建国小学校の過去問には、どんな傾向があるのでしょうか。
筆記のペーパーテストはない
同校は「ペーパーテストはありません」と明示しています。数や図形を紙で解くような、いわゆる過去問対策は必要ありません。
選考は、保護者と子どもの面接と、約45分の集団行動観察で構成されます。準備の中心は、筆記の練習ではなく、生活のなかで育つ力になります。
そのため、市販の問題集を繰り返すよりも、日々の暮らしや遊びの質を高めることが、そのまま対策につながります。
集団行動観察で見られる力
集団行動観察では、指示を聞いて動けるか、友だちと協力できるか、順番やルールを守れるかといった点が見られると考えられます。
同校は縦割り活動を取り入れ、助け合う心を育てることを大切にしています。こうした校風に合う、協調する姿勢が評価の土台になります。
初めての場でも落ち着いて取り組めるよう、いろいろな集団に触れる経験を積んでおくと安心です。
面接で見られる力
面接では、子どもが自分の名前や好きなことを、自分の言葉で話せるかが見られます。保護者には、家庭の方針や学校への理解が問われます。
同校は多言語教育を特色とする学校です。韓国語や英語を含む学びに前向きに取り組めるか、家庭でどう支えるかも、大切な視点になります。
家庭で方針を共有し、子どもが安心して話せる雰囲気を整えておくことが、面接への準備になります。
日常の経験が何よりの準備
筆記の対策がない分、日常のなかでの経験がそのまま力になります。身近な自然に触れる、友だちと遊ぶ、家の手伝いをするといった経験が土台です。
同校自身も、身近な自然との体験を通して好奇心を育てることを大切にしています。家庭でも、いろいろなことに興味を持てる関わりを心がけましょう。
経験の幅が広がるほど、面接で話せることも増え、集団のなかでの振る舞いにも落ち着きが出てきます。
家庭で取り組みたいこと
まずは、あいさつや片付けといった生活習慣を整え、友だちと関わる機会を大切にしましょう。集団行動観察への一番の準備になります。
あわせて、家庭での会話を通じて、子どもが自分の考えを言葉にする習慣を育てておくと、面接でも落ち着いて話せるようになります。
ご家庭だけで判断に迷うときは、プロによる個別相談を承っております。あわせて個別家庭学習サポートもご活用ください。
2026年度入試で示されている考査の区分と日程
対策を考えるうえで、まず押さえておきたいのが考査の区分です。資料に示されているのは、口頭試問、行動観察、運動、そして親子での面接という4つです。行動観察と面接だけでなく、運動と口頭試問も選考の一部に入っている点を見落とさないようにしてください。
2026年度入試の日程は次のとおり実施されました。願書は随時配布され、学校のホームページからダウンロードできる形です。出願は2025年9月1日から30日までのWeb出願、選考は2025年10月18日、合格発表は2025年10月20日、入学手続きは2025年10月31日までとされています。考査料は15,000円、募集人数は男女35名です。
受験番号は願書受付順で決まり、月齢の考慮はないと示されています。生まれ月による調整を前提にできませんので、当日までにできることを一つずつ積み上げていく必要があります。
なお、学校が過去の問題を公開しているという記載は資料にはありません。分かるのは区分までですので、出題そのものを追いかけるのではなく、区分ごとに求められる力を整理して備えるのが現実的です。次年度の日程は学校の募集要項でご確認ください。
志願者数から分かること、分からないこと
資料に示されている志願者数は、2026年度が非公表、2025年度が男子12名・女子10名の計22名、2024年度が男子14名・女子13名の計27名、2023年度が男女35名、2022年度が男女21名です。
募集人数は35名ですので、志願者数が募集人数を大きく上回る状況ではないことが読み取れます。ただし、合格者数は資料に示されていません。志願者数を合格者数で割る実質倍率は算出できませんので、「何倍だから受かる・受からない」という考え方はできないとお考えください。
倍率が低く見えるからといって、準備が要らないわけでもありません。口頭試問・行動観察・運動・親子面接という4つの区分がある以上、当日に必要な力は決まっています。数字を気にする時間は短く済ませて、区分ごとの備えに時間を使いましょう。
入学後の学びから、準備の方向を考える
考査の区分だけでは、どこに力を入れればよいか決めにくいものです。そんなときは、入学後にどのような学びが待っているかを見ると、学校が求めている姿が見えてきます。
建国小学校は全学年が1クラス25名から30名の少人数編成です。体験授業、校外授業、自然とのふれあい学習を多く取り入れているとされています。教科のカリキュラムに加えて、韓国語や韓国の歴史・地理などを学ぶ民族教科の時間が設けられています。伝統文化を学ぶ時間もあり、テッコンドは4年生から6年生、舞踊は全学年で授業に組み込まれています。全学年で「情報」の時間が週1回あります。
外国語の時間数も示されています。英語は1・2年生と3・4年生が週2時間、5・6年生が週3時間です。韓国語は1年生から6年生まで週4時間で、2クラスに分かれて学ぶ形です。韓国語・音楽・図工・英語・情報・テッコンド・舞踊は専科の教員が担当します。クラブ活動にはサッカー、バスケット、プンムル、クリケットがあります。
校訓は「自主・相愛・勤倹・精詳・剛健」です。目指す子ども像として、進んで努力する子ども、はきはきとして元気な子ども、互いに助け励まし合う子どもが挙げられています。行動観察や面接で見られる力は、この3つの姿と重なります。日々の暮らしのなかで、自分から動く、はっきり話す、友だちを助ける、という場面を積み重ねておくことが、そのまま準備になります。
【建国小学校】筆記がない学校で「過去問のかわり」に押さえる出題の形
同校は筆記試験を行わないため、問題用紙という形の過去問は存在しません。そのぶん、当日どんな活動が用意され、どこを見られるのかを知っておくことが、過去問を解くことの代わりになります。学校が公表しているのは面接と集団行動観察という区分までですので、ここでは、この形式の選考でよく用いられる課題の出され方を場面ごとに整理します。
集団のなかで出される課題の形
- グループで一つの作品や建物をつくり上げる、相談しながら進める制作の課題
- 用意されたおもちゃで自由に遊んだあと、合図で片づけまで行う流れの課題
- 役割を分けて進めるごっこ遊びのように、友だちと言葉をやりとりする課題
- 絵本の読み聞かせを聞いたあと、感じたことを話したり、みんなで動いたりする課題
一番になれたかではなく、意見が食い違ったときにどう折り合いをつけたかが見られています。
体を動かす活動で出される課題の形
- ケンケンやスキップ、走る・跳ぶを組み合わせて、順番に取り組む課題
- 先生のお手本を見て同じ動きをする、模倣体操の課題
- ボールを運ぶ、投げる、受けるなど、道具を使って体を動かす課題
- 音楽に合わせて体を動かし、止まる合図で静かに待つ課題
待っている時間の姿勢まで含めて見られていると考えて、ご家庭でも「待つ練習」を意識しておくと安心です。
一人ずつのやりとりで出される課題の形
- 絵を見て、そこに描かれたものの名前や、していることを説明する課題
- 登場する子どもの気持ちを想像して、自分の言葉で答える課題
- 好きな遊びや家族のことについて、理由を添えて話す課題
- 箸やひも、ボタンなどを使い、身のまわりのことを自分でする課題
過去問がないぶん、ご家庭で用意しておきたいこと
問題集で埋められない部分は、経験の量で補います。公園や園以外の場でも、初めて会う子と遊ぶ機会をつくること、遊んだあとに自分でしまうところまでを習慣にすること、そして一日の出来事をお子さまの言葉で話してもらう時間を持つこと。この三つが、そのまま当日の力になります。学校説明会や公開授業に足を運び、在校生の様子を見ておくことも、当日の緊張をやわらげる準備になります。
建国小学校の過去問と傾向についてよくある質問
ペーパーテストの対策は必要ないのですか
資料に示されている考査の区分は口頭試問、行動観察、運動、親子面接の4つで、ペーパーテストは含まれていません。ただし、話を聞いて理解し、自分の言葉で答える力は口頭試問で問われます。机に向かう時間よりも、やりとりの経験を積むほうが効果的といえます。
運動ではどのようなことをしますか
運動が考査の区分に含まれていることは示されていますが、内容までは公開されていません。特別な練習を積むより、体を動かすことに抵抗がない状態にしておくことが大切です。
韓国語ができないと不利になりますか
考査で韓国語の力が問われるという記載は資料にはありません。韓国語は入学後に週4時間、2クラスに分かれて学ぶ形が用意されています。心配な場合は、学校説明会やオープンスクールの機会に直接お尋ねください。
学校の様子を見てから決めたいのですが
2026年度入試に向けては、学校説明会が2025年4月19日・6月21日・8月23日・9月20日に、オープンスクールが2025年6月21日と8月23日に、公開授業が2025年9月20日に行われました。年間で複数の機会が設けられている学校ですので、次年度の日程を学校の案内で確かめ、少なくとも一度は授業の様子を見ておくことをおすすめします。少人数の教室がどのような雰囲気なのかは、実際に見るのがいちばんわかります。
合格後の手続きはいつまでですか
2026年度は、合格発表が2025年10月20日、入学手続きが2025年10月31日までとされていました。発表から手続きまで10日ほどですので、併願を考えている場合は、他校の発表日と手続きの締切を並べて確認しておく必要があります。
途中の学年から入ることはできますか
転入・編入の制度があり、定員に余裕がある場合に受け入れがあると示されています。算数と、日本語または韓国語のテスト、そして面接が行われます。復学の制度はなく、帰国子女の受け入れも資料では「なし」とされています。
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