智辯学園奈良カレッジ小学部では、過去にどのような問題が出ましたか。
数量の出題例
数量では、さまざまな絵が入り混じって並んでいる中から、いちばん数の多い種類を見つけ、その数だけ丸を書き入れて答える問題が出ています。種類ごとに数えていく力が問われる出題です。
数える力だけでなく、まぎらわしい絵を見分ける観察力も同時に問われます。急いで数えると見落としが出ますので、指で押さえながら確実に数える習慣をつけておきましょう。
答えを丸の数で表すという点にも注意が必要です。数がわかっていても、書き方の指示を聞き逃せば得点になりません。指示を最後まで聞く姿勢が土台になります。
言語の出題例
言語では、格子状に並んだ絵を、しりとりの順になるように決められた出発点から終着点まで線でつないでいく問題が出ています。道筋をたどる形の出題です。
しりとりは遊びの延長ですが、絵の名前を正しく知らなければ続けられません。ものの名前を知っているかどうかが、そのまま得点につながる問題です。
ふだんの散歩や買い物の中で、目にしたものの名前を口に出す習慣をつけましょう。図鑑で確かめる時間を持てば、知識として定着していきます。
ペーパー全体の傾向
ペーパーテストは出題範囲が広く、基礎的な問題から複合的な内容を含む問題まで、さまざまな内容が出題されています。幅広い分野での基礎学習をしっかりと行っておく必要があります。
図形、数量、言語、推理、お話の記憶を中心に、バランスよく学習を行ってください。特定の分野だけを深く掘り下げても、当日の出題に対応しきれません。
同じ分野の問題を違う切り口で出題するため、数多くの問題に対する柔軟性が必要になります。一つの解き方を覚えるのではなく、問われている内容そのものを読み取る姿勢を育てましょう。
制作と行動観察の出題例
制作テストでは、パンダカスタネットを作る課題が出されました。身近な材料を使い、説明を聞きながら順序どおりに進める形式です。
制作では、作品の完成度よりも、取り組む姿勢や周囲との協調性などが観られます。そうしたことを認識したうえで取り組むよう、家庭で子どもに伝えておきましょう。
行動観察では、ものまねゲームや神経衰弱ゲームが行われました。勝ち負けを競う場面ではなく、友達と楽しく取り組めるかどうかが見られています。
過去問との向き合い方
問題を解いたあと、なぜその答えになったのかを子どもの言葉で説明させてください。切り口が変わる学校では、答えを覚える学習は役に立ちません。
折り紙、はさみ、のりに日常的に触れ、道具を安全に扱い、片付けまでを自分で行う習慣をつけておきましょう。作品を親が手直ししないことも大切です。
親子面接は考査日の前に実施され、面接時間は約15分です。出題内容は年度によって変わりますので、最新の情報は公式の募集要項でご確認ください。ご家庭だけで判断に迷うときは、プロによる個別相談を承っております。あわせて個別家庭学習サポートもご活用ください。
公式が示す選考の枠組みから、対策の範囲を決める
過去問に取り組む前に、学校が公式に示している選考の枠組みを確認しておきましょう。智辯学園奈良カレッジ小学部の公式サイト「よくある質問」で読み取れるのは、入学試験の内容がペーパーテスト、個別テスト、行動観察などであること、親子面接は両親が原則であること、募集が新1年生 約60名であることです。逆にいえば、これ以上の細かい内訳は公表されていません。
配点や問題数は公表されていません
分野ごとの配点、ペーパーの枚数、それぞれにかける時間といった数字は、公式サイトには示されていません。つまり、「この分野が何点だから重点的に」という戦略の立て方は、そもそも根拠を持てないということです。したがって対策の方針は単純になります。特定の分野に山を張らず、出題されうる範囲を薄く広く、確実にできる状態にしておく。これが公表されている情報から導ける、いちばん無理のない結論です。
ペーパーで扱われうる分野の全体像を押さえます
小学校入試のペーパーは、一般に数量、言語、図形、記憶、推理・思考、常識といった領域に整理されます。どれも、小学校に入ってからの学習に直結する力を、文字を使わずに測ろうとするものです。数量なら数の多少や増減の感覚、言語なら音のまとまりや語彙、図形なら位置関係や重なりの理解、記憶なら短い時間で聞いたり見たりしたことを保つ力、推理なら条件をたどって結論に至る力、常識なら生活のなかで身につく知識や季節の感覚です。この記事では特定の年度の設問や解答を再現することはしません。市販の教材の内容を書き写すことは著作権の問題がありますし、そもそも同じ問題がもう一度出るわけでもないからです。分野の輪郭をつかんで、どこが手薄かを知ることのほうが役に立ちます。
ペーパー以外も同じ日に評価されます
公式に示されている区分には、ペーパーテストのほかに個別テストと行動観察が並んでいます。ペーパーが終われば一区切り、ではないということです。個別テストは、大人と一対一で向き合う場面ですから、指示を最後まで聞く姿勢や、分からないときの伝え方が表に出ます。行動観察は、初めて会う子どもたちのなかでの立ち居振る舞いが見られる場面です。家庭でペーパーの正答率だけを追っていると、この二つが手つかずのまま当日を迎えることになります。週に一度でよいので、机から離れた練習の時間を確保してください。
過去問との向き合い方についてよくあるご質問
学校から過去問題は公開されていますか
私たちが確認できた公式ページには、過去問題の公開や配布についての案内は見当たりませんでした。公式サイトでは学校説明会、親子体験会、入試説明会、オープンキャンパスが案内されていますので、入試に関する情報としては、そこで学校から示されるものがもっとも確かです。申し込みはインターネットの予約システムから行う形で、個別の学校見学は随時受け付けているとされています。問い合わせ先は入試広報部(0745-79-1111、平日9時から16時、土曜9時から12時。第2土曜を除く)です。
何年分に取り組めばよいですか
年数を増やすことが目的になると、こなすだけの作業になりがちです。大切なのは、まちがえた問題がどの領域に集まっているかを見つけて、そこを別の教材で埋め直すことです。同じ一冊を三回まわして、三回目に手が止まらない状態にするほうが、五年分を一回ずつ流すより力になります。
時間を計って解かせるべきですか
最初から計る必要はありません。まずは、指示を最後まで聞いてから鉛筆を持つ、という順番を体に入れてください。速さは、やり方が固まってから自然についてきます。公式サイトには、1年生から毎日30分程度の家庭学習の課題が出されることが示されています。入学後もこの積み重ねが続く学校ですので、受験準備の段階から、短い時間を毎日くり返す形にしておくと無理がありません。
直前期はどう過ごせばよいですか
新しい教材を足すより、これまでやってきたものを整えるほうが安全です。あわせて、生活のリズムを考査当日に合わせておいてください。公式サイトによれば、この学校は年間の休業日が日曜・祝日と毎月第2土曜日で、第2土曜以外の土曜日は授業日です。朝から集中できる状態を土曜にもつくっておくことは、そのまま入学後の生活の練習にもなります。
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