東京学芸大学附属小金井小学校には、宿泊行事がとても多いと聞きました。
一宇荘や至楽荘とはどんな施設で、何年生から泊まりに行くのでしょうか?
東京学芸大学附属小金井小学校の宿泊生活は、3年生以上の全員が参加し、卒業までに計6回・延べ22泊を数える、学校が「基幹教育活動」と位置づける中心的な教育活動です。
大切なのは、以下の3点です。
・長野県茅野市の「一宇荘」で山の生活、千葉県勝浦市の「至楽荘」で海の生活を経験する
・3年生の至楽荘2泊から始まり、学年が上がるにつれて経験が積み重なっていく
・入学を考えるご家庭は、身の回りのことを自分でできる力を今から育てておきたい
東京学芸大学附属小金井小学校の個別相談、家庭学習サポート、願書作成、面接対策を行う筆者が詳しく解説していきます。
東京学芸大学附属小金井小学校を受験される方は、ぜひ参考にしてくださいね!
【東京学芸大学附属小金井小学校】宿泊生活とは?「基幹教育活動」としての位置づけ
東京学芸大学附属小金井小学校の宿泊生活は、単なるお楽しみの行事ではありません。学校が「基幹教育活動」と位置づける、教育課程の柱となる活動です。
3年生以上の児童が全員参加し、卒業までに合計6回、延べ22泊を仲間とともに過ごします。一般的な公立小学校の宿泊行事が高学年での移動教室と修学旅行の2回程度であることを考えると、6回・22泊という数字がいかに大きいかが分かりますね。
舞台となるのは、長野県茅野市にある「一宇荘(いちうそう)」と、千葉県勝浦市にある「至楽荘(しらくそう)」という2つの校外施設です。山と海、性格の異なる2つの自然環境を、学年に応じて行き来しながら学びを深めていきます。
親元を離れて仲間と寝食をともにする経験は、お子さまを大きく成長させます。「自分のことは自分でする」「友だちと役割を分担して協力する」「自然の中で本物に触れて学ぶ」という体験を、発達段階に合わせて繰り返し積み重ねられるのが、この学校ならではの魅力です。
教員養成を主たる目的とする附属校としての教育方針は、特色・教育の魅力の記事で詳しく解説しています。あわせてお読みください。
【東京学芸大学附属小金井小学校】一宇荘(長野県茅野市)での山の生活
一宇荘は、長野県茅野市にある山の生活の拠点です。4年生以上の児童が利用し、山登りやハイキング、自然学習に取り組みます。
都会の暮らしでは、本物の山道を自分の足で登り切る経験はなかなかできません。一宇荘での山の生活では、仲間と励まし合いながら歩き、高原の動植物を観察し、自然のしくみを肌で学びます。「疲れたけれど最後まで歩けた」という達成感は、教室の学習だけでは得られない自信につながりますね。
公式サイトの年間予定を見ると、一宇荘での宿泊生活は5月に5年生、6月に4年生、9月に6年生と、学年ごとに時期を分けて組まれています(年度により変わる可能性があります)。4年生で初めての山の生活を経験し、5年生・6年生と学年が上がるごとに、行動範囲も任される役割も広がっていく設計です。
同じ施設に学年を変えて何度も訪れるからこそ、「去年より長く歩けた」「今年は下級生の手本になれた」と、自分の成長を実感できるのが一宇荘の良さといえるでしょう。
【東京学芸大学附属小金井小学校】至楽荘(千葉県勝浦市)での海の生活
至楽荘は、千葉県勝浦市にある海の生活の拠点です。3年生が初めての宿泊生活として2泊を過ごすのがこの至楽荘で、5年生以上になると海の生活として再び訪れます。
至楽荘での活動の中心は、磯の生物観察・海の文化学習・水泳実習です。磯に出てカニや貝などの生き物を自分の目で観察し、海とともに生きる土地の文化を学び、海での水泳実習に挑戦します。プールとは違う本物の海を経験することで、自然の豊かさと同時に、自然と向き合うときの注意深さも身につけていきます。
公式サイトの年間予定では、6月に3年生、7月に5・6年生の至楽荘での宿泊生活が組まれています(こちらも年度により変わる可能性があります)。3年生の2泊は、多くのお子さまにとって親元を離れて過ごす初めての長い時間です。この最初の一歩を全員で乗り越える経験が、その後の宿泊生活の土台になっていきます。
【東京学芸大学附属小金井小学校】学年別に見る宿泊生活の流れ|卒業までに6回・延べ22泊
学年ごとの宿泊生活の組み立ては、公式サイトの情報を整理すると次のようになります。
- 3年生:至楽荘(千葉県勝浦市)で初めての宿泊生活・2泊
- 4年生:一宇荘(長野県茅野市)で山の生活が始まる
- 5年生:一宇荘の山の生活に加え、至楽荘での海の生活が始まる
- 6年生:至楽荘の海の生活と一宇荘の山の生活の両方を経験する
このように、3年生で1回、4年生で1回、5年生と6年生ではそれぞれ年2回と、学年が上がるにつれて宿泊生活の機会が増え、卒業までの合計が6回・延べ22泊になります。各回の宿泊数や実施時期の詳細は年度により変わりますので、最新は学校説明会や公式サイトでご確認ください。
大切なのは、この6回が「行きっぱなし」ではなく、段階的に積み上がる設計になっていることです。3年生の2泊で身の回りのことを自分でする経験をし、4年生で山の生活へ、5・6年生では山と海の両方へと広がっていきます。同じ学年の仲間105名と繰り返し寝食をともにするのですから、学年の結びつきが強くなるのも自然なことですね。
在校生活の全体像は年間行事の記事で、運動会や音楽会などとあわせて紹介しています。
【東京学芸大学附属小金井小学校】宿泊生活が育てる力と受験前の家庭準備
宿泊生活で問われるのは、特別な能力ではなく毎日の生活の力です。自分の荷物を自分で管理する、脱いだ服をたたむ、使ったものを元に戻す、時間を見て行動する。こうした力は一朝一夕には身につかないため、学校は入学の時点から生活の自立を大切にしていると考えられます。
実際、入学考査でも生活の力は重視されています。2日目の個別課題では、文具をお道具箱にきれいに片づける課題が繰り返し出題されており(受験情報誌の調べ)、ペーパーでも生活常識やマナーの出題がほぼ毎年見られます。詳しくは行動観察・個別課題の対策記事をご覧ください。
受験前のご家庭でできる準備は、次のようなことです。
- 自分の持ち物の用意と片づけを、毎日お子さま自身にさせる
- 衣服の着脱・たたみ、食事の配膳や箸の使い方など、身の回りの所作をていねいに教える
- お泊まりの機会(祖父母の家など)で、親と離れて眠る経験を少しずつ積む
- 「困ったときは近くの大人に自分の言葉で伝える」練習をする
こうした生活習慣づくりの進め方は、ご家庭ごとの状況に合わせた計画が効果的です。何から始めるべきか迷われる方は、筆者の家庭学習サポートもご活用ください。
【東京学芸大学附属小金井小学校】宿泊生活のよくある疑問
宿泊生活について、保護者の方からよくいただく質問にお答えします。
親と離れて眠れない子でも大丈夫?
初めての宿泊が3年生の2泊からと、段階的に始まる設計になっています。入学してから最初の宿泊まで2年以上ありますから、その間に学校生活の中で仲間との関係も育っていきます。いま夜がご心配でも、受験をあきらめる理由にはなりません。ただ、身の回りの自立が進んでいるほどお子さま本人が楽ですので、早めに生活習慣を整えてあげてください。
宿泊生活の費用はどのくらいかかりますか?
宿泊生活にかかる費用は学校が配布する資料でご確認ください。国立のため授業料はありませんが、給食費や教材費などの学校納付金は別途あります。入学後にかかるお金の全体像は学費の記事で解説しています。
共働きでも対応できますか?
宿泊生活そのものは学校行事として教員の引率で行われますので、保護者が同行するものではありません。ただし持ち物の準備など、ご家庭のサポートは必要です。共働きご家庭の学校生活全般については共働き・学童の記事にまとめています。
受験前に施設や活動の様子を知る方法はありますか?
公式サイトの学校紹介や、9月に行われる学校説明会が情報源になります。説明会の位置づけや情報収集のコツは学校説明会の記事をご覧ください。
宿泊生活は、東京学芸大学附属小金井小学校の教育を象徴する活動です。6年間で山と海を何度も経験できる環境は、国立・私立を通じても貴重といえます。この学校の環境を魅力に感じたご家庭は、受験情報まとめの記事で全体像を確認しながら、計画的に準備を進めていきましょう。願書や志望理由で宿泊生活にどう触れるか迷われたら、個別相談でお気軽にご相談くださいね。
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