徴があります。
保護者の関わりという点では、若桐会という組織があり、水泳学校のように学校と共催する行事もあります。どの程度の関与が求められるかは学年や役割によって変わりますので、説明会や公開行事の場で在校生の保護者の様子を見ておくと、入学後の生活が具体的に見えてきます。学校の雰囲気については評判をまとめた記事も参考になります。
【筑波大学附属小学校】共働き家庭のよくある疑問
共働きであることは選考で不利になりますか
募集要項に、保護者の就労状況によって不利になるという記述はありません。過度に心配なさる必要はないと考えています。ただし、学校生活には保護者の協力が必要な場面が出てきます。「協力できません」ではなく「この形なら協力できます」と語れる状態にしておくことが大切です。
放課後の預かりや学童保育はありますか
放課後の預かりや給食についての案内は、本記事の作成時点で公式サイトでは確認できませんでした。共働きのご家庭にとっては生活を左右する部分ですので、推測で判断せず、学校説明会や公開行事の機会に直接ご確認いただくことをおすすめします。
準備はいつから始めればよいですか
限られた時間で進めるからこそ、早い時期に全体像をつかむことが有効です。平日は短時間で回せる家庭学習を積み重ね、休日にまとまった時間を取る形が続けやすいと思います。試験で問われる力については試験内容の記事をご覧ください。何から手をつけるべきか迷われている方は、家庭学習サポートで、ご家庭の生活時間に合わせた進め方をご提案しています。
入学後の進学はどうなりますか
附属中学校への進学は、中学校が行う入学試験を受けて合格した者に限られる、と公式サイトに記載されています。自動的に上がれる仕組みではありませんので、長い目で見た学習計画が必要です。詳しくは内部進学についての記事をご覧ください。
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